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【ついにやってみた】「高尾トラサルディ40km」アップダウン×5回のメリハリコース(2023年9月9日)

ずっと気になっていた「高尾トラサルディ」。通称「(高尾)トラサル」。

ついに行ってきましたよ。いつもの如く「明日どこいく?」という前夜決定パターンにて。

結論、大変いいコースでございました!少なくとも個人的には好き!トレーニングにもってこい!高尾でロングコースといったら「高尾マンモス」も有名ですが、僕はトラサルのほうが好きかな〜。

このあと詳しくレビューしますが、登って降ってのメリハリがあってリズミカルに進むので、距離や獲得標高ほどにしんどさは感じませんでした。

コース図、高低図、今回の行動実績、あとはおまけのフォトギャラリー少々を本記事ではお届け。(StravaのリンクもあるのでGPXデータも取れますよ〜)

高尾はアクセス良いし駅直結の温泉あるし、やっぱり行きやすいのでチャレンジもしやすいですよね。都内近郊トレイルランナーのみなさま、是非ご参考までに。

目次

高尾トラサルディとは

まず「トラサルディ」の意味から説明します。これ、「タツノオトシゴ」のことです。

ほんとこのコース誰が考えた(作った)んだろうと思いますが、お見事ですよね。下記コース図を見てみていただきたいのですが、これは誰がどうみても「タツノオトシゴ」だわ!お見事!

ちなみにタツノオトシゴの英語は「seahorse(シーホース)」ですからね。誤解なきように。外国の方に「トラサルディ」って言っても伝わりませんからね。

「トラサルディ」は、タツノオトシゴのロゴをあしらったイタリアのアパレルブランドです。(これね↓)

名称を「高尾シーホース」にしなかったあたり、このコースの作成者は余程のイタリア好きか、もしくはもう高尾好きな陽気なイタリア人でしょう。

ちなみに僕はこのブランドのことはあまり知らなかったので、高尾トラサルの名前がトレラン界隈・高尾界隈で出てきた当初(というかもはや直近まで)「トラサル=虎猿」だと本気で思ってました。

なんだよ、なんかちょっと親近感湧くじゃねーかってww

いや、でも気づいてましたよ、薄々と!きっと虎も猿も関係ないんだろうなーと。

だって、コースのログ見たらどこからどうみてもタツノオトシゴなので!w

「隠れ虎」か「隠れ猿」がいるんじゃないかと5秒ほどコース図を凝視してみましたが、これっぽっちもいませんでした。残念。

コース図・高低図

コース図と高低図を紹介します。コース図は先に示した通り「タツノオトシゴ型」と”特徴あり”なのですが、高低図も負けじと”特徴ありあり”です。

コース図

実際に今回走ったログがこちら。

コース図

綺麗なタツノオトシゴ!(って綺麗なタツノオトシゴのGPXを事前にダウンロードして、それをなぞったので当たり前なんですがw)

高尾山口駅スタート/フィニッシュのラウンドなので、どっち回りでもいいと思いますが、おおかた反時計回りで回る人が多いみたいですね。僕も今回は反時計回りでいきました。次は逆回りもやってみようかな。

高低図

お次に高低図。

高低図

直前まで全然知らなかったのですが、まさかこんなコースだったとは。という感じ。

タツノオトシゴを描いたコース図もお見事ですが、この高低図もお見事。

冒頭でも書きましたが、登って降ってを5回繰り返します。で、合間合間の”つなぎ”は基本ロード。

アップダウンはいずれも、下界の町から高尾陣馬の稜線を目指すのでだいたい同じような高低差になります。

ピーク同士をつなぐと高尾陣馬の稜線が浮かび上がってきますね。なだらかなのがよくわかります。こりゃ初心者にも最適な王道ルートなわけだ。なんだか切り取り方が変わると見え方も全然違って面白い。

後ほど「行動実績」のところで”5回の登り”の具体的な標高差を示しますが、いずれも400〜500mの標高差になります。

ただ、すべてがトレイルの登りかというとそうではなく、降り切ってからの数キロのロードで先に100mぐらいは稼ぐ感じ。

なので、トレイルの登りはざっくり2〜2.5kmの距離で300〜400mを登る感じかな。アルプスのような急登もないので、一定の負荷&一定のリズムで登り続けるいいトレーニングになります。

おすすめポイント

今回初めてトラサルをやってみて、「本当にいいコースだな」と思いました。

いいコースと感じるポイントをまとめてみました。

だいたいこういうのって「おすすめポイント3つ!」とかにまとめるもんですが、今回「7個」もありましたw(探したらもっとあるかも)

以下、思いつき順の順不同にて。

補給ポイントが多め

40kmで累積2,500mなんて聞くとビビっちゃう人もいるかもしれませんが、安心してください。

このコースは「補給ポイント」がたくさんあります。

具体的にはこの次の大見出し「行動実績」>「行動実績(時刻/標高/標高差/累積距離/補給・トイレ)」の表をご覧いただきたいのですが、ざくっとお伝えすると、チェックポイント(スタート地点、ピーク地点、下界地点、フィニッシュ地点)11地点中、7地点で補給ができます。

特に15km以降(陣馬高原下以降)は距離でいったら、5km以内毎に茶屋やら自販機やらが何かしら出てきます。

これは非常に嬉しい!

