ご無沙汰しております、へターレ・ヤマザルです。
ヘターレ・ヤマザルの登場は2回目。記念すべき(?)初登場は24年2月のさいたまマラソンのレポートをご参照ください。
さて、2月のさいたまマラソンでの”大撃沈”から、灼熱の夏を”そこそこトレーニングして”乗り超え、迎えた今年2本目のフルマラソン。舞台は10年振りの湘南国際フルマラソン。
10年前はフルマラソン2回目で3時間59分とか、「ギリサブ4達成」といった感じでしたが、人間とはいくつになっても成長はできるもので、10年経って40歳になった今はサブスリーに挑戦するに至っています(その時点でまず自分を褒めてあげようw)
んがしかし、
昨年(2023年)自分史上圧倒的な強さwで初サブスリーを達成した大阪マラソンに続けと、以降のフルマラソンでは毎回サブスリーを目指して臨んでますが、誠に残念ながら今回もヘターレ・ヤマザルの登場回となりました。
完全無双の大阪マラソンレポはこちら。
今回の湘南国際は準備が中途半端だったが故に案の定撃沈しましたが、サブスリーに「挑戦」したことにより、改めて感じたことなんかもありました。そんな感情も記録に残しておきたく、レポ開始。
【結果】3時間06分16秒
まずは結果から。
どどん!
グロス:3時間06分43秒
ネット:3時間06分16秒
残念ながら、サブスリーならず。
2月のさいたまマラソンは3時間12分と「大大大撃沈」だったので、それに比べれば”撃沈”という言葉の許容範囲に収まる範囲の、まぁなんつーか「真っ当に撃沈」といったところでしょうか。
まぁでもほんとあれだな!サブスリーの壁は高い!
中途半端なトレーニングで臨んでも、まったくかすりもせず。
【総括】これだからフルマラソン(=挑戦)はやめられない!?
多くの人間は、都合の悪い過去は無意識に忘却の彼方に追いやり、感じた痛みをたいして反省もせずに、また日々”のうのう”と生きていってしまう都合の良い生き物ですが(あ、”多くの人間”で括ってすみません、主に僕の話ですw)、さいたまマラソンで大大大撃沈した経験を活かせず、今回も撃沈いたしました。
これにてサブスリー挑戦2連敗。
サブスリーの壁、高し。中途半端な努力ではまったく歯が立たないことを痛感しました。(あまりにも感じたので2回書きました)
ほんと、大阪マラソンよくあんなタイムで走れたなw
「前回今回と連敗したけども、まぁ前厄だし仕方ないわ〜」ぐらいにしか思っていない自分がいる一方で、でもなんだろう、やっぱりちょっと悔しかったりしますw(どっちだよ)
僕の運動に対する基本スタンスは「生涯長く楽しく続けること」なので、命をかけて!やすべての時間を捧げて!のようなストイックさは全然ないのですが、一方で、自分自身がいろんなレースに出る中で、周りの人たちの頑張りを見る中で、「挑戦する」ってやっぱりいいもんだなとか思ったりもします。
そういや以前noteにこんなポストをしました。
熱意と挑戦から感じたエネルギーに素直に「感化」されようと思う
相方がウルトラトレイルで総合入賞した時に感じたことを書いた記事なんですが、以下抜粋。
感じたことが2つ。
1.熱意や挑戦は、直に触れるとめちゃくちゃ「伝播」する。
2.伝播してきたエネルギーに素直に「感化」されようと思う。
何が言いたいかというと、「挑戦」は一見自分だけにベクトルが向いているようで、実は周りにもベクトルが向いているのではなかろうか、ということ。なんとも素敵じゃないか。
単純に「挑戦する姿ってカッコいい」んですよね。影響受けるよね。特に生で間近で見ると。
あと、自分向きのベクトルについても、挑戦ってのには「効能」があって、まず挑戦を決めた瞬間から「日々が変わり出す」ことと、僕みたいに緩いスタンスの人間であっても、多少なりとも嬉しいだの悔しいだの「感情が揺さぶられる」こと。
今回の撃沈を受けて、来月の西尾マラソンをどういうスタンスで臨もうか迷ってましたが(正直今の状態でサブスリーできる気がしないので…)、いまこの文章書いてて、腹決まりました。
もう一回サブスリー挑戦する!
