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【レポート④】元気に完走できた理由とは?「補給」と「リカバリー」を振り返る(第2回トレニックワールド 100km in彩の国 2017年5月)

トレニックワールドのレポートも今回が最終回です。

過去2回のレポートで「つらさ」を散々書いてきましたが笑、最後は、そんな「つらい」レースを「元気に完走できた理由」(※前回の「3つの苦しみ」は除く笑)と、完走後の「体の状態」について振り返りたいと思います。

目次

100㎞を最後まで楽しめたという驚き

今回のレースを終えて、僕たち自身が一番驚いているのが、自分たちが思っていた以上に楽しく100㎞を走り切ることができたということ。

これまでの自己最長記録は60㎞でした。それ以上は完全に未知の世界。僕に限っていうと、正直そんなにトレーニングもしていません^^;

これまでの最長である60㎞地点から、さらにフルマラソン1回分の距離って正直正気の沙汰じゃない(笑) いくら事前の準備をいろいろとしたとはいっても、やっぱり胃腸トラブルや脱水症状になるんだろうな…と思っていました。

今回僕の中では、そうなったときに「いかにメンタルを落とさずに前向きな気持ちで押していくか」ということを想定して臨んでいたのですが、これは幸いにも杞憂に終わりました。

日中は30℃を超える猛暑となったにも関わらず、ハンガーノックも脱水症状もなく走り切れた理由がなんだったのかを探っていきます。

楽しく走り切れた理由

(第1エイドくぬぎ村。この時の順位はおそらく後ろから数えて10番目ぐらい。でも焦らず。)

大きな理由はおそらく以下2つ。

  1. 補給が成功したこと
  2. 後半に脚を残せたこと

この中でも特に「1」が、やはり大きな成功要因だと感じています。

「100kmを通して食べ続けること」

が今回のキーポイントになることはわかっていたので、とにかく

  • 「腹が減る前に食べること」
  • 「水分をこまめに補給すること」
  • 「塩分を積極的に補給すること」

を意識していました。

「2」に関しては、昨年のSpaTrail 72kmの挑戦において、途中で相方の脚が終わり、無念のDNFになった経験があります。

制限時間に余裕のある今回は、

  • 決して焦らず「後半に脚を残すこと」

を意識して、マイペースにゆっくりと進みました。

実際の補給について

次に実際の補給内容。

今回のレースではエイドが10ヶ所ありました。なので、平均して10㎞に1回エイドが出てきます。これは本当にありがたかった。

  • 「エイドでしっかり食べる」ことを基本としつつも、エイドで一度にドカ食いをすると内臓に負担がかかるので、補給を分散すべく、ジェルに加え、必殺「にぎり飯」も携え、エイド間での補給も必ずするようにしました。

カロリー補給

準備した行動食は以下のとおり。

  • ジェル 約10個(予備用にあと2~3個)
  • スポーツ羊羹 1個
  • グミ 1袋
  • にぎり飯 7個

結局、スポーツ羊羹以外はすべて食べました。

中でもおススメは「にぎり飯」!

腹持ちがよく、ご覧のとおり自宅で米炊いたものを握っていくので、コスパも最強。今回は梅しそ、ごま塩、塩にぎりの3種類。塩分を効率よく補給できるように、塩は多めに振りました。

ジェルの補給では少し物足りなそうだなというときは、コイツをよーく噛みながら食べてました。固形物ではありますが、「よく噛んで食べること」、体を激しく動かさない「登りの前に食べること」などを意識すれば、腹痛になるリスクも軽減できます。

実際、今回のレースを通して一度も腹痛に悩まされることはありませんでした。前半Northには4個を持っていき、残りの3個はデポバッグへ。おにぎりは今回初めて試しましたが、これはいいですね。日本人たるものにぎり飯!

塩分補給

そして、カロリー補給に加えて、超大事な「塩分補給」。

なんですが・・・

今回あれだけ「塩分補給の重要性」を自分で事前に説いておきながら、塩タブレットを忘れるというまさかの大事件が発生(笑) そのため、よく汗をかく区間では相方の塩タブレットを分けてもらい凌ぎながら、各エイドにあった「塩」「梅干し」を毎回必ず補給。

特に「梅干し(大きいやつ)」は毎回5個以上は積極的に食べるようにしていました。

この「塩分を積極的に摂る」という意識は、今回の「元気な完走」にかなり直結した重要ポイントだった気がします。

(今回僕は忘れましたが笑)塩タブレットはおススメです。

コスパもいいので、ぜひザックにひとつ忍ばせておきましょう。

水分補給

「水分補給」に関しては、日中は、エイド間でおそらく「1~1.2L程度」を飲んでいたと思います。基本はスポーツドリンク。エイドでの給水は、コーラやらミルクティーやら好きなものを飲みました。

