昨日、複業で取り組んでいる一般社団法人Regional Sportsプロデュース「Regional Running TSUKIJI(リージョナルランニングツキジ)」を開催しました。
過去2回、「極寒の銀座」と「大雨の銀座」で開催してきましたが、今回は「晴天の築地」!(笑)いやーほんとに最高の天気でよかった^^;
「Regional Running」は一言でいうと、「街の魅力を再発見」するランニングイベントで、いわゆる”〇ォト〇ゲイニング”に近しいものではあるのですが、まったく同じものをやっても仕方ないので、そこは微妙にやり方やルールを変えています。
その辺りの詳細は是非イベントに参加して体感いただくとして笑、今回は、やり方やルールを「どう変えるか?」、つまるところ、「なんでこのイベントをやろうと思ったのか?」という、主催者サイドストーリー的なところを、自分への備忘の意味も含めてつらつらと書かせていただきます。
あ、ちなみに正直なところ参加者は全然集まらずorz、お陰さまで素晴らしくアットホームなイベントになったわけですが(ご参加いただいた方には心より感謝!)、参加者の「楽しかった」の声は、どんなに小規模なイベントだろうとやっぱり涙が出るほど嬉しいもので、つらつらと自分の想いを綴る前に、まずはそちらだけシェアさせてくださいm(__)m
▼Mさん
▼Yさん
いやーほんと嬉しい。主催者ってこういう気持ちなんですね。
やる前は「大丈夫かな?楽しんでもらえるかな?抜け漏れないかな?(抜け漏れあったΣ( ̄ロ ̄lll)」とビクビクしながら当日を迎え、終わってからのこの一言で「また次もやったるか!」という気持ちになる。きっとこの繰り返し。
今年になって、ほんとに一から手作りのイベントを3回やってみてわかりましたが、ほんとに嬉しいんですよ、この「楽しかった」の言葉が。
僕も、今後参加するイベントやレースが楽しかったら素直にそれを主催者に伝えようと思います。
ちなみに下のキャプチャはレース前の作戦会議について投稿してくれてるんですが、「走りながら調べるためにSiriやGoogleアシスタントを使う練習したのに」って!!笑。この競技を勝ち抜くには、最先端のITリテラシーが必要なようです^^;(そこまでは意図してなかった笑)
▼作戦会議の様子
▼こちらは競技後の答え合わせ
ということで、本題の「なんでこのイベントをやろうと思ったのか?」というあたりをお伝えしていきたいと思います。
「街ラン」で気づいた街中を走る楽しさ
僕の普段のランニングは、トレーニングらしいトレーニング(いわゆる”トラック練”とか)はまったくしていません。そういうのもやりたいっちゃやりたいのですが、正直なかなか難しい(理由はいろいろ)。
昔はジムに通って、トレミ(トレッドミル)を習慣にしようと思ったこともありましたが、こっちはこっちで気持ち(とお金)が続きませんでした(笑)
で、最終的に行き着いたのが「街ラン」。「マラニック(マラソン+ピクニック)」もほぼ同義です。要は「楽しんで走る」ことをモットーにしています。
なので、だいたい週末は相方と街ランをしながら目的地を目指し、コンビニでザバスプロテインを飲んで笑、その後ランステや銭湯で汗を流してから、うまい飯を食べて、カフェで読書するかブログ書く、みたいな一日を過ごします(笑)
我ながらなんて健康的なんだ(笑)
ちなみに帰りはもちろん電車。
他にも「山手線一周ラン」、「玉川上水ラン」なんかもやりました。玉川上水ランは、途中足湯があったりプチトレイルがあったり、ゴール地点が吉祥寺だったりと、なかなか最高でした。今度は「大江戸線一周ラン」もやりたいなと思っています。
こんな変遷と経験があって、「街ランの楽しさ」を身をもって感じているのです。ランニングは継続しなければ意味がないので、「いかに楽しく走るか」を追及することって絶対大事。
ランニングコースとは違った「街の中」を走るというのは、すごく新鮮な体験になること間違いなし。やったことがない人は是非やってほしい。