こんな内容書いてて、ファンランなんてしてちゃダメだわ。また撃沈してもいい。挑戦しないことのほうがダサいわ。
【ペース比較】湘南国際 vs さいたま(vs 大阪/サブスリー)
エモめの総括は前項までで終わりましてw、ここからは淡々と自己満足の分析やらなんやら。
ということで、Stravaに非常に見やすいグラフ表示があったので、まずは撃沈の様子を晒します。(ブラウザ版だとこれ見れます)
我ながらわかりやすく撃沈してるな…(棒グラフが濃く長いほうがペースが速いです)
33kmまで粘って、その後、撃沈しました。華麗なる撃沈。
人はこれを俗に「30km(以降)の壁」と呼びますが、どちらかというとこの言葉は、経験者が先輩面を吹かせて”フルマラソン初心者”に対して「30km過ぎたら絶対ガクンとくるから心しておけよ!うしし。」と優越感に浸りながら、激励&忠告として贈られるものであり、ワタクシのような、すでに”ランニング玄人”が発していい言葉ではありません。
だって、知ってるもん、来るの。笑
マラソンは奇跡がないスポーツなので、絶対に来るんです。笑
なので僕の場合は、「知ってるのにその壁を乗り越える努力をしなかっただけの単なる逃げ口上」ってやつです。いや、逃げてるわけでもないか。「単なる怠惰」です、ハイ。
ちなみに、前回大撃沈をかましたさいたまマラソンのレースペースを並べてみます。(一つ目の湘南国際は再掲)
成長してねーw
けども、一応前回さいたま(3時間12分)と今回湘南(3時間6分)で、「6分」の差があるので要因を分析してみると、
・湘南の方が、脚が終わったタイミングが数キロ遅かった(=湘南の方が数キロだけ脚がもった)
・湘南の方が、撃沈後ラスト3kmだけ意地でちょっと盛り返した
の2点かなと。全然役に立たない振り返り。
つまり、「日々の積み重ねの結果」でしかないフルマラソンにおいては、「レースの結果」だけを分析したところで正直あまり意味はないのです。本来分析すべくは「レースまでのプロセス」であって、結果を分析しても”たられば”になるだけ。
ちなみに何も意味はないですが、もう一つついでに、”自分めっちゃカッコよかった”大阪マラソンのレースペースも載せちゃう。
どうだ!こちらが山猿全盛期の大阪マラソンのペースじゃ!!ネガティブスプリットでサブスリーとかカッコ良すぎるだろ!!!
これぞ「過去の栄光にしがみつく」の図。
【回顧録】「反省」と「気づき(学び)」も含め
ここからはレースを時系列に振り返り。
序盤(スタート〜15km)
Aブロックスタートだが、スタートゲート通過までは30秒程かかった。湘南国際のコースは道幅が狭く、スタートから1kmは全然自分の走りたいペースで走れない。サブスリー狙うなら、もっと欲を出して”ほぼ最前列に並ぶ”ぐらいのほうがいいかもしれない。
今回の作戦は(作戦もクソもないのだが)「ペーサーについていくこと」。以上。
大阪マラソンのときに初めて「ペーサー集団」の中で走ってみて集団走の威力を思い知った。ペーサー&集団の力を借りない手はない。
ところがどっこい。スタート位置が若干後ろだったために、最初の1kmは案の定4:35/km。一刻も早く集団に入りたい心理も働き、2〜4kmはキロ4ペース。ちと速いかと思ったけど、序盤の若干の下り基調も相まって無理してる感じはないのでヨシ。5kmでサブスリー集団と合流。
補給用ジェルは5つ持っていたので(1つは秘密兵器のカフェインジェル)、10km、20km、30km、37km(必要あらばカフェイン投入!)あたりで摂る想定。
予定通り一つ目を10kmで補給。トレーニング量に正直不安があったので、最悪の場合は序盤15kmぐらいですでにゼーハーいってる可能性もあると思っていたが、さすがにその事態には陥らず。
うむ、割と悪くないぞ。
んがしかし!
