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【雪山レポ】日本百名山・蓼科山(七合目登山口⇄山頂)/長野(2021年2月11日)

今年になってから始めた雪山も今回で早4回目(谷川岳、赤城山、四阿山)。

“雪山とはなんたるや”ということが少しずつだけど掴めてきていて、そろそろ自分たちだけでも…と、今回は山猿家のみで行ってきた。(赤城山を除いては雪山経験者にアテンドをお願いしました)

行き先は百名山「蓼科山」。

とはいえ、臨むは厳冬期の雪山。もちろん油断大敵なので「天候がいいこと!」が絶対条件だ。天候が悪化した雪山の怖さは一番初めにいった谷川岳ですでにその一端に触れている(あれが全然マックスではないこともわかっているけど)。

ということで、相方が「テンクラ(天気とくらす)より全然信頼できる!」と、山の天気情報サイト(海外サイト)を見つけてきて、この休日の天候を徹底リサーチ。で、「この気圧配置なら絶景雪山いけるはず!」と踏んで選んだのが、今回の蓼科山。

さて、結果やいかに。

早速、雪山の世界へ誘おう。

目次

百名山・蓼科山

結果からお伝えすると、今回は最初から最後までずーーーーっと快晴!

そんな絶景写真を早速お見せする…前に、まずは蓼科山の基礎知識を少々。

蓼科山は北八ヶ岳に位置する百名山の一つで、標高は2,530m。wiki先生によると「頂上部はブロック状の溶岩で覆われており、樹林が育たず360度の展望がある。」とのこと。(なるほどあの山頂の景色はそういうことだったのか!)

ちなみに蓼科山の場所はこんなところ。

なんかちょうど“真ん中“って感じ。
長野までピンチイン!アクセスはこんな感じ。

今回は新幹線で佐久平駅まで行き、そこから現地でカーシェアを借りて蓼科山まで向かった。

蓼科山への登山ルートはいくつかあるが、今回は白樺高原国際スキー場(ゴンドラで上がった先に「七合目登山口」がある)からアプローチすることに。(駅からスキー場までは距離35km、車で所要45分程度)

ちなみに超蛇足だけど、中学生の地理の授業で散々見てきたこんなやつ。当時はただ必死に暗記しただけど、これ、今見たら超面白いじゃん!笑

これ全部行きたい。

はい、超蛇足でした。

今回の装備

装備一覧は写真撮り忘れたのでパッキング後の写真を(笑)

このザック、雪山用じゃないのでピッケルの装着がなかなかうまいこといかず(一見うまいこと収まってるけど、動くとダメ)。わかんはスッポリばっちりな収納w

外付けはワカンとピッケルとサーモス。ザックの中身はアイゼン、エマージェンシーキット、行動食、ガス&クッカー(いざというときお湯沸かす用)、レイン上下、ゲイター、防寒着、GoPro、といったところ。

このうち、アイゼン、レイン、ゲイターなんかは全部「身に付けるもの」なので、実際の山行中はザックには入ってない。なので、日帰りの雪山登山ってぶっちゃけ荷物スカスカなんだよね(っていうことに始めてから気づいた)。

実は雪山始めるに当たって、55Lサイズのどでかいザックを購入したんだけど、全然使う機会がなかったっていう…。今シーズンは日の目をみることはないでしょう。55Lサイズを担ぐのは”泊まり“で雪山に行くときですね。テントとシュラフがないと、ほんとに荷物がないのです!!

ちなみに今回の蓼科山ではゴーグルを新装備として調達!これで吹雪かれても大丈夫なはず!?

オークリーにて半額でゴーグルGET。雪山で吹雪かれるとサングラスじゃ戦えないってことに気づいてきたので。かっちょえー。

登山開始(9:50)

さて、そろそろ出発しましょう。

白樺高原国際スキー場に車を停めて準備をしたら、駐車場から目の前にあるゴンドラに乗って一気に標高をあげる。ゴンドラを降りてアイゼンを装着したらさぁ登山開始!

初っ端からこの天気!いやーこれだよこれ。待ってました。
ゴンドラ降り場から7合目登山口までは少し距離があって20分ぐらい歩いたかな。この標識みてもわかると思うけど、この時点ですでに積雪もなかなかで、歩く場所によっては普通にズボズボ踏み抜く。

7合目登山口(10:10)

山頂に蓼科神社の奥社があるんだけど、7合目登山口には鳥居が待ち構えていた。なんだか歴史を感じる。一礼して、いざ進軍。お邪魔します。

7号目登山口にある鳥居。
樹林帯の中ではこんな景色が。日差しに煌めく雪が綺麗で思わず立ち止まる。
動画でどうぞ。キラキラ。
徐々に勾配も上がっていく。

蓼科山荘(11:30)

