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【参戦記③】レースを「3つの切り口」から振り返る「チャレンジ富士五湖ウルトラマラソン 5LAKES 118km」(2018年4月23日)

間延びしまくってますが、参戦記③です。これ以上引っ張っても何も有益な内容は出てこないので、今回で無理やり完結させます。(むしろ前回の「参戦記②」なんて読んだ人の時間をただただ奪った”しょーもない話”でした、すみません笑)

▼前回までの記事。参戦記①と②はこちらから。

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どんな切り口で振り返ろうかと思ったのですが、こんな弱小ブログに見にきていただける方にとって、少しでも「タメになる」を内容を!ということで、「反省点」「事前に立てた戦術」「ラップタイム」の3つの切り口から振り返ります。

目次

レースを「反省点」から振り返る

では、まずは「反省点」から。

反省点① GPS時計の「オートストップ機能」は切っておけ

これね、ほんと今回の「最大の反省点」です。

こちら、今回のレースのGARMINのデータです。

赤枠部分に注目していただきたいのですが、

平均ペース 6’40/㎞
移動時間 13:35:09
経過時間 14:37:37

となっています。

勘のいい方はすでにお気づきかと思いますが、

まず、「平均ペース」の6’40/㎞

……

14時間半でゴールしてるのに「んなわけあるかい!」

というのが一点目。

で、二点目。「移動時間」と「経過時間」。

まず、経過時間の14:37:37。僕の公式のフィニッシュタイムは14:32:02でしたので、5分の誤差はあれど、こちらがGARMIN上での「フィニッシュの記録」であります。

これに対して移動時間の13:35:09。

「移動時間」とはそのまま「移動していた時間」のことです。(ナメてんのか、とかいわないで笑)つまり、GARMINで計測を「ON」にしていた時間になります。

つまりつまり、この13:35:09には、オートストップ機能が作動し各エイドで計測が「OFF」となっていた時間は含まれていません。(裏返すと、エイド滞在合計が約1時間にも及んでいたことになる…恥)

誤算だったのは、レース中、僕のGARMINで表示されていた「平均ペース」は、「移動時間に対しての数値だった」ということ!なので、最終的な平均ペース「6’40/㎞」という記録は、移動時間である「13:35:09に対して」の数値であるということ!

(なにをいまさら当然のことを、なんていわないで…)

今回レース中に僕が主に見ていたデータ(頼っていたデータ)は、まさにこの「平均ペース」でした。コースはアップダウンが激しいのでずっとイーブンペースは刻めないにしても、平均6’30/㎞になるようにまとめていけば、目標の13時間切りは達成できる、という算段。(いずれにしろバテてガタ落ちしたので無理でしたが笑)

この算段はレース途中ですでに瓦解していたわけですね。。

というかむしろ、レース序盤は案の定?ペースが上がり、そのまま途中までは平均ペースが6’00~6’15/㎞ぐらいで推移していたので、単細胞な僕は「順調順調♪サブ10ってこれよりちょっと早いぐらいか♪」と、ルンルン口笛を吹きながら軽快に走っていたわけです。

だって、目標平均ペースに対して、キロあたり15~30秒の貯金があるんですからね!笑

ただし、エイドに立ち寄るごとに…オートストップ機能がON/OFFを繰り返すごとに…、実際の平均ペースとGARMINの表示ペースの「乖離」がジワジワと始まっていたことは、この時まだ誰も知らない…

キャーー!!(><)

…と、ホラーチックに書いてみましたが(キャーが気持ち悪いですね笑)、本当にこのミスは大きなミスでした。気付いたときには「時既に遅し」。

挽回しようにも、その時の「正確な平均ペース」がわからなくなっていたので、指針を失った僕は、リアルタイムのペースが徐々に落ちていくのを眺めながら笑、ただただゴールに向かって漂流するしかなくなりました。(ゴール地点が明確という意味では”漂流”ではないけど)

ま、そもそも挽回できるだけの足が残ってませんでしたけどね!笑

反省点② トイレエイドをなくすために「最善の準備」をせよ

どんなレースにおいてもいえることですが、やはり「トイレロス」がタイムに与える影響は大きい。

ロングレースともなると「1分1秒の短縮」は求めないにしろ、誰しもおおよその「目標」をもってレースに臨むはずです(それが「完走」であっても)。その時に「いかにトイレロスをなくすか」は目標達成できるかどうかの大きな分岐点になると思います。

