【参加レポート】「トレイルランニングフォーラム2018」に参加してきました(2018年1月8日)

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先週末1月8日、「トレイルランニングフォーラム」に参加してきました。

2016年の第一回が開催されて以降、今年で第三回となるトレイルランニング界「新年恒例」のイベント。僕は2016年(第一回)の参加に続き、今回が二度目の参加。

今回はその参加レポートです。

 

トレイルランニングフォーラムとは

 

トレラン界のレジェンド鏑木毅さんが会長を務める日本トレイルランナーズ協会主催の、年に一度の一大イベント。トレイルランニング業界の主要メンバーとトレラン愛好者(定員340名)が一堂に会し、丸々一日トレイルランニングについて、語ったり学んだり体動かしたり、いろいろな切り口からトレイルランニングに触れる日。

午前はワークショップで学び(僕は「心拍トレーニング」の講座を受講、詳細は別記事にて)、午後は豪華パネラー陣によるパネルディスカッションを聞きながら、トレランの未来について思いを馳せる…

今回も朝9時から夕方17時まで、深く幅広く、そして楽しく、トレイルランニングに触れてきました。

 

主催はトレイルランナーズ協会

 

ちなみに、主催のトレイルランナーズ協会とは、会長の鏑木さん以下、副会長に石川弘樹さん、理事にも、以下錚々たるメンバーが顔を連ねている組織です。

内坂康夫さん(Tarzan編集長)
大塚浩司さん(KTF:北信濃トレイルフリークス代表)
奥宮俊介さん(FunTrails代表)
田中正人さん(プロアドベンチャーレース第一人者)
千葉達雄さん(ITJ:伊豆トレイルジャーニーレースプロデューサー)
福田六花さん(UTMF超主要メンバー)
宮地由文さん(ハセツネ実行委員長、日本山岳スポーツ協会理事長、東京都山岳連盟幹部)

などなど

 

トレイルランニングに関わる組織としては、このトレイルランナーズ協会以外に、トレイルランニング協会(ややこしい!)、日本スカイランニング協会 という主に3つがあるのですが、実質は、トレイルランナーズ協会とスカイランニング協会の2つがちゃんと運営されている感じかと思います。トレイルランニング協会はHPもほぼ更新されてないし、おそらく稼働してなさそう。

 

当日のスケジュール

 

以下、HPから抜粋。(※【★】は午前のワークショップで僕が参加したもの)


<プログラム>
9:00~9:10 オープニングスピーチ
9:10~9:20 ガイダンス・スケジュール紹介
9:30~12:15 ワークショップ

屋外:グランド&キャンパス内、隅田川テラス:150分+着替え15分

A1:隅田川リバートレイル(初級) 講師:石川弘樹
A2:ランニングセミナー中級    講師:吉住友里
A3:ランニングセミナー上級    講師:小川壮太
A4:45歳からの走力アップ術     講師:鏑木 毅

屋内:1回75分×2・入れ替え制
「1限」:9:30〜10:45   「2限」:11:00〜12:15

B1:トレイルランナーも地図読みをしよう    講師:田中正人(JTRA理事)
B2:UTMBを笑って完走する心拍トレーニング 講師:内坂庸夫(JTRA理事)【★】
B3:トレイルを走るための体幹トレーニング   講師:石井基義(石井道場)【★】
B4:ロングディスタンスを乗り切る補給の基本  講師:齋藤通生(VESPA)
B5:自分の身を守るテーピングと応急処置     講師:芥田晃司(ニューハレ)
B6:山の天気の基本と気象情報の利用法     講師:猪熊隆之(ヤマテン)
B7:初心者から100マイラーまで、シーン別装備紹介  講師:桑原慶(Run boys! Run girls!)

12:15~13:15 ランチ(マリンカフェ) *「ウルトラランチ」予約者限定
13:00~13:45 お昼休みシアター(講堂) 「Trail Movies ランかめ」

13:45~16:45 パネルディスカッション(講堂)

テーマ1「日本のトレイルランナーは世界でどこまで戦えるのか?」
パネラー:鏑木毅 大瀬和文 上田瑠偉 丹羽薫 吉住友里
モデレーター:福田六花

テーマ2「トレイルランニングと安全」
パネラー:石川弘樹 宮地由文 田中正人 望月将悟 松井裕美
モデレーター:千葉達雄

16:45~17:00 クロージングスピーチ


午前も午後も盛り沢山。どれもこれも興味をそそるテーマがずらりです。

午前のワークショップは、まず屋外と屋内のどちらにするか、さらに屋内の場合は2コマ選べるのでどれを受講するか・・・。悩みに悩み「★」の二つにしました。こちらは非常に参考になったので別記事で共有します。(ロングディスタンスをメインの方はお楽しみに。)