鳥居から1時間20分ほどで蓼科山荘に到着。ここまで休憩は一度もなし。

蓼科山荘は雪に埋もれて休業中。
最近の僕の行動食といったら「麦チョコ」。写真撮り忘れたけど、麦チョコを雪面に落としたら鹿のフンみたいになってた。
相変わらずいい天気。雪も深さを増してきた気がする。
山頂が近付いてくると傾斜が一気に上がってくる。ちなみにここ雪がないと、大きな溶岩がゴロゴロしている岩稜地帯です。

ここを抜けると突然周りに樹木が一切なくなる。森林限界に突入だ。そのときの景色がこちら。

白と青だけの世界。遮るものは何もなし。凍てつく風が吹き抜ける。寒い。顔面が凍りそうだ。でも圧倒的な自然に対峙することで、全力で”生”を感じる瞬間。太陽のエネルギーもビンビンに感じ取った。

森林限界を超えた先には異世界が待っていた。
30分程かけて吹きっさらしの急登を登ると、蓼科山頂ヒュッテに到着。ここから山頂まではほんと目と鼻の先。当然ながら先程通過した蓼科山荘より埋もれている。ここは山荘内に音響設備が整えっているらしく、良い音楽を聴きに訪れるハイカーも多いらしい。山小屋で心地よい音楽を聴きながらまったりお酒を飲んで…。いいな、また来たい。

蓼科山頂(12:10)

登山開始から2時間20分。百名山「蓼科山」の山頂到着。

山頂も大きな溶岩がゴロゴロ。
標高2530m。

蓼科山の山頂は広く広がっていてあまり山頂感がないけど、ここは一応厳冬期の冬山だ。標高2500mの世界は当たり前だけど極寒。

撮影タイムで素手を出すんだけど数分が限界。爆風吹き荒れるってほどではなかったのにこのレベル。さすが標高2500m。まさに冷凍庫の世界。

全然寒そうに見えないけど、極寒。
「チームめんたいこ」とはよく言ったもんだと思う。まさにめんたいこ(=キューピーのこと)だな。
景色よし。

山頂標識とは少し離れたところに蓼科神社の奥社があった。奥社があるところは火口の中央で周りより少し凹んでいて風の抜けも弱まっていた。風があるかないかで体感はめちゃくちゃ変わる。

山頂標識がある場所から少し離れたところに蓼科神社の奥社がある。
青空をバックに雪のついた奥社の鳥居。
信仰の山なんだな。
奥社。
スノーモンスター。まだモンスターにはなり切れてないレベルだと思うけどこれでも雪山ビギナーにとっては十分「おぉ〜!」となるレベル。

下山開始(12:40)

山頂ではなんだかんだ30分ほど滞在。さすがに寒さに耐えられなくなってw、下山開始。

さぁ、降りよう。
森林限界との境目がよくわかる。
なかなか急です。

雪山のくだりはめっちゃ楽しい。登りも楽しいけど、雪が深いと予想以上に時間がかかる(フルラッセルはま未経験だけど)。くだりは身体的に当然ラクなのと、バフバフと新雪を突き進む感じがたまらない。まさに雪遊び!って感じ。

とはいえ、踏み抜くとこのレベル。付け根部分まで普通に埋まる。えーと、僕は脚が長いのでこれ軽く1m20-30cmぐらいあるんじゃないですかね?笑
チームめんたいこの入会特典。恥ずかしがり屋の僕はミニサイズの「ベビベビめんたいこ」です。

ゴンドラ乗り場まで無事下山(14:05)

下山開始から約1時間20分。ゴンドラ乗り場に無事到着。持ってきたミルクティーをようやく飲もうとしたら、なんとこんな状態に!

ゴンドラ乗り場まで戻ってきて初めて気づいたんだけど、ミルクティー凍ってた。行動中はまったく水分補給しなかったので気づかなかったけど、まさか凍ってるとは。動いているとそこまで感じないけれど、本当に「氷点下の世界」ってことだ。
ミルクティーシャーベットは普通にうまかったけど、できれば温かい飲み物が欲しかった(サーモスに入れてきた飲み物もコンビニのホットを入れただけだったので残念ながらアイスになってました笑。沸かしたドリンクを入れてこないと意味ないらしい。)
そりゃつららもできる。

ということで無事に厳冬期の蓼科山をクリア。本当に最高の天気だった。エクストリームな山行も嫌いじゃないけど、やっぱり晴れるに越したことはないw。

次はどこの雪山に登ろうかなんだけど、まだ「雪山の稜線」の景色は見れていないので、次はそれが見れる山かな。まだまだ楽しみはたくさん!

無事に二人で厳冬期雪山登山DONE。

▼他の雪山レポはこちら ※四阿山もレポ書かないと(根子岳で撤退したけど)

<谷川岳>

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