今回の僕の話をすると、

僕は今回、トイレロスでトータル15分は時間を使ったと思います。下品で申し訳ありませんが(お食事中の方すみません)、内訳としては、トイレ待ち半分+大便×2回です(笑)しかも、2回目の大便に関しては、なんと100㎞を過ぎてから^^; 最後まで”もたせる”こともできそうでしたが、疲労+便意のダブルパンチに打ち勝つ自信がなかったので済ませました。

走りながら食べ続けたことは事実ですが、エイドでの補給は、食べ続けたとはいってもたいしたことはありません。原因は、「前日~スタート前まで」に食べたものを消化し切れなかったことかと。

レース前までの食事スケジュールは下記の通り。

前日カーボローディングで炭水化物モリモリ+前日19時の宿での夕食(たいていボリューミー)→夜中2時の朝食(もはや夜食の時間帯)→4時スタート、です。この”過密スケジュール”では、「万全な腸内環境」を整えることはできませんでした^^;

朝4時スタートのレースはそうそうないですが、ここの調整方法については何か得策があれば教えてほしい。

・とにかくレーススタートから逆算して食べるタイミングを早くする

なのか、

・便通を良くするために食物繊維を適度に摂る

なのか。

でも食物繊維は消化されずに胃に残ってそれが腐敗して良くないっていうしなー。誰かいい調整方法教えてください。

あと、コース上のトイレ事情ですが、エイドごとにトイレがあるのと、ウルトラマラソンはトレイルと違い公道を走るので、途中途中に公共のトイレなどもあり、トイレポイントは思ったよりも多くありました。

でも、すぐに利用できるかというとそうでもなくて、序盤・中盤関係なく、どこのトイレも「トイレ待ち」は発生していました。そもそも参加者がトータル2,000人以上であることに加えて、レース中盤以降は、後からスタートする70㎞のランナーとも合流するため、レース終盤以外はエイド(トイレ)が閑散とすることはほぼありませんでした。

反省点③ 立ち寄るエイドはあらかじめ決めておけ

今回118㎞の間に、エイドが29か所ありました。ほぼ4~5㎞ごとにエイドが訪れるという、なんともありがたいシステムなのですが、立ち寄るエイドはあらかじめ決めておいたほうが良いです。

鼻から「すべて立ち寄る!」というレースプランの人はそれでいいと思いますが、おそらく100㎞でサブ10を達成する人なんかは、すべてのエイドには立ち寄っていないはず(推測)。

レース前の記事の中で、僕はこんなことを書いていました。

「前提として、すべてのエイドに寄る予定はないので(すべて寄ってたらそれだけで相当のタイムロスになります。一ヶ所3分としても、3分×29エイド=87分!)」

数えてませんが、ほぼすべてのエイドに立ち寄りました!笑。記憶としてスルーしたエイドは2ヵ所かな^^; もちろん中には、水分補給のみ30秒!みたいなエイド滞在もありましたが、寄ったには寄りました。

で、結果は。

反省点①で書いたとおり、実際のフィニッシュタイム14:32:02に対して、GARMINのオートストップ機能ONの記録では、13:35:09でした。つまり、エイド滞在は「ほぼ1時間」‼3分×29エイド=87分には及ばないにしろ、これは完全に自分に負けました…

疲れた状態で、一度止まってから再び走り出すときの大変さは誰しもが認めるところかと。しかも、レース中盤以降はエイドでがっつり座ってしまって「完全OFFモード」に入っていたところもあったので、そのときの「さ~て、もう一度がんばりますか」のときのエネルギー量は相当です(笑)

これを今回は20回ぐらいはやってしまったわけです。完全に負け戦でした。多少辛くても、エネルギーと水分の補給が足りている状態ならば、止まらずに淡々と走り続けるべきでした。

立ち寄るエイドは決めておく。

今回の教訓です。

レースに臨むにあたり、「必要なエネルギー量(必要なエネルギー摂取量)」などの計算はしましたが、それだけでは甘かった。富士五湖のように”誘惑”が多くあるレースにおいては笑、いかに自分のコントロール下でレースを運べるか、が重要だと学びました。ますます ”事前のレースマネジメント” が大事だなと感じた次第です。

レースを事前の「戦術」から振り返る

「反省点」とは異なりますが、今回事前に下記のような「戦術」を立てていました。それぞれどうだったのか、さらっと振り返りっておきたいと思います。

<戦術一覧>

戦術⓪ まずは敵を知る
戦術① 序盤にある「ウェア預けエイド」は使わない
戦術② 序盤からこまめにストレッチをする
戦術③ ドリンクはソフトフラスク250mlを携行する
戦術④ ドロップボックスにOS-1(経口補水液)を入れておく
戦術⑤ 後半はカフェイン入りジェルを補給する(ドロップボックスに入れておく)
戦術⑥ テーピングは積極的に活用する(筋肉をしっかりサポートさせる)

