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【山行レポート①】(南アルプス)北岳~間ノ岳~仙丈ケ岳 広河原ループ 1泊2日 DAY1(2019年9月7・8日)

前回はコース概要と行動実績などを書いた。こちらは純粋にコース紹介。

山猿日誌
【コース紹介(南アルプス)】北岳~間ノ岳~仙丈ケ岳 / 広河原ループ 1泊2日(2019年9月7・8日) | 山猿日... 最近はトレランよりも登山がお好きなわたくし山猿。登山といってもファストハイクなので、コースタイムの50~60%とまぁまぁ早歩きではあるのだが、ほぼ走らない。 走るとし...

今回はコース紹介というかレポート。時系列で山行を振り返りながら、”ド”快晴だった南アルプス2日間を絶景写真とともにお届けしたい。いやー、ほんとにいい天気だった。

目次

DAY1(9月7日)

6:55 甲府駅発-広河原行きバス乗車

甲府駅近くのゲストハウスに前泊し、朝は甲府駅発→広河原行きのバスに乗車。広河原行きのバスは6:55発の前にもう一本出ているが、出発時刻が4:35。

当初こちらに乗ろうと考えていたが、6:55発でも計画的には問題なかったので、6:55発をセレクト。

6:30頃にバス停に着いた頃にはまだ数人だったが、出発が近づくにつれ乗車客が列をなしていく。
で、乗車したらこんな状態。広河原までは1時間50分程掛かるので、立ちになるとマジで悲惨。バス停到着は余裕を持ってがほんと大事。
僕たち3人は無事最後列を確保。で、こんな感じで首が取れそうになりながら、ゆらゆら揺られて広河原へ。座ってるだけでもまぁまぁ疲れるので、これ立ちとかほんと無理。

8:50 広河原インフォメーションセンター着

バスを降りるとそこは標高1500m。涼しい。気持ちいい。今回は山猿夫婦+初アルプステント泊となるS隊員の3人パーティー。身支度を整え、いざ出発。
手前から僕(30L)、相方(30L)、S隊員(40L・ヘルメット付)。
そのトレーニング魂、いいね!さすがです!ww

9:10 広河原登山口出発

出発直後は吊り橋。
元気元気。
吊り橋直後から登り開始。日が差し込んで気持ちいい。
しばらくはずっと沢沿い。これまた気持ちいい。
既にこの時点でドボンをしたい気持ちになるが、さすがに我慢。

沢は大樺沢という。大樺沢沿いをひたすら登っていくと「大樺沢二俣」という開けたポイントに出る。ここで標高2200m。広河原からは700mアップしたことになる。チップ制のトイレがあり、振り返ったときの眺望もいいので、小休止ポイント。

ちなみにここから北岳へのアプローチは「右俣コース」と「左俣コース」に分かれる。

北岳までのコースタイムは大差ないが(どちらもざっくり3時間半)、左俣コースはザレた斜面にハシゴ場、急坂あり。「八本歯のコル」という名前からして簡単ではなさそうな場所を通って北岳を目指す。右俣コースより難易度高め。ただ、晴れていると「北岳バットレス」という北岳の超カッコいい荒々しい山肌が拝める。

右俣コースは北岳肩ノ小屋を経由して、北岳にアプローチしていく。

僕らは当然の如く、左俣コースを選択。

大樺沢二俣が近くなると視界が開けてくる。高山植物もたくさん咲いていて、これらをポートレート撮影なんかしている間にあっという間に置いていかれる。
左俣コースはしばらくガレ場を登る。
大樺沢二俣を出発したすぐ後に雪渓出現。
時期が違うとこの雪渓を登っていく人もいるのだろうか。
ハシゴ場。もちろんここだけではなくしばらく続く。 S隊員を下から見上げながら「ザックが重いと普通に怖いだろうな」と思う。

12:30 八本歯のコル

広河原から登山を開始して約3時間半。八本歯のコルに到着。ここまできたら北岳はもう目の前。といっても、山頂まではコースタイムで約1時間。僕らの脚ならあと30分か。

ドーン!北岳ー!
山猿入り北岳 その①
こちらは山猿入り間ノ岳。眺望最高。
相方入り間ノ岳を撮影している山猿入りの写真を撮影してくれたS隊員。
間ノ岳への稜線もくっきり。でもこの稜線を北岳山頂から見たら、めちゃくちゃカッコいいんだろうなーと北岳登頂が楽しみになる。あれ全部歩くんだな。ワクワク。

13:00 北岳山頂

想定通り30分程で北岳山頂に到着。

来たー!日本百名山!日本で二番目に高い山!標高3193m!

この記事書きながら再度山と高原地図を見てるんだけど、北岳のところの一言コメントに「眺望最高」って書いてある笑。眺望”良好”とかじゃなくて、眺望”最高”(笑)

