前回はコース概要と行動実績などを書いた。こちらは純粋にコース紹介。
今回はコース紹介というかレポート。時系列で山行を振り返りながら、”ド”快晴だった南アルプス2日間を絶景写真とともにお届けしたい。いやー、ほんとにいい天気だった。
DAY1(9月7日)
6:55 甲府駅発-広河原行きバス乗車
甲府駅近くのゲストハウスに前泊し、朝は甲府駅発→広河原行きのバスに乗車。広河原行きのバスは6:55発の前にもう一本出ているが、出発時刻が4:35。
当初こちらに乗ろうと考えていたが、6:55発でも計画的には問題なかったので、6:55発をセレクト。
8:50 広河原インフォメーションセンター着
そのトレーニング魂、いいね!さすがです!ww
9:10 広河原登山口出発
沢は大樺沢という。大樺沢沿いをひたすら登っていくと「大樺沢二俣」という開けたポイントに出る。ここで標高2200m。広河原からは700mアップしたことになる。チップ制のトイレがあり、振り返ったときの眺望もいいので、小休止ポイント。
ちなみにここから北岳へのアプローチは「右俣コース」と「左俣コース」に分かれる。
北岳までのコースタイムは大差ないが(どちらもざっくり3時間半)、左俣コースはザレた斜面にハシゴ場、急坂あり。「八本歯のコル」という名前からして簡単ではなさそうな場所を通って北岳を目指す。右俣コースより難易度高め。ただ、晴れていると「北岳バットレス」という北岳の超カッコいい荒々しい山肌が拝める。
右俣コースは北岳肩ノ小屋を経由して、北岳にアプローチしていく。
僕らは当然の如く、左俣コースを選択。
時期が違うとこの雪渓を登っていく人もいるのだろうか。
12:30 八本歯のコル
広河原から登山を開始して約3時間半。八本歯のコルに到着。ここまできたら北岳はもう目の前。といっても、山頂まではコースタイムで約1時間。僕らの脚ならあと30分か。
13:00 北岳山頂
想定通り30分程で北岳山頂に到着。
来たー!日本百名山!日本で二番目に高い山!標高3193m!
この記事書きながら再度山と高原地図を見てるんだけど、北岳のところの一言コメントに「眺望最高」って書いてある笑。眺望”良好”とかじゃなくて、眺望”最高”(笑)
いや、ほんと最高だよ! ♯北岳最高か
ちなみに稜線の途中に見える赤い小屋が北岳山荘。まずはあそこまで標高差 約200mを下り、その後登り返し。中白根山(3055m)を経て、間ノ岳(3189m)に至る。
ちなみに写ってないけど、山猿も同様にバテ気味。
S隊員が撮影してくれた一枚。山頂は目の前。
15:00 間ノ岳山頂
仙塩尾根~両俣小屋
この日の宿泊地である両俣小屋までは仙塩尾根を進む。
仙塩尾根は”仙”丈ケ岳と”塩”見岳を繋ぐそれはそれは長い尾根なのだが、THE・尾根といった感じでめちゃくちゃカッコいいのだ。
北岳から間ノ岳への「天空の稜線」とはまた違った趣きがある。どこまでも続くその稜線は「縦走」するのにはもってこいの稜線だ。
今年は鳳凰三山、甲斐駒ヶ岳、北岳-間ノ岳-仙丈ケ岳、と南アルプスを一気に攻めたが、次はこの仙塩尾根をひたすら仙丈ケ岳側から縦走し、塩見を超えて、その先の赤石岳、聖岳と、南アルプス大縦走を計画したいと考え中。
三峰岳から両俣小屋まではコースタイムで2時間40分。実績は2時間10分。
仙塩尾根は見た目こそ美しいが、下り基調とはいえまぁまぁアップダウンがあるのと、樹林帯の森歩きに入るまでは枝の強いハイマツがスピードアップを阻んだ。
生足に”かまいたち”の攻撃を食らいながら突き進んだが、だいぶ難儀。早くテントサイトに着きたかったが、ここは我慢の時間。
17:10 野呂川越
両俣小屋へと繋がる分岐点「野呂川越」からは、急坂で標高300mをさらに下げていくのだが、ここもそれなりに長い。明日の朝はこれをまず登り返すのか…と思いながら、疲労感もあったので黙々と進む。
17:40 両俣小屋到着
日が落ちる前になんとか両俣小屋に到着。テントサイトはすぐ横に沢があり涼し気。もう少し早く到着できていれば、沢でアイシングなどもしたかったが、もう日暮れ間近だったので、早々にテント設営開始。
ツェルトの設営は分水嶺で2回経験しているが、いまいち要領が掴めておらず、案の定設営に時間が掛かる。30分ぐらいかけてようやく設営。途中からは既に真っ暗でヘッドライト装着。
ちなみに今回は夜も含めて雨は一切降らなかった。
過去のテント泊ではほぼ100%雨の中での設営&撤収で、もはや悲惨としか言いようがなかったのだが、今回は一切雨なし!好天の中でのテント設営がこんなにも楽だとは!(わかってたけど)
各自食事を済ませて一息ついた後は、キンキンに冷えたビールで乾杯。小屋泊の方々との談笑を楽しみながら、20:00には小屋消灯、テントに帰還。
明日は4:30出発だ。「モタモタ…」と毎度相方に言われているその汚名返上のためにも、ここはキッチリ出発時間に合わせていかねばならない。
目覚まし後のもぞもぞタイム、朝食、コーヒータイム、トイレ、テント撤収、と起きてからやることは意外と多い。1時間半は掛かるだろうと予想し、3:00に目覚ましセット。
テントに入ってまったり1時間程kindleで読書。完璧。
3:00起床とか早い!と思ったかもしれないが、山では夜が早い。21:00には就寝したので睡眠時間はたっぷり確保できる。分水嶺では「仮眠2時間」とかいうレベルだったので、6時間も寝れることにこの上ない幸せを感じながら眠りについた。
DAY1は以上で終わり。
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