2日目いきます。
2日目は1:30に起床。前日は18:30に寝ましたが、その後1時間ぐらいはまず寝付けず、ようやく寝れたと思って目が覚めるとまだ21:00・・。その後も23:00、0:30とちょこちょこ目を覚ましながら、継ぎはぎの睡眠が終了…。
幸か不幸か普段の運動の甲斐もあり身体的にはまったく疲労感もないので、疲れすぎて泥のように眠るということもできず…。
先日の飯豊連峰縦走の振り返りでも書きましたが、山小屋における「睡眠のスキルアップ」が課題です。
※ちなみにDAY1はこちら↓
【8月の富士登山】1泊2日フリー登山ツアー DAY1(8月26日)
2日目スタート
▼まずは宿でもらったお弁当で朝食。おいなり3つと太巻き?2つ。(食べかけ失礼)
ちなみに僕らが起きた1:30には、既にほとんどの宿泊客は出発していて、残っているのは僕ら4人ともう数組だけ。けっこうな人数泊まっていたはずなのでちょっとビックリ。みんな余裕を持って出発するんですね。(…と呑気なことを思っていたのですが、出発後その理由に気づくことに…)
▼普通に夜中なのでヘッドライト着用です。後輩2人も、寝て元気になった様子。
▼わたくしも元気です。
ちなみにこの時間帯の気温、思ったよりは寒くありませんでした。もっと「極寒」のイメージをしていたのですが、思ったほどでもなく。
でもこの後、標高が上がっていくにつれて大渋滞も相まって体を動かせず、だんだんと体感温度が下がっていきます。
▼8合目から山頂までも5~6個の小屋があります。あらかじめ2000円程をポケットの出しやすいところに忍ばせ進む…
▼焼印お姉さん。こんな感じで木の棒に焼き付けます。はい、500円也(ここは300円だったかな?)。
2日目については、焼印コレクションの個別写真はありませんのでどんな印か気になる方はGoogle先生へお尋ねくださいm(_ _)m
ちなみに、
★初富士登山でわかったことその②★
またしても焼印ネタですが、2日目は焼印をスムーズにもらうことができません!運が良ければすぐに押してもらえますが、基本「焼印待ち」があると思っておいたほうがベター。以下の写真の通り、山頂までは人の列が途切れることがないぐらいに大渋滞するので、当然小屋近辺も毎回人だらけ。まぁよくよく考えれば、先に出た人たちが御来光見るために山頂に滞留していくんだから進まないのも当然だよな…。
★初富士登山でわかったことその③★
その②で少し書きましたが、渋滞がやばい。大渋滞。そしてやっぱり寒い。(宿出たときはそうでもなかったのに…)
渋滞については、平日夕方の首都高並みに動きません。動けないので寒くなります。既に標高3000mを超えており森林限界も余裕で突破しているので遮るものも特になし。風に吹かれて寒い寒い。雨は降っていませんでしたがフードを被り耳を風から保護。薄手のグローブをしていたのですが、効果なく徐々に手もかじかむ。
これで雨なんか降ってたらほんとにやばいね、と話してました。防寒対策は万全に!
▼寒さに凍えながらも少しずつ歩みを進めると途中鳥居が。9合目あたり?
▼鳥居が近づくと地面には小銭が落ちている…。と思ってさらに鳥居に近づくと、なんと、小銭が刺さってる(笑) これが原因でそのうち朽ちるんじゃないかなどと思いながら、僕は特になにもせずスルーしました(笑)
もはや渋滞の写真はありませんが、相変わらず一向に進まない渋滞に「御来光間に合わないかもね…」的な会話が回りから聞こえ始めます。時刻は4:00。御来光まであと一時間。見上げると山頂まではけっこうまだ斜面が続いてる。さて、どうか。
山頂が近づくと、途中2人誘導係の人がいました。こんなところに誘導がいるのかと驚きながらも、誘導係の「山頂まであと30分です!」という情報を信じて、黙々と進む。さぁ、進め進め。
山頂到着!
▼空が明るんできた頃、時刻にしてちょうど5:00頃。なんかそれっぽいの(鳥居のことです)見えてきたーー!!きっとあれは山頂への入り口!!