 

今回は午後のパネルディスカッションについて、各テーマに関連して、感じたことを書きたいと思います。長いので悪しからず。

 

 

テーマ①「日本のトレイルランナーは世界でどこまで戦えるのか?」

 

パネラーは、以下5名。

鏑木毅さん(レジェンド)
大瀬和文さん(SALOMON所属プロトレイルランナー)
上田瑠偉さん(Columbia montrail所属プロトレイルランナー)
丹羽薫さん(2017UTMB女子4位)
吉住友里さん(ズーミン:2017スカイランニングで国内総なめ)

 

 

 

 

 

 

このテーマについて僕がまず感じたのは、「ついにトレランにも ”競技” としての側面が本格的に出てきたな」ということ。

僕自身はトレイルランニングに対して、”競技性” はいまのところ求めていませんが、トレイルランニングが今後さらに普及・発展していくために、日本のプロトレイルランナーが世界で活躍することはとても大事なことだと思っています。

それによって注目されて、認知度が高まりますからね、間違いなく。(認知度という意味では、昨年末から上田瑠偉くんがXperiaのCMに起用されたことは、トレラン界にとっては超朗報!)

 

トレイルランニングは現状まだまだマイナースポーツで、2015年時点での競技人口はたったの20万人。トレンドの波は徐々に、でも確実に高まっているのを感じるので、去年も競技人口は増えたとは思いますが、そうはいっても微増でしょう。

 

参考までに平成28年度の各スポーツの競技人口はこんな感じ↓

ボーリング 1046万人(!)
登山・ハイキング 994万人
ジョギング・マラソン 967万人
水泳 857万人
ゴルフ 848万人
野球 525万人
卓球 485万人(!)
スキー・スノボ 449万人
バドミントン 454万人(!)
サッカー(フットサル含む) 363万人
テニス 347万人
バレーボール 283万人
ソフトボール 198万人
バスケットボール 192万人

(出典:平成28年社会生活基本調査 – 生活行動編(全国) スポーツ)

 

このデータについては、トレラン関係なくいろいろと書きたいことがありますが、本題とズレるので書きません。(一応(!)で特に気になったところは驚いてみましたw)

 

ここでいいたいことは、トレランは「超超超マイナースポーツ」だということ!

幸いにも「マラソン・ジョギング」や「登山・ハイキング」(いずれも競技人口900万人超え)との親和性が高いので、今後、競技人口が増えるポテンシャルは秘めていると個人的に思っていますが、それを差し引いても現状で20万人って、フッと一息かけたらどっかに飛んでっちゃうレベルで、まだまだやっている人が少ないのが現状です。

なので!結論!

「世界に通じるかどうか」という議論は大事なんだけど、一般市民ランナーの僕からしたら正直どうでも良くて(すいませんw)、それよりなにより、とにかく「頑張って世界で活躍してほしい!」ということを願ってやみません。

なので!

どうでもいいとか書きましたが、全力で応援してますよ!!

という話。

 

はい、次のテーマいきます。

 

テーマ2「トレイルランニングと安全」

 

一般市民ランナーにとって、テーマ①より圧倒的に身近な話題はこっちです。なんせこの問題がどういう方向に進むかによって、トレイルランニングというスポーツが今後普及・発展していけるかどうか、が本気で掛かっているから。

今回のパネルディスカッションでは、

「トレイルランニングにおける安全」
「トレイルランニングの大会における安全」

という2つの切り口で話が展開されました。

パネラー陣は以下の通り。

石川弘樹さん(トレイルランナーズ協会副会長)
田中正人さん(プロアドベンチャーレーサー)
望月将悟さん(TJAR:トランスジャパンアルプスレース4連覇中)
宮地由文さん(トレイルランナーズ協会理事)
千葉達雄さん(ITJレースプロデューサー)

 

 

 

 

 

 

パネラー陣の話については、いろいろありすぎてもはやあまり覚えていませんが笑、こちらも僕が感じたことを。

 

「トレイルランニングの大会における安全」

まずはこちらから。

トレイルランニングを含め、アウトドアアクティビティーは「地方活性」に大いに貢献できるプラスの側面がある反面、やり方を間違うと一気に逆方向(規制や禁止)に進むリスクも孕んでいます。