この序盤の「なんか調子いいかも」はランナー誰しもが思っていること。そして勘違い。
「あ、今日なんかめちゃ調子いいかも!?このままいけちゃうかもーー!!??」
……んなわけねーから。笑
ワタクシはそれなりに経験を積んでおりますため、そんな愚かな思考には陥らず、ひとまず気持ちとしては「温存モード」で、何も考えずにサブスリートレインに乗って一定ペースで走る。
中盤(15〜30km)
5kmでサブスリートレインに乗車し、最初は集団の中盤ぐらいにいたが、意図的にというよりは気づいたら集団の前方にいた。そしたら、なんとまぁ走りやすいこと!
以下、考察と気づき。
【気付き】集団では「ペーサーのすぐ後ろ(離れても数メートル以内)」に付くべし。
今回サブスリーの集団は20km地点ぐらいでも200名ぐらいいました。これだけの大集団になると、集団の中盤より後ろに埋もれると、集団についていけずにペースが落ちてくるランナーに、自分のペースも惑わされます。気づいたら「なんか集団と離れてるジャン…!!」みたいなケースも(過去経験済み)。
なので、今回は集団にいたほとんどの時間帯でペーサーのピッタリ後ろについて走りました。ペースが一定で走りやすいことはもちろんのこと、ペーサー同士の会話(集団をサブスリーに導くためにペーサー同士がけっこうコミュニケーションをしている!)が聞こえてきて、安心感がありました。
特に、そのコミュニケーションを聞けてよかったタイミングが30km手前の地点。リーダーと思しき人が「30km過ぎたら、”今のペースのままいく集団(貯金ありペースで2:57-58を狙える集団)”と”少しペースを落とす集団(ピッタリサブスリーを目指す集団)”に二手に分かれよう。」という会話があり、「おぉなるほど」と。(で、たいして余裕ないのに調子ノって前者の集団にライドオンしたら3kmで潰れて反動で大撃沈したw)
サブスリーペーサー陣は5人体制。ありがたや。
こんな感じでペーサーベッタリで走りながら快調に走っていたものの、不安要素が1つあった。
ここまで給水を一度もしていない。(なぜNon給水となったかは、少し後で記載)
この時期にしては暑いとはいえ夏に比べたら涼しいのと、元々あまり水分補給をしなくてもある程度走れるタチなので(これを過信といいます)、序盤はもとより、この中盤においてもNon給水のままずっと走っていた。
ジェルに含まれるわずかな水分と、エイドにちょくちょくあった塩タブレットでなんとなくやり過ごしていたのだが、これが後々の大惨劇に繋がる。
終盤(30km〜フィニッシュ)
28kmぐらいでちょっと脚が重くなってきた感じがあり、予定より早く3つ目のジェルを補給。
30km手前で、先述したペーサー同士の会話を聞く(30km過ぎたら二手に分かれるという話)。
先行集団についていくか(ここまでに貯金があったのでペースを上げるのではなく維持)、はたまた少しペースを落とす集団に残るか迷った挙句、何を血迷ったか先行集団についていくことに。
正直このあたりは、体感としても”つらさ”を感じていたのに、なぜついていったのだろうか。”冷静沈着”が売りなはずなのに判断力が鈍ってしまった(※注:誰からも冷静沈着だよねという評価をしてもらったことはない)
そして案の定、ついていった直後に即後悔。全っ然余裕がない…!