▼登頂直前の動画。
▼ついに山頂到着!時刻はぴったり5:00!なんとか間に合いました!
御来光まではもう少し時間がありそう。とりあえずとにかく寒いので、寒さを凌げる場所を探していると、ちょうど焼印を押してくれる小屋の室内に空きスペースを発見。焼印ついでにそこで待機することに。
ちなみに山頂での焼印は”焼き付け”ではなく、”普通のスタンプ”でした。焼き付けの場合は、墨で火を起こして鉄の型を熱した状態で金剛杖に押し付けて「焼印」をするのですが、なにやら山頂では火が使えないそうで、まさかのスタンプ。
そのため、押印したあとはインクが乾くまで触れられないのですが、このインク、なかなか乾きが遅い。「もう乾いたやろ!」と思って杖の上部に掛かっていた布を掛けて、ガツガツ下山をしたら後日こんな姿に…。
▼山頂スタンプ現在地。あーあ。(一つ上の写真と見比べてください)
みなさん、気をつけましょう。
ついに御来光!
ついに御来光の時間!細かいことは抜きにして、どうぞ!
どうですか!!
決して100点満点の御来光ではなかったと思いますが(十分綺麗だったけど!)、眼前に広がる雲海から少しずつ太陽が昇ってくる様子を日本で一番高い場所から見るというのは、それだけでジワジワくるものがあります。
達成感!いやー良かった!
御来光観賞が落ち着き、人が少し捌けてきた隙に最前列に。
うん、綺麗、絶景、雲海、好き。
▼とりあえず、あまりにも寒いのでエマージェンシーシートを被りました。本当は山頂カップラーメンをする予定だったのですが、寒いわ・風強いわ・手動かんわ、の”わ三重苦”により到底無理なので満場一致で下山決定(笑)
寒くなければずっと眺めていたい景色なんですけどね。寒すぎるので即退散^^;
▼山頂にて。
★初富士登山でわかったことその④★
山頂は寒い!8月でも寒い!激寒!以上!(笑)
▼山頂にはつららがありました。そりゃ寒いわ。(残雪はありませんでした)
下山開始
寒さに耐えきれず追われるように下山開始(笑) 富士山は登るよりも下るほうがつらいとはよく聞きますが、果たしてどんなもんか。
▼下山はこんな感じのところをひたすら下っていきます。登り返しはなし。基本は砂か細かい砂利なので、靴の中にばんばん侵入してきます。放置しておくとマメになるので、何度か靴を脱いで除去作業。
下山時の写真はありませんが、とにかく一気に下ります。体感温度も、山頂はあれだけ寒かったのに10分も進むと標高も落ちてなんとなく暖かくなってきます。道幅も広く渋滞もありません。ただ登りのときのように小屋はなく、途中に一ヶ所トイレがあるのみです。
下山開始が6:00前。バスの出発は11:00なので5時間。ま、時間的には余裕余裕。
五合目到着!無事下山。
結局、五合目には8:30に到着しました(笑) 2時間半で下山完了。
さすがに初登山が今回の富士山という後輩Aさんは、下りで脚が終わってましたが、よくぞ付いてきてくれた!(笑) 後輩Nくんは、最近腹が出てきたと悩んでましたが意外と元気元気。下りは軽く走ってました。その勢いでトレランもやっちゃいますか!(笑)
五合目到着後は時間もたっぷりあったので、寒すぎて断念した山頂カップラーメンを「五合目カップラーメン」に名称変更して、今回の登山の締めくくりとして振る舞いました(バーナーでお湯沸かしただけですがw)。山頂でなくてもアウトドアで食べる飯はなんでもうまい!
アフター
バスの出発まではお土産を買ったり、休憩所で昼寝したりしながらの自由時間。
▼お土産。記念バッジを購入。山バッジ集め始めました。
▼相方が最近収集を始めてしまった変なやつ。富士山ver「ふじお」。
11:00。帰りのバス出発。まずは温泉へ。
それほどキャパが大きくない温泉にマイクロバスで一気に数十人の登山客が押し寄せたので、体洗うまでに素っ裸の行列に並ぶ羽目に…(笑) マラソン大会後によくある光景。
温泉、サウナ、水風呂でスッキリした後は、ご当地の吉田うどんで腹を満たす!(美味!山田うどんではありません!)
