前回の記事(絶景プレイバック)で個人的にはだいぶ満足した感がありますが、今後のためにもいくつかの切り口でちゃんと振り返りをしていきたいと思います。
▼前回の記事はこちら
今回は計画の概要をおさらいしつつ、行動実績を共有します。
今回の山旅でも道中いろいろな方と、「どちらから来たんですか?」「どこまで行くんですか?」といった会話をしましたが、僕らの行程を伝えると、ほぼ100%「え!?」という驚きの反応が返ってきます^^;
ハイカーさんからしたら、やはりなかなかハードな行程を組んでいるようです。
自分自身、「縦走ファストパッキング」といってるぐらいなので、基本スタンスは「より長く、より遠くへ」という感じになるのですが、けっして”無謀な計画”を立てているわけではなく、自分の体力やスキル、過去の経験を踏まえてのものであります。(最近は”ゆるふわ”を求め始めている自分もいますが…笑)
「より長く、より遠くへ」というのは、必然的に距離が長くなるのでものすごく ”旅感” がでてきます。歩いてきた縦走路や稜線を一望したときに、「あー、こんなに歩いてきたのか。よくここまできたな。」と、まさに”旅をしている”感覚になります。
僕にとっては、山の景色に加え、この”旅をしている”という体験そのものが最高の思い出になるんですよね。
山の楽しみ方は人それぞれなので、この”旅感”が、イコール距離だけの話ではないと思いますが、僕にとっては、「縦走=ある程度の距離を踏む」という関係は切っても切り離せないものなのです。
もし共感してくれる方がいれば、是非今回の僕らの行動実績も参考に、裏銀座縦走にチャレンジしていただければと思います。
計画概要
ということで、まずは今回の計画概要をおさらい。ざっくりこんな感じの計画で臨みました。
【目的地】 北アルプス「裏銀座」
【IN/OUT】七倉山荘IN → 上高地BT(バスターミナル)OUT
【総距離】 約70㎞ ※GARMINの記録は「77.2㎞」
【累積標高(上り)】 約6,200m ※GARMINの記録は「約5,000m」
【累積標高(下り)】 約5,800m ※GARMINの記録は「約4,600m」
【日 程】 2018年8月12日~14日(2泊3日)
【宿 泊】 テント泊
【高低図】 以下
目的地とルートをもう少しわかりやすく表しておきます。山に興味ない人だと北アルプスとか言われても日本のどのあたりにあるのかイメージつかないと思いますので(僕が昔そうだった笑)
▼北アルプスは日本地図でいうとこんな場所。厳密には今回のコースのさらに北側に剱岳、白馬岳、鹿島槍ヶ岳などがあり、その山域も含めて北アルプスです。日本地図から俯瞰してみるとなんだか面白い。あんなにでかかった北アルプスも日本地図でみたらごくごく一部。
▼l衛星写真版。この写真の北から南にかけて、北アルプス・中央アルプス・南アルプスがあるわけですね。まだまだ行っていないところだらけ!
【ルート】
<DAY1>:七倉山荘 → 烏帽子小屋 → 野口五郎岳 → 水晶小屋 → 水晶岳ピストン【100名山】→ 祖父岳 → 雲ノ平キャンプ場(泊)
<DAY2>:雲ノ平キャンプ場 → 祖父岳 → 鷲羽岳【100名山】→ 三俣蓮華岳【300名山】→ 黒部五郎小屋ピストン → 双六小屋(泊)
<DAY3>:双六小屋 → 樅沢岳 → 西鎌尾根 → 槍ヶ岳山荘(※槍ヶ岳【100名山】のピークは断念)→ 槍沢ロッヂ → 横尾 → 徳沢 → 上高地バスターミナル
▼上記ルートを地図と照らし合わせるとこんな感じ。数字はDAY1/2/3の意味。これが今回の「北アルプス裏銀座縦走路」の全行程になります。ちょいちょい髭が出てるのは”寄り道”したところ(笑)そして見てのとおり2日目が短い‼これは念願のゆるふわハイクかっ⁉
▼衛星写真版。衣食住を背負ってこの山脈を踏破していくっていうのは、やっぱりロマンがありますね。縦走楽しいです。
以上が概要になります。
行動実績
お次は行動実績です。
旅の思い出をダラダラと振り返る前に、ちゃんと人様のお役に立つであろう情報をまとめたので先にそちらを共有しておきます(笑)
コースタイムと実績タイムの比較になります。今後「2泊3日で裏銀座を縦走してみたいい!」という人には少しは参考になるかと思います。
2日目は天候が不安定だったことを受け、当初の予定ルートを変更。お陰で念願の「ゆるふわテント泊」が実現しました!ようやく!泣
※ゆるふわテント泊とは:
”より速く” や ”より長く” といったストイックな行動を一切求めず、早めにテント場に到着し、ゆっくりと食事をし、ゆっくりと読書にふけり、ゆったりした落ち着いた時間をテント場で過ごすテント泊のこと。つまり、いたって通常のテント泊登山。(※これは、山猿家独自ワードです)
僕らの縦走ファストパッキングでは、最終日のラスト、ゴール地点までの数㎞を走るのはお決まりなパターンなんですが(毎回時間設定が厳しいので…)、今回もそれは漏れなく実施…。ただ、それを除いて、他は一切走っていません。
全部ファストハイクで進みましたが、平均するとCT比7割ぐらいのペースで進んでいます。
ただ一点、山猿家の特徴として「急登に強い」というのはたぶんあります。山猿家というより、相方が急登になると爆速になるので、僕が必死に食らいついていくというのが最近の図なんですが(苦笑)、初日のブナ立て尾根→CT比54%、3日目の槍ヶ岳直前の急登→CT比44%という具合です、
このペースで登るのは正直なかなかしんどいので、ここはあまり参考にしなくてもいいかも^^;
次回は一言コメントに小出ししている内容を(全然興味ないと思いますが)深堀りしていきます(笑)
▼関連記事
コメント