実際のペースは変わっていないのに体感としてはペースが上がっていて、心拍も上がり、先行集団についてまだ数百メートルしか走っていないのに集団からわずかに遅れ出す。
最終的に、そこからたった3kmの33kmあたりで完全に集団から”ちぎれる”のだが、実はそこに至るまでにも「集団から置いていかれそうになる→気合いで追いかける」を3回ほど繰り返して、ひどく疲弊w
そこからはウォータースライダーの滑り出しの角度ばりに一気にペースが落ちる。
あまり給水しなくても大丈夫、という多少の過信はあったものの、「給水の大事さ」ももちろん知っているので、集団から離れて”サブスリー挑戦終了のお知らせ”となってからは、もう切り替えて給水ポイントでガッツリ立ち止まって、ゴクゴク給水。
手持ちのジェルで”最終兵器”として持っていたカフェイン200mg配合のものを摂取するが(通常のカフェイン入りジェルの5〜6倍ぐらいの含有量のヤバイやつ!)、何も効かない。エネルギー自体が枯渇してると、カフェインの覚醒作用は体のパフォーマンス向上には繋がらないことを学んだ。ここで必要だったのは、カフェインではなくせめて”エネルギー(糖分)”だったか。
いずれにしても、いろいろと時すでに遅しである。
水分補給しようがカフェイン摂ろうが、鉛と化した体は戻らず、もはや戦意喪失して給水ポイントでないところで普通に歩く。たぶん38km地点ぐらい。
まだフィニッシュまでけっこうあるので、さすがに再度走り出すが、手と顔面に痺れがきて「あ、これ脱水だわ」とようやくNon給水の餌食になったことに気づく。(痺れは過去に経験あり)
そこからはゾンビ化。地獄。最後の3km根性で少しだけ盛り返して(キロ5分15とか)、3時間6分でフィニッシュ。
集団からこぼれて”ぼっち”になったことで、オールスポーツさんからは単独で射抜いていただきましたw サングラス越しでもわかるしんどそうな顔w
【賛否両論あるけども】マイカップ・マイボトル制について
湘南国際マラソンは昨年から「マイカップ/マイボトル制」となり、給水ポイントに紙コップはありません。なので、補給の際は完全に立ち止まる必要があります。
これだけの大型マラソンで紙コップを廃止するのは大きな意思決定ですが、環境を考えると、意義のある取り組みだと思います。
で、この制度には賛否両論出ているわけですが、僕は賛成派。
今回テクニカルな面の一番のミスは「マイボトルを持っていなかったこと」なので(マイカップは持っていたけどボトル型を持つべきだったという反省)、そういう意味では「こんな制度なければ!」と思う反面、普通に考えて環境考えたら取り組むべきだよねということと、
いつも紙コップの給水で、鼻に水入ったり顔面に飛び散らかして給水失敗してる身からするとw、マイボトルの方が「飲みたいときに飲める」し「飲みやすい」しで、けっこうアリなんじゃないかと。
250mlぐらいのサイズであれば、ちゃんと体に密着できるウェストベルトと併用すれば、それほど気にはならないのではないかと。
ほんとマイボトル持ってなかったのは失敗したなー。
今回”最高の天気”だったのは間違いないのですが、この時期にしては暑く(最高気温16度ぐらい?)、快晴だったため陽射しも強く(お陰で富士山はめちゃくちゃ綺麗でしたw)、序盤から汗をけっこうかいていたことは自覚していたので、水分補給は必須でした。甘くみました。
集団から置いていかれるのが嫌だったのはあれど、一口も水分補給しないまま30km過ぎまで走って、最終的に脱水症状とか、正直アホかと思います。そういえば、わたし、凡人でしたわ。
せめてマイボトルであれば「まったく補給できない」ということは回避できたし、多少は結果変わってたかもなー(いや、そもそもトレーニング不足だし、ほとんど結果変わってねーよ、と一応自分で突っ込んどく)。
【最後に】脱水症状は怖いよ
脱水症状の影響でレース後は1時間ほどは痺れや攣りが続きました。これ夏だったらもっとやばいことになってたと思う。
テメェの写真やら動画やら連発して失礼しましたー笑
てか、完走メダルちっっっさ!!ということで、完走ペンダントGET。
以上、湘南国際レポ終わり。
次は1月20日に西尾マラソンです。コース上に踏切あったりするけど(去年は踏切つかまったw)、サブスリー目指して頑張る!
<マラソン系、こちらもどうぞ>
2024年1月:にしおマラソン
2023年2月:大阪マラソン
2022年10月:金沢マラソン
2022年4月:富士五湖ウルトラマラソン
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