いや、ほんと最高だよ! ♯北岳最高か

記念撮影。いやーほんと最高の景色だったなー。登ってきて良かったと心から思った。
山頂にちょこんとあった可愛いお地蔵さん。
遠くには富士山もくっきり。富士山頂にいる誰か知らないけど誰か!君たちがいる高さの次に高いところに俺たちいるぜよ!(と全然威張れないメッセージを遠くに送ってみる)
次に目指す間ノ岳への稜線。これでも十分に格好いいんだけど、手前にあるこんもりしたところまでいってそこからこの稜線を見ると、本当にめちゃくちゃ格好いい!その写真は次!笑
ドーン! 日本で2番目の高さから日本で3番目の高さへ続く稜線!これぞ正真正銘の「天空の稜線」。うーん、なんて美しい…。息を呑む絶景とはまさにこのこと。
ちなみに稜線の途中に見える赤い小屋が北岳山荘。まずはあそこまで標高差 約200mを下り、その後登り返し。中白根山(3055m)を経て、間ノ岳(3189m)に至る。
ヒャッホーイ!
こちらは間ノ岳一歩手前の中白根山。S隊員バテ気味(笑)
ちなみに写ってないけど、山猿も同様にバテ気味。
中白根山で一息ついている(つかざるを得なくなっている)男性二人を振り返りもせず、相方はスタスタ前進。 S隊員と男二人で「もう少しです!頑張りまっしょい!」と励まし合いながら、再度歩みを進める。 間ノ岳山頂までもう少し!
間ノ岳山頂が近づくにつれガレ場に。山頂が近づいてきた証拠だ!S隊員は奮起して相方の後ろにピッタリ。山猿は遅れを取っているように見えるが、これは写真撮影でちょくちょく立ち止まっていることに拠るものである。
山猿なんとか前方二人に追いつき、S隊員と攻守交替。
S隊員が撮影してくれた一枚。山頂は目の前。

15:00 間ノ岳山頂

間ノ岳ー!相変わらずの絶景じゃー!
会いたかったぜ、間ノ岳!
北岳と…その後ろに見えるてっぺんが白い山は… 南アルプスの貴公子「甲斐駒ヶ岳」!つい先日、黒戸尾根ピストンで登ったときはガスガスでこちら側(北岳・間ノ岳)は全然拝めなかったけど、今回は逆から貴公子丸見え!

仙塩尾根~両俣小屋

この日の宿泊地である両俣小屋までは仙塩尾根を進む。

仙塩尾根は”仙”丈ケ岳と”塩”見岳を繋ぐそれはそれは長い尾根なのだが、THE・尾根といった感じでめちゃくちゃカッコいいのだ。

北岳から間ノ岳への「天空の稜線」とはまた違った趣きがある。どこまでも続くその稜線は「縦走」するのにはもってこいの稜線だ。

どうですか、これ。たまらんでしょう。仙塩尾根のだいたい中間地点に位置する三峰岳(みぶだけ)から仙丈ケ岳方面に延びる尾根筋だ。逆側(この写真の背面側)は塩見岳方面に同様に長い稜線が延びている。
少し角度を変えて西日のあたる斜面側。これまた美しい。奥に見える一番高い山が南アルプスの女王「仙丈ケ岳」。明日はあれに登る。

今年は鳳凰三山、甲斐駒ヶ岳、北岳-間ノ岳-仙丈ケ岳、と南アルプスを一気に攻めたが、次はこの仙塩尾根をひたすら仙丈ケ岳側から縦走し、塩見を超えて、その先の赤石岳、聖岳と、南アルプス大縦走を計画したいと考え中。

三峰岳から両俣小屋まではコースタイムで2時間40分。実績は2時間10分。

仙塩尾根は見た目こそ美しいが、下り基調とはいえまぁまぁアップダウンがあるのと、樹林帯の森歩きに入るまでは枝の強いハイマツがスピードアップを阻んだ。

生足に”かまいたち”の攻撃を食らいながら突き進んだが、だいぶ難儀。早くテントサイトに着きたかったが、ここは我慢の時間。

17:10 野呂川越

両俣小屋へと繋がる分岐点「野呂川越」からは、急坂で標高300mをさらに下げていくのだが、ここもそれなりに長い。明日の朝はこれをまず登り返すのか…と思いながら、疲労感もあったので黙々と進む。

途中にあった標識はなかなか粋な感じ。

17:40 両俣小屋到着

日が落ちる前になんとか両俣小屋に到着。テントサイトはすぐ横に沢があり涼し気。もう少し早く到着できていれば、沢でアイシングなどもしたかったが、もう日暮れ間近だったので、早々にテント設営開始。

ツェルトの設営は分水嶺で2回経験しているが、いまいち要領が掴めておらず、案の定設営に時間が掛かる。30分ぐらいかけてようやく設営。途中からは既に真っ暗でヘッドライト装着。

微妙にテンションの掛かり方が美しくない。テンションの掛かり方が均一でない=バランスが悪い=倒壊するリスクが高い、ということだと思うので、これはスキルアップが必要。まぁまずは何より「設営スピード」を上げないとだけど…

ちなみに今回は夜も含めて雨は一切降らなかった。

過去のテント泊ではほぼ100%雨の中での設営&撤収で、もはや悲惨としか言いようがなかったのだが、今回は一切雨なし!好天の中でのテント設営がこんなにも楽だとは!(わかってたけど)

ちなみに3人の位置関係はこんな感じ。左奥=相方、右奥=S隊員。離れ離れだけど、他に人もいないので広々使うべし。近すぎると、いろんな音(いびきとか)が聞こえるしね。
小屋で買ったコーラと自前の食料で晩ご飯。3人一緒ではなく単独で(笑)

各自食事を済ませて一息ついた後は、キンキンに冷えたビールで乾杯。小屋泊の方々との談笑を楽しみながら、20:00には小屋消灯、テントに帰還。

明日は4:30出発だ。「モタモタ…」と毎度相方に言われているその汚名返上のためにも、ここはキッチリ出発時間に合わせていかねばならない。

目覚まし後のもぞもぞタイム、朝食、コーヒータイム、トイレ、テント撤収、と起きてからやることは意外と多い。1時間半は掛かるだろうと予想し、3:00に目覚ましセット。

テントに入ってまったり1時間程kindleで読書。完璧。

3:00起床とか早い!と思ったかもしれないが、山では夜が早い。21:00には就寝したので睡眠時間はたっぷり確保できる。分水嶺では「仮眠2時間」とかいうレベルだったので、6時間も寝れることにこの上ない幸せを感じながら眠りについた。

DAY1は以上で終わり。

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