実際に、開催エリアの自治体や関係機関、地元の人々とのコミュニケーションを疎かにしてしまった大会などは、その後開催ができなくなった例なども過去にあります。鎌倉市のトレラン規制条例の件も然り(もう制定されちゃったんでしょうか?)。

大会における安全については、先日のFTRでその問題に僕自身が直面したことで「すべては自己責任」であることを改めて感じました。大会だからといって、なにも守られているわけではないんですよね、ほんとに。

主催者側がレギュレーションをもっと強化すべきだとか、「ルールを強化すればいい」的な、ある意味「他責」な話も出てくるんですが、フィールドが山という以上、やっぱり「すべては自己責任」です。

100均のレインコートでいっちゃダメですよ?
ちゃんとトレイルラン用のシューズ履いてますか?
ファーストエイドキットは持ってますか?
防寒対策怠っていませんか?

主催者や、トレランが本当に大好きな愛好者ができることは、こういったことの啓蒙活動かなと思います。そのためにも「まずは自分から」という率先垂範の気持ちで、改めて装備などは毎回万全でいきたいと思います。

 

※余談ですが、FTRの事故については、今回パネルディスカッションの前に、奥宮さんから直接現状の報告がありました。FTRが次回開催されるのかについては、当然ながら現時点での明言はありませんでしたが、僕が一番気にしていたのは奥宮さん自身のこと。案の定、「FunTraisを潰そうとも考えた」とのコメントがありましたが、最終的に聞けたのは「今後もやっていこうという気持ちになったので、ご支援をお願いします」という言葉でした。前向きな言葉が聞けて本当に良かった!

 

トレイルランニングの安全について

そして、もうひとつの「トレイルランニングそのものの安全」について。

これは、トレランに限らずアウトドアスポーツすべてに共通するリスクですが、これはしっかりと「山における知識をつけること」が大事。

それが自分自身、引いては周りの人を助ける(もしくは迷惑を掛けない)ことに直結します。

ロストしたときは沢沿いに降りていかない(とにかくすぐ引き返す、そして上に登る)
小さな落石を侮らない
落石させたら、必ず「ラーク!(落石の”ラク”)」と声をかける
山の天候について知る
獣との遭遇時の対応について知る
応急処置のスキルを身に着ける

などなど。

これは僕自身もまだまだです。もっと勉強しないと。自分の身は自分で守る。要はこっちも「自己責任」です。

 

最も印象に残った言葉

最後にこのセッションで僕がもっとも印象に残った言葉を共有しておきます。

 

「アウトドアスポーツは日本ではまだまだ排他的。日本におけるアウトドアスポーツの発展は、トレイルランニングに掛かっているといっても過言ではない。そろそろ、単なる愛好者から、それぞれが責務や役割を担うステージにきているのではないか。」

 

これはアドベンチャーレーサーの田中正人さんが仰った言葉。

このフォーラムに参加した方々は、既に”コア”なトレラン愛好者の人が多いと思うので、田中さんもあえてこのようなことを言ったんじゃないかなーと思いますが、僕にはとりあえず、刺さりました(笑)

トレイルランニングが好きすぎて、本当に毎週末でも山に走りに行きたいぐらいなんですが、こんなに好きな”遊び”が、何かに規制されたり、疎ましい目で見られたり、なんていうことは耐えられません。

だからこそ、「正当な形(誰もに認められた形)」でこのスポーツを広めたいし、「正々堂々」と思う存分、山を走り回りたい。

なので結論、僕はもっと山について勉強します。(結論浅い…恥)

 

目指すべきトレイルランナーの姿

相方の所属するトレイルランニングクラブでは、目指すべきランナーとして下記を掲げています。僕は所属もしていないのにすごく好きなんですよね、これ。

 

レースでの順位だけを目的にしない、強くてスタイルのあるランナーたちのクラブ。
自然と向き合うことのリスクを理解し、自然と楽しく遊べるランナーたちのクラブ。

 

「スタイルのある」という言葉には、いろいろなメッセージが込められていると思います。当然、「人への思いやり」や、「ハイカーとの共存」、なんかも含まれるはず。

心からそういうランナーでありたいと思いますね。

 

あ、それと2つのパネルディスカッションに先立ってプレゼンのあった、以下の内容も非常に勉強になりました。今後もしかしたら、僕自身も大会運営に関わっていく可能性もあるので(いや、ないかw)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

めちゃくちゃ長くなっちゃいました^^; まぁそれだけ中身が濃くて、いろいろと刺激を受けたということです。

 

次回は午前中のワークショップについて内容を共有します。主に「心拍トレーニング」についてです。

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