以前、下記エントリーで少しだけ触れた「UTMF」と「UTMB」。
トレランをやっていると出会うであろう「頭字語」を紹介!これがわかればプチトレラン通。
この2つの大会、実は「頭字語」なんていう切り口だけで語るべきものではありません。ある意味トレイルランナーのなかでは ”神聖化” されているようなものだと(僕は勝手に)思っています。そのレベル感です。
■UTMF(ULTRA TRAIL Mt.FUJI:ウルトラトレイル・マウントフジ)
■UTMB(Ultra-Trail du Mont-Blanc:ウルトラトレイル・デュ・モンブラン)
今回はまず「UTMF」について書きたいと思います。(すでにトレランフリークの方には釈迦に説法の内容なので軽やかにスルーしてくださいm(__)m)
何を隠そう国内ウルトラトレイルの金字塔的存在。日本の象徴である「富士山」が冠につくと神々しさすら感じますね。
ウルトラトレイルといえば、国際的には、フランス・イタリア・スイスの山脈を舞台とした「UTMB」がまずあるのですが(UTMBについてはまた別で書きます、出たことないけど笑)、「UTMF」はその日本版。プロトレイルランナー鏑木毅さんが、自身が出場したUTMBに感銘を受けて「国内にもこんな100mileレースをつくりたい!」という熱い想いで創設。2007年から開催されている国内トレラン界最大のお祭りです。
マラソンでいう東京マラソンですね。(実際は100mile=約160㎞を走破する過酷なレースですので、”お祭り”なんていう生易しいものではありませんが)
僕の場合、「UTMF完走してるよ」とかいわれると、その瞬間からその人は僕の中で「神」の領域に格上げされますm(__)m 本気で変態な人。変態と神は同義です。
「160㎞なんて…」
とまずは間違いなく腰が引けるのですが(というよりこの距離になると現実味がまったくないのですが)、トレランにハマってくるとなぜだかだんだんと、長い距離に挑戦したくなるんですよね。これ不思議。辛いのわかってるのに(笑)
僕のこれまでの最長距離は約60㎞とまだまだひよっこですが、今年の5月には100㎞に挑戦します(トレニックワールド100mile&110㎞ in 彩の国)。
※いま大会名をみて「110㎞」となっていることに軽く衝撃を受けたことは秘密。。この10㎞の差は大きい気がする。。
となると、100㎞の次は100mileしかないんですよね。そこの間に120㎞とかもつくってくれたらいいのに、とは思いますが^^; だって100㎞と160㎞って、フルマラソン以上の差がありますから(汗)
遅かれ早かれ、UTMFには出場することになるんだろうなーと思います。
あ、ただ大事なことをひとつ。
このUTMF(UTMBもですが)、出場するには参加条件があります。誰でも気軽にエントリーできるものではないのです。
具体的には「ポイントが必要」です。ざっくりいうと、非常に過酷なレースなので相応の走力や精神力がある人でないと危険なのです。遊び半分でエントリーされて山の中で怪我でもされたら、高確率で遭難、最悪の場合遭難どころじゃなくなります。なんせ相手は自然ですから。なので、他のロングレースで完走した実績を担保(ポイント)に、初めてエントリーの資格が与えられるのです。
そのため、日本全国で開催されているミドル~ロング(だいたい50㎞以上)の大会にはポイントが付与されています。UTMFにエントリーするためには、まずそれらのレースに出て、ちゃんと完走して、ポイントを集めなければいけないのです。
そして、つい先日!超ホットな話題ですが!
次回(2018年)UTMFの参加条件(必要ポイント数)が正式発表されました!
その内容は…次回まとめます(笑)今回は「UTMF」というものをまず知ってもらうことが目的のエントリーでしたので。
今回は「UTMF」という言葉を知ってしまったあなたに、「UTMF」がなんだか気になってきてしまったあなたに、是非おススメしたい書籍を紹介します。
製品にしろサービスにしろイベントにしろ、やはりその「裏」のストーリーを知ることってとても大切。知ったほうがより深く楽しめます。物やサービスに溢れたこの現代、ストーリーテリングは必須です(笑)
ということで以下ご参照をば。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
富士山1週レースができるまで
~ウルトラトレイル・マウントフジの舞台裏~
ウルトラトレイル・マウントフジ(UTMF)を創設し、日本のトレイルシーンに絶大なインパクトを与えたふたりの男によって綴られる同大会の誕生ストーリー!
日本が誇る世界的トレイルランレース「UTMF(ウルトラトレイル・マウントフジ)」。実現不可能と思われた夢のレースを開催させたふたりの男の苦闘の足跡が明かされる。
UTMF実行委員長・鏑木毅と実行副委員長・福田六花による共著。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
僕もけっこう前に読みましたが、面白かったです。
今でこそこんなに大きな大会になっていますが、やはり開催にこぎつけるまでは苦難の連続。鏑木さんをはじめ主催者の方々がこの「UTMF」に込めている想いを知ってしまうと、なんだかまずそれだけで、出てみたくなる。
ちょっと話逸れますが、去年のUTMFは荒天により「中止」を余儀なくされました(僕は出てないけど)。その「中止」を伝えたときに鏑木さんが流した涙、UTMFに懸ける情熱をこの本なんかを通して知っているだけに、ほんとに泣けてきました(僕は出てないのに)。
この書籍を読んでからなおさら「UTMF絶対出たい!」って思うようになりましたね。ちなみに共著者の福田立花さんは男ですよ(笑)
160㎞なんて絶対無理だー、と思っている人もいますぐにエントリーする必要はないので(ポイント貯まるまでエントリーできないのでご安心を)、まずは、どんな想いでUTMFが創設されたのか、そのストーリーを堪能するところから始めてみてください。
ではまた~。
コメント
コメント一覧 (1件)
[…] 前回の記事で予告しましたが、今回は一昨日3月3日にリリースされたUTMFの参加資格・ポイントについてまとめます。 […]