まずこの体験が僕がRegional Runningをやろうと思ったきっかけの一つ。
フォトロゲに参加して感じた「違和感」
次に2つ目の経験。
「街の魅力を再発見する」を謳ったイベントはたくさんあります。
その一つが「フォトロゲイニング」。エリア内のあらかじめ定められたポイントを、制限時間内により多く回って、ポイントの写真を撮って帰ってくる、というもの。(念の為再度いっておきますが、Regional Runningはちょっと違います笑)
このフォトロゲ、設定されているポイントは、もちろん「その地域特有のポイント」であることがほとんどです。主催者としては、もちろんそれを知ってほしいので当然っちゃ当然。
僕が参加したフォトロゲでも、事前に配布された写真一覧にはそのポイントの説明文が丁寧に書かれていました。
でも結局、その説明文はまったく読んでいません。
多くの参加者がきっとそうだと思います。
なぜか。考えられる理由は1つ。
「”写真と同じ景色”を発見さえすればポイントをGETできる」というルール設計。
ずばりこれです。
つまり、特に説明文を読まなくてもどんどんゲームを進められます。
僕が感じた「違和感」はここ。
地域の魅力をちゃんと知ってもらうには?
全然楽しいんですよ?フォトロゲ。
僕が参加したフォトロゲは、制限時間5時間でポイントは50か所ありました。エリアが広く(山もフィールドなので登山もあり)到底すべては回れないので、「どう回るか」という戦略性がこのアクティビティの一番の肝であり、醍醐味でもあります。
なので、競技前に地図が配布されてからは、ポイント毎の説明文には一切見向きもせずに、ポイント毎の配点と自分たちの走力とを勘案して、「どう回るか」のルートの検討だけに全力を注ぎます。これは競技が始まったあとも同じ。
もう一度言いますが、これはこれでフォトロゲの「醍醐味」です。
でも…
ん?ちょっと待てよ?
”地域の魅力を知ってもらう”っていう意味ではこれってどうなの?
そこが引っ掛かったんです。(そのときはなんとも思わずでしたが、改めて自分でランニングイベントをやろうと思ったときに感じました)。
結局そのときも、「たくさん走り回ったなー」という充実感はありましたが、回ったポイントのことを覚えているかというとまったく覚えていない…(単に記憶力がないだけという説もあり笑)。
これってなんかもったいないなーと。
もっとその「地域の歴史」や「特有な地域ネタ」を、”学びながら”ではないけど、”インストールしながら”走れたらもっと面白いだろうし、走り回ったなーという充実感とは「別の楽しさ」が見出せる気がするんだよなーと。
ただこれにはエリア特性があるので、自然豊かな地域は、その”自然自体”がすでに非日常空間なので、その素材を最大限に活かす(=とにかく自然の中を気持ちよく走り回ってもらう)、という設計でいいと思うんです。別に「歴史スポット」にだけフォーカスする必要はない。
ただそれが「東京」となると話は別。
東京にある魅力(素材)は、「普段見過ごしてしまっている(もしくはそもそも知りもしなかった)その地域の歴史」であったり、どんどん新しいものが生まれてくる東京ならではの「旬なスポット」がたくさんあること。
「歴史」に関しては特にそうですが、東京にはほんとにそういったスポットがたくさんあります。Regional Runningを「銀座」で2回、「築地」で1回やったわけですが、それらの地域を自分でロケハンしまくって、それを切に感じました。
いい意味での驚き。
いつの時代も日本の発展の中心地であったので歴史的なスポットが多いのは納得です。
これらを活かさない手はない、活かさないともったいない、活かしたら何か面白いことができる、と思ったわけです。
で、結局やっていること
そんな2つの大きな理由があり、このRegional Runningというイベントを企画しています。自分がランニングイベントを主催するなんて夢にも思わなかったけど、いろんなご縁のおかげで、ちっぽけながらもこれまで3回開催することができています。