帰りのバスは予定通りの爆睡で予定通り18:00に新宿に到着しました。
初めての富士登山はこれにて終了!
初富士登山でわかったこと
途中途中にも書きましたが、初めての富士登山でわかったことをまとめておきます。
気候(8月下旬)
五合目での気温は22~23度ぐらいで快適でしたが、山頂に近づくにつれてほんとに寒いです。標高が上がって気温が下がるのは当然なんですが、少しなめてました。
特に登りは、
- 時間帯が深夜から明け方であること
- 渋滞で動けなくなること
- 風を遮るものがなにもないこと
という条件も重なりどんどん体が冷えていきます。真夏の8月だからと侮らずに防寒対策は万全にしていったほうが良いです。
混雑度合い(8月下旬)
富士登山のメインルートである吉田口登山道は、7月1日から9月中旬までしか通れません。開山期間がぎゅぎゅっと限られているので、この期間中(特に山の日や8月下旬)はものすごく混雑します。ある程度は想定してましたが、2日目の山頂までの大渋滞は予想以上でした。
混雑を避けるには、
- 時期をずらす(7月や9月のほうが空いてるかも?※実際のところは不明)
- 時間帯をずらす(つまり、御来光は諦めるw)
- 可能なら曜日をずらす
といった、「ずらす作戦」が良いかもしれません。
登山の難易度
難易度を語る上で切り口がいくつかありますが、まず「遭難のリスク」という観点では、難易度は限りなく低いです。登山道は整備されていて分岐もほぼありませんし、なんせ人だらけなので迷うことはありません(笑)
ちょっと前にアホンダラが嘘ルートの「→」をスプレーで書くという事件がありましたが、そのようなレアケースを除いてまず迷いません。
富士山に嘘ルート落書き…そのまま進むと滑落の危険がある岩場へ
次に体力的な難易度について。これはもちろん人に拠りますが、僕ら夫婦はお陰様で無傷(笑) 傷というのは切り傷とかそういう意味ではなく、筋肉損傷もなしということ^^ 筋肉痛もまったくなし。成長したなー。ただこれは普段からトレランやランニング、山登りをしている人の話。
今回一緒に行った後輩2人を見ると、やっぱりきついみたいです。特に普段から運動習慣がない人だと、登りでもそれなりに苦しみw、下りはもっと苦しむというダブルパンチww。特に下りは膝がヘラヘラ笑って踏ん張りが効かず、尻餅多数という感じでした(笑) お疲れ様でした。
あとはとにかく単調なので、そこをいかに楽しめるかはその人次第です!(笑)
金剛杖の罠
これ!まじやられた!まさかこんな金食い虫な棒だったなんて!(笑)
最終的に6000円をオーバーするとは!(笑)
先にいっておくと、何も後悔なんてしていませんよw 収集したスタンプを見返すと「あぁー富士山登ったんだなー」という実感が湧いてくるし、もともと男子はコレクター魂的なものは持っている動物なので、そういう意味では、どんどん溜まっていくスタンプは単調な登山に楽しみを与えてくれるものだったと思います。
ただ、、、さすがに高いよね^^; しかも1スタンプと2スタンプで値付け変えなくても。。
まぁ金剛杖を買っている人は、初富士の人か外国人かのどちらかなので、みんながみんな買うわけではないんですが、他にもいろいろとお土産を買いたい外国人や地方からの観光客にとっては、ちょっと”痛い出費”なんじゃないでしょうか。
標高の高いところにある山小屋運営が大変なのもわかりますけどね。(※ちなみに富士山の山小屋ではトイレ利用に各小屋200円掛かります)
富士登山とは
よく聞く言葉で締めたいと思います。
「富士山は登るものですか?眺めるものですか?」
「眺めるものです!」
(まぁ1回は登っておいてもいいかも、ですね笑)
以上、初めての富士登山レポート、完。
※DAY1はこちら↓
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