途中けっこう飲み過ぎてしまったエイドもあって、これは反省点。飲み過ぎは腹痛の原因になりますし、なにより「一気に給水してもうまく吸収できない」ため非効率です。

その場の欲望に任せず、レース全体を鑑みて「欲望をコントロールする」ことが大事です(笑)

補給のまとめ

今回のレースでは、これら「カロリー補給」「塩分補給」「水分補給」がそれぞれうまくはまりました。お陰で、自分でもビックリですが、本当にハンガーノックも脱水症状もなく、100㎞を「元気に」走り切ることができました。

すべてのエイドにおいて、用意された食事を毎回おいしく食べることができたし、行動食の補給においても、内臓がやられるとジェルすら受け付けなくなるとよく聞きますが、まったく問題なし。

逆に、補給するとエネルギーが満ちてくる感覚を毎回実感しながら、楽しく旅ができました。今回、ペースとしてはゆっくりだったので、これがもし単独になってペースが上がると状況はまた変わってくるとは思いますが、これは自信になりますね。

いろいろと調べて準備してよかった^^

レース後の体の状況

レースを終えて一週間。

筋肉痛がまったくきていません!体もピンピン!超元気です!

レース直後はさすがに筋肉に痛みもあったので、さすがに筋肉痛になるだろうなと思っていたのですが…

翌日にこなくて、さすがに2日目に来るかなと思ってこなくて、いや来ないなんてことはないだろうから3日目かな、と思っていたら、そのまま一週間が経っちゃいました(笑) これは今回はもうきませんね^^;ビックリです。

そんなにトレーニングもしてないんだけどなぁ。

とりあえず、レース直後はすぐに「タンパク質」を補給しました。
これが良かったのかなー。

補給したのは以下2つ。

ウィダーインゼリー スーパープロテイン

コンビニで発見してなんとなく「使うかな」と思って買っておいたもの。

サカナのちから

こちらを10粒。サカナのちからは超愛用してます。これをレース後に補給するようになってからリカバリーの速さ、回復力をものすごく実感しています。高たんぱくかつアミノ酸も豊富。超絶おススメ。

レース後の食事も、ゴール地点のニューサンピアの食堂で「ざるうどん」(炭水化物)を食べ、地元に戻ってから若干お腹が空いていたので、「寿司」(タンパク質)を食べました。ドリンクもビールではなく、「オレンジジュース」(ビタミン→タンパク質の吸収を助ける)!

筋肉痛のメカニズム

なぜ筋肉痛がこなかったのか気になったので調べてみたところ、わかりやすい図がありました。

【筋肉痛が起こる仕組み】(出典:第一三共ヘルスケアHP

要は運動によって、

  1. 筋繊維が損傷
  2. 傷修復のために白血球が集まる(炎症発生→確かに筋肉がパンパンになりますね)
  3. 痛みを起こす物質が生成され筋膜を刺激

これをみるに、仮定として、

  • そもそも筋繊維の損傷があまりなかった
    (=激しい運動ではなかった)※100㎞なので激しいっちゃ激しいのですが、ランもゆっくりだし、半分以上は早歩きだったので。
  • 損傷した筋繊維の回復がうまくいった
    (=タンパク質の補給が成功した)

このあたりかなーと。

いずれにしてもレース直後の補給をしっかりと行ったことは間違いなくよかった。事前の予想では歩行困難のまま月曜日の仕事を迎えることになると思っていましたが、月曜日も駅構内の昇り降りは余裕で階段でした♪

さて、レースレポートは以上で終了!

「100㎞完走」という実感はじわじわきますね。よく走れたなーと思います。今年はもう一本100㎞(FTR100)に挑戦する予定ですが、今回の経験を活かして、さらにレベルアップしたいと思います。

楽しい旅でした!以上!

▼関連記事はこちら

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【準備編①テクノロジー】オフラインGPSアプリ「Geograpfica(ジオグラフィカ)」(トレニックワールド100㎞に向けて)

【準備編②知識】気温上昇の予報にビビッて「運動と塩分」について調べてみた(トレニックワールド100㎞に向けて)

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<レースレポート編>

【レポート①】結果報告・総括(第2回トレニックワールド 100km in彩の国 2017年5月)

【レポート②】レースの「つら度(難易度)」を分析してみる(第2回トレニックワールド 100km in彩の国 2017年5月

【レポート③】レース中に僕を襲った「3つの苦しみ」(第2回トレニックワールド 100km in彩の国 2017年5月

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