で、結局Regional Runningってなに?ってとこなんですが、詳細は割愛します(笑)
簡単にいうと、先述した「違和感」を解決するために、スポットの場所は事前に参加者には明かさずに、そのスポットに関する「ヒント(説明文)」を読んで調べて、自分でスポットを予想(特定)してもらいます。
さらに今回からは、配布するヒント用紙ではボリュームが多すぎて記載できなかったスポットに関する「豆知識」を、競技後の答え合わせのタイミングで別紙で配布しました。さらにさらに、コンテンツを作り上げる中で僕自身が学んだ知識を、競技終了後の答え合わせで紹介したり…(そのうちガイドでもできるんじゃないかと思います笑)
あの手この手で地域の魅力を最大限伝えていくようにしました。
僕は中央区には縁もゆかりもないので笑、押し売りでもなんでもなく、僕自身が「へー、これ面白いなー」と思ったことを素直に伝えさせていただきました^^
自分が回ったスポットだけでも、もう一歩深く知ることで、より記憶にも残るのではないかと思います。参加者の中には、「今日回り切れなかったスポットは後日復習しに行きます!」といってくれた方もちらほら^^
主催者冥利に尽きますな。
今後はインバウンドの観光客が今以上にバンバン来日するようになるので、日本の歴史を知っておけば、何か新たな展開があるかもしれませんよー。
イベントプロデュースにある根底
プロデュースなんて呼べるほどまだまだ格好いいものでもないですが笑、参加費をいただいて今後もイベントをやっていくにあたってこちらもそのぐらいの気概で臨む必要があるので、あえてプロデュースと書かせていただきます。
このイベント、難易度設計はいかようにでもできます。ヒントをめっちゃ難しくする、スポット数をめちゃくちゃ増やす、面倒くさいお題を与える笑、などなど。
でも、イベントをプロデュースするベースとして「走るキッカケ」や「運動するキッカケ」を作りたいという考えが根底にあります。
体を動かしたいんだけど、いきなりマラソンとかハードルが高いんだよな…
トレランやってみたいんだけど、いきなり山とかハードルが高いんだよな…
という人たちに対して、
じゃあハードル下げて、まずは「楽しく走る」ことからやってみませんか?(なんなら別に走らなくてもいい笑)
じゃあハードル下げて、まずは「街中にあるちょっとしたトレイル」を使って、自然の中を走る気持ちよさを味わってみませんか?
ということを伝えたい。
そのためのコミュニティ形成であったり、キッカケとなる企画やイベントをRegionl Sportsとしてやっていけたらいいなと思っています。
個人としてやれたらそれが一番ベストなのかもしれないけど、残念ながら、顔がいいわけでもトークがうまいわけでも何か面白いことができるわけでもないので(自分で言っててけっこう凹むw)、「Regional Sports」という箱を使って、仲間の力を借りて、それを少しずつ具現化できたらいいなーと思っています。
もちろんその先にある、ディープな楽しみ方(ロングディスタンスレースとか笑)もゆくゆくはお伝えできればいいなーなんてことも思ったりしてます(笑)
そんな想いでやっています。あくまで”複業”でスポーツビジネスをやることが、Regional Sportsのコンセプトなので、掛けられる時間は限られますが、想いはブラさずに一つ一つ楽しんでイベントをプロデュースしていきます!
最後に!
昨日もRegional Sports代表のKさんと2人で打ち上げ飲みをしながら、次なる企画のアイデアが生まれました。まだアイデアベースなので実現できるかわかりませんが、これ自分自身が一番楽しくなっちゃう系のやつです(笑)
でもだからこそ、「楽しさ」を最大限に伝えられる自信がある^^
乞うご期待!
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