もちろん、補給ポイントに頼り切るのは禁物で原則は「自前ですべて持つこと」ですが(時間帯により茶屋が閉まっていたりします)、現地補給はなにより「新鮮(冷たい/温かい/おいしい)」なので積極的に活用しましょう。

今回も自販機でキンキンに冷えたコーラを2回ほど補給しました。言うまでもなくめちゃ美味かったw

登りも降りも距離が適度

先述の通り、繋ぎのロードでの緩い登りも含め、毎回400〜500mアップを5回繰り返しますが、いずれも距離が適度です。

あくまで主観ではありますが、このコースにチャレンジする人はおそらく30km以上のミドルレース経験者や、それ以上のロングトレイル経験者もしくは目指す人だと思うので、400〜500mアップは「適度」だと思えるはずw

山猿家は登りではレストがほぼない(取らせてもらえない)のですが、僕らで1回の登りがおおよそ40〜50分といったところでした。

まぁ短くはないかもしれませんが、「トレーニング」と割り切ると短すぎず長すぎずの「絶妙」な距離と時間だな〜と思いました。デカい山だと、2、3時間ひたすら登り続ける(降り続ける)とかザラですからね。

それに比べればなんとも「適度」。でも、あくまで「中級以上向け」ではあるので、初心者の方は心して掛かるように。(上記のタイム(40〜50分)はコースタイム比でいうと40〜50%です。)

“繋ぎのロード”がいい刺激

各ピークからくだったあとは、必ずロードがあります。距離でいうとだいたい2kmぐらいかなー。

これがなかなかいい刺激。

「いい刺激」っていうニュアンスがイマイチわからない方もいるかもしれませんが、ウルトラトレイルとかの経験者であればわかるはず。

ウルトラトレイルなどの超長距離レースになると、トレイル率100%なんてことはなく、必ず途中途中でロードが組み込まれます。

で、ウルトラトレイルにおいては、この「いかにロードを歩かずに走れるか」が大きなポイントになってくるわけです。(まぁウルトラに限らずミドルレース・ロングレースでも同じかな)

毎回このロードが出てくる度に、実際のレースとはレベル感の差はあれど「いいシミュレーションだな」と感じながら走ってました。

だからあれですよ!

このロードはたらたら歩くのではなくしっかり走りましょう、ということですよ!w

エスケープしやすい

先ほどお見せしたコース図の別バージョンをお見せしましょう。これ何かというと、左下に「勾配」とあるように、勾配を表しています(そのままかよ)。

緑はフラット/黄色は緩い勾配/赤はそれなりのorきつい勾配(つまり登り)、です。

何が言いたいかというと、緑の部分は下界ということ。近くに駅があったりなかったり、バス停があったりなかったりはしますが、下界にさえ出てしまえば、もし何かしらの緊急事態であってもひとまず安心。Googleマップも使えるし、電波も繋がりますし、あとはなんとかなります。

そもそも高尾・陣馬山域なので「街は近い」のですが、トラサルにおいては、登ってはすぐにまた下界に降りることになるので、エスケープできるポイントがスタート/フィニッシュの高尾山口を除いても「4回」あります。

これはこの距離のコースに”チャレンジ”をする人にとっては、大きな安心材料ですね。

この距離のトレーニングコースでエスケープがこれだけあるのも珍しいので、ステップアップのためのチャレンジコースとしてはオススメです。

ラウンドなので荷物預けられる(身軽)

写真撮っておけばよかったですが、高尾山口駅には改札外にコインロッカーがたくさんあります。

容量も大きいのでデカ荷物でも大丈夫。さらにキャッシュレスなので現金がなくても大丈夫

先日久々に南アルプス登山に行ったのですが、久々のテント泊山行で荷物が重すぎて(11kgぐらい)、めちゃくちゃ疲弊しました。疲弊というかもはやゾンビ状態で、登りになると一気に乳酸祭りで脚は出ないわ息は上がるわで大変でした。

その時の様子はこちらでどうぞ。

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それに比べて、今回はなんて身軽なんだ。軽いは正義!