戦術⓪ まずは敵を知る

敵を知ったところで、そもそもの体力・走力が足りておらず。以上。

戦術① 序盤にある「ウェア預けエイド」は使わない

これは予定通り使わず。シェルは早々に脱いで、nakedランニングバンドに以下のように装着。日中は暑かったですが、16時以降は急激に冷えてきたのでそのタイミングで「肌寒い」と感じる人はいるかも。気温の下がってくるレース終盤は、疲れてエイドでの滞在が長くなるのと、エイド間も歩きが多くなるので動いていても寒いです(笑)

▼これはオススメ。まったくブレず。(ただしきつめなのでサイズ大きめを選ぶべし)

戦術② 序盤からこまめにストレッチをする

これも予定通りこまごまとやっていましたが、最後はどっちにしろ辛くて、効果があったのかよくわかりません。

戦術③ ドリンクはソフトフラスク250mlを携行する

ソフトフラスクを携行したのはやはり正解。4~5㎞ごとにエイドがあるとはいえ、エイドだけでの水分補給だと絶対足りません。

戦術④ ドロップボックスにOS-1(経口補水液)を入れておく

OS-1は「効いた」と思います。補給したのは、50㎞過ぎの第一ドロップ地点と、90㎞地点の2回。2回目は75㎞地点の第二ドロップ地点で補給するにはまだ早かったので(というか、体の状態と残りの距離からしてこのタイミングでの補給はもったいないと思って)、しばらく携行することにしました。

ウィダーINゼリー並みの大きさがあるので、携行するにはどうかなと思いましたが、前出のnakedランニングバンドに詰め込んだら全然問題なくいけました。やはりオススメ。

戦術⑤ 後半はカフェイン入りジェルを補給する(ドロップボックスに入れておく)

意識して飲みましたが、効果があったかはわからず。別にナイトランをしていたわけではないので、なくても別に眠くはならなかったかもしれません。

戦術⑥ テーピングは積極的に活用する(筋肉をしっかりサポートさせる)

今回行ったテーピングは以下4種類。

<肩~首>

<肩甲骨~背中>

<股関節(側面)>

<股関節(前面)>

▼参考にした書籍は下記。

効いたか効かなかったかは、テーピングをした状態としなかった状態で同じ運動をしてみないと厳密には比較できませんが、テーピングなしで118㎞をもう一回やるほど、暇でもアホでもMでもありませんので(いや、意外とどれもその気はあるかもw)、あくまで実感値ですが「効いた」と思います。

レース後の体の状態として、まず上半身の凝りはありませんでした。いつもはめちゃくちゃ凝ります。力まないようにランニングフォームを意識していたのも影響しているとは思いますが。

それと、下半身。これも「効いた」ように思います。レース後もっとも痛んでいた箇所は、右膝の外側のみで、股関節回りは思ったより疲労感を感じませんでした。今年走った2回のフルマラソンのレース後は、股関節回りをツって悶絶していたのですが(笑)

テーピング、疑心暗鬼でしたが、あなどれませんな。

レースを「ラップタイム」から振り返る

最後にランナーズアップデートの僕の今回のラップタイムを備忘のため載せます。

細かい情景は思い出せませんが、ここから、今回どんなレース展開だったかを振り返ります。

  • スタート~30㎞:序盤はさすがに快調。サブ10ペースに迫る勢い。
    ※「サブ10ペースとか余裕じゃん」と思えていたのは30㎞まで。
  • 30~40㎞:腹痛発生。一回目のトイレ(大)ロス。
  • 40~50㎞:腹痛解消。軽くなった体で再びペースアップ。
  • 50~90㎞:ペース激落ち。ドロップでOS-1など補給するが風前の灯。修行。
  • 90~100㎞:なにくそ精神で奇跡の復活。ランナーズハイ降臨。
  • 100~110㎞:ランナーズハイ継続。エイドを一つスルー!…が、ここで再びトイレロス(大)。
  • 110~フィニッシュ:死亡。

という感じでした(笑)

118㎞もあると、いろいろありますよね^^;

最後雑ですが笑、これにて僕の「初ウルトラチャレンジ」のレポート終了ですm(_ _)m

とりあえず今回の経験を踏まえて、また何かのウルトラマラソンに挑戦します。

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