今年になってから始めた雪山も今回で早4回目(谷川岳、赤城山、四阿山)。
“雪山とはなんたるや”ということが少しずつだけど掴めてきていて、そろそろ自分たちだけでも…と、今回は山猿家のみで行ってきた。(赤城山を除いては雪山経験者にアテンドをお願いしました)
行き先は百名山「蓼科山」。
とはいえ、臨むは厳冬期の雪山。もちろん油断大敵なので「天候がいいこと!」が絶対条件だ。天候が悪化した雪山の怖さは一番初めにいった谷川岳ですでにその一端に触れている(あれが全然マックスではないこともわかっているけど)。
ということで、相方が「テンクラ(天気とくらす)より全然信頼できる!」と、山の天気情報サイト(海外サイト)を見つけてきて、この休日の天候を徹底リサーチ。で、「この気圧配置なら絶景雪山いけるはず!」と踏んで選んだのが、今回の蓼科山。
さて、結果やいかに。
早速、雪山の世界へ誘おう。
百名山・蓼科山
結果からお伝えすると、今回は最初から最後までずーーーーっと快晴!
そんな絶景写真を早速お見せする…前に、まずは蓼科山の基礎知識を少々。
蓼科山は北八ヶ岳に位置する百名山の一つで、標高は2,530m。wiki先生によると「頂上部はブロック状の溶岩で覆われており、樹林が育たず360度の展望がある。」とのこと。(なるほどあの山頂の景色はそういうことだったのか!)
ちなみに蓼科山の場所はこんなところ。
今回は新幹線で佐久平駅まで行き、そこから現地でカーシェアを借りて蓼科山まで向かった。
蓼科山への登山ルートはいくつかあるが、今回は白樺高原国際スキー場(ゴンドラで上がった先に「七合目登山口」がある)からアプローチすることに。(駅からスキー場までは距離35km、車で所要45分程度)
ちなみに超蛇足だけど、中学生の地理の授業で散々見てきたこんなやつ。当時はただ必死に暗記しただけど、これ、今見たら超面白いじゃん!笑
はい、超蛇足でした。
今回の装備
装備一覧は写真撮り忘れたのでパッキング後の写真を(笑)
外付けはワカンとピッケルとサーモス。ザックの中身はアイゼン、エマージェンシーキット、行動食、ガス&クッカー(いざというときお湯沸かす用)、レイン上下、ゲイター、防寒着、GoPro、といったところ。
このうち、アイゼン、レイン、ゲイターなんかは全部「身に付けるもの」なので、実際の山行中はザックには入ってない。なので、日帰りの雪山登山ってぶっちゃけ荷物スカスカなんだよね(っていうことに始めてから気づいた)。
実は雪山始めるに当たって、55Lサイズのどでかいザックを購入したんだけど、全然使う機会がなかったっていう…。今シーズンは日の目をみることはないでしょう。55Lサイズを担ぐのは”泊まり“で雪山に行くときですね。テントとシュラフがないと、ほんとに荷物がないのです!!
ちなみに今回の蓼科山ではゴーグルを新装備として調達!これで吹雪かれても大丈夫なはず!?
登山開始(9:50)
さて、そろそろ出発しましょう。
白樺高原国際スキー場に車を停めて準備をしたら、駐車場から目の前にあるゴンドラに乗って一気に標高をあげる。ゴンドラを降りてアイゼンを装着したらさぁ登山開始!
7合目登山口(10:10)
山頂に蓼科神社の奥社があるんだけど、7合目登山口には鳥居が待ち構えていた。なんだか歴史を感じる。一礼して、いざ進軍。お邪魔します。
蓼科山荘(11:30)
鳥居から1時間20分ほどで蓼科山荘に到着。ここまで休憩は一度もなし。
ここを抜けると突然周りに樹木が一切なくなる。森林限界に突入だ。そのときの景色がこちら。
白と青だけの世界。遮るものは何もなし。凍てつく風が吹き抜ける。寒い。顔面が凍りそうだ。でも圧倒的な自然に対峙することで、全力で”生”を感じる瞬間。太陽のエネルギーもビンビンに感じ取った。
蓼科山頂(12:10)
登山開始から2時間20分。百名山「蓼科山」の山頂到着。
蓼科山の山頂は広く広がっていてあまり山頂感がないけど、ここは一応厳冬期の冬山だ。標高2500mの世界は当たり前だけど極寒。
撮影タイムで素手を出すんだけど数分が限界。爆風吹き荒れるってほどではなかったのにこのレベル。さすが標高2500m。まさに冷凍庫の世界。
山頂標識とは少し離れたところに蓼科神社の奥社があった。奥社があるところは火口の中央で周りより少し凹んでいて風の抜けも弱まっていた。風があるかないかで体感はめちゃくちゃ変わる。
下山開始(12:40)
山頂ではなんだかんだ30分ほど滞在。さすがに寒さに耐えられなくなってw、下山開始。
雪山のくだりはめっちゃ楽しい。登りも楽しいけど、雪が深いと予想以上に時間がかかる(フルラッセルはま未経験だけど)。くだりは身体的に当然ラクなのと、バフバフと新雪を突き進む感じがたまらない。まさに雪遊び!って感じ。
ゴンドラ乗り場まで無事下山(14:05)
下山開始から約1時間20分。ゴンドラ乗り場に無事到着。持ってきたミルクティーをようやく飲もうとしたら、なんとこんな状態に!
ということで無事に厳冬期の蓼科山をクリア。本当に最高の天気だった。エクストリームな山行も嫌いじゃないけど、やっぱり晴れるに越したことはないw。
次はどこの雪山に登ろうかなんだけど、まだ「雪山の稜線」の景色は見れていないので、次はそれが見れる山かな。まだまだ楽しみはたくさん!
▼他の雪山レポはこちら ※四阿山もレポ書かないと(根子岳で撤退したけど)
<谷川岳>
<赤城山>
<高尾山>(これはおまけ)
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