もちろん、最低限の装備(レイン上下、防寒着、エマージェンシーキット、ヘッデン、モバイルバッテリー、行動食、水等)はすべてザックに突っ込んでますが、それでも軽い軽い。飛べそう。

ラウンドコース、且つ、スタート/フィニッシュ地点にロッカーがあると、これができるのがいいところ。

ワンウェイも”旅感”があっていいですが、荷物全持ちになるので(お風呂セットと着替え&サンダルがあるので荷物がデカくなりがち)、その時々の目的に応じて何を優先すべきかを考えるのが良いでしょう。

高尾トラサルは「旅目的」よりは「トレーニング目的」として適している気がするので、荷物は身軽にタイパ意識で!(サクッと走って温泉入って帰ろうぜということ)

高尾なのに終始静かなトレイル

これ、けっこうポイント高いです。最初から最後まで、終始静かなトレイルを楽しめました。

高尾は近くていいのですが、メインルートはハイカーもトレイルランナーもとにかく多い。そりゃ世界一の年間登山者数を誇るだけあります。

でも、あまりに多いのでw少しずつ疎遠になり、ここ数年は、行っても年に数回程度。

また、「高尾にいけば誰かに会える」というメリット?も、人付き合いに対して基本億劫気味な山猿家にとっては(爆)、そんなにメリットでもなく。

トラサルでは、いわゆるメインルート(高尾〜陣馬の稜線)はポイントの通過以外では通らず、「マイナールート(裏高尾、奥高尾、南高尾等)」を繋いでいくわけですが、これがとにかく静か。

もちろんちょくちょくハイカーさんもいますが、ひっきりなしに登場してくるわけではないので、集中して走ることができました。

で、え?なんでキノコの写真なのって?

そりゃ、静かなトレイル故にキノコの撮影もできるってもんです。(このキノコ食べれるのかな?)

終わったら即温泉・即電車

最後はこれ。大事です。ていうか、駅直結はほんと便利。京王電鉄さん、ありがとう。

水風呂(18度ぐらい)&サウナもあるよ。

施設名京王高尾山温泉「極楽湯」
料金平日:1,100円、土日祝日:1,300円 ※大人料金
営業時間8:00~22:45(最終入館受付 22:00) ※年中無休
アクセス京王線高尾山口駅となり
駐車場約110台
問い合わせ042-663-4126
公式サイトhttps://www.takaosan-onsen.jp/
施設情報

行動実績(コースタイム40〜50%程度)

記事も終盤です。今回の行動実績を晒しておきます。

見出しにも書きましたが、(結果的に)コースタイムの40〜50%程度でした。参考にならない人もいるかもしれませんが、一旦の目安として見ていただけると。

行動実績(時刻/標高/標高差/累積距離/補給・トイレ)

今回は高尾山口駅に8:30過ぎに到着して、出発準備を済ませて8:50に駅をスタートしました。

その後、下記なんかを暗黙のルールとしつつ、進軍。(あれ?まぁまぁストイック?)

・フラットや緩い傾斜のロードやトレイルは走る、ちょこちょこ止まらず走り続ける
・登りのトレイルは歩く
・下りは走る(ただし無理せず。怪我しないことが大前提)
・チェックポイント以外の休憩は短め(数分)
・無駄話しない!

実際の行動実績は下記になります。

「標高差」のデータと、「備考」の補給・トイレ情報が参考になるかな。

いずれにせよ、9時前スタートで明るいうちに帰ってこれたのは上出来でした。

この距離のトレランをする時はもっと早い時間からスタートすることのほうが多いと思いますので(7時半スタートとか)、それであれば、このペースでいければ15時にはフィニッシュできます。

ゆっくり温泉&打ち上げをしても18時前には高尾山口を出発できるでしょう。素晴らしい!

あ、最後に超大事な情報を。

この温泉、もちろん食事処がありますが、「大ジョッキ」があります!!!素敵!!!ちと高いけど(860円)!!!ww

高尾トラサルについて何か一つ語れというなら、もうね、これだけ目指してトラサル40km頑張ってください、ですw

Stravaログデータ(GPXデータどうぞ)

写真ギャラリー

すでに登場させている写真も多々ありますが、最後にギャラリー的に思い出の写真たちを置いておく。

まとめ

今回「初トラサル」だったわけですが、予想以上に満足度の高いトレランとなりました。

ログでタツノオトシゴ描けるのもなんだか嬉しいし、アクセスから荷物預けからコース設計から温泉まで、至れり尽せり感が最高です。

そして、(自分でいうのもなんですが)僕のようなトレラン中上級者にとっても、「トレーニング」という意味ですごく良いです。

飽きずに(何度もやったらそりゃ飽きそうだけど)、比較的短時間で、意図的に攻めなくてもある程度の強度(負荷)も保てる。それが高尾でできる。

最高じゃん。またやろう。今度は逆回りもしてみたい。

高尾の天狗様には序盤と終盤の2回会えるよ!

高尾の天狗様がお待ちでっせ!

以上、高尾トラサルレポートでした〜。


▼こちらもどうぞ。(記事古くて体裁崩れてるかも)

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