「奥秩父主脈縦走」Day3。最終日!
※旅の記録はこちら。
旅の記録①(瑞牆山荘→大弛小屋)
旅の記録②(大弛小屋→将監小屋)
Day3
〈概要〉
【日時】5月5日
【天候】晴れ
【行程】※()は標高
将監小屋(1797)→禿岩(1998)→北天のタル(1917)→三条ダルミ(1775)→雲取山(2017)→雲取山荘(1832)→大ダワ(1704)→白岩小屋(1763)→地蔵峠(1763)→三峯神社(1066)→大輪バス停(374) GOAL‼
【After】(バス)三峰口駅まで→(電車)西部秩父駅前温泉「祭の湯」
【距離】約26km(大輪バス停まで)
最終日は雲取山さえ過ぎてしまえばあとは下り!雲取山までも大して登らない!最後は温泉!よし、頑張れる!
さぁ行こう!いざ行こう!(だんだん投げやりなテンションになってきた笑)
振り返り(時系列)
※下記「( )」はチェックポイント間の所要時間、「CT」はコースタイムです。
例)(35/CT50)→コースタイム50分に対して所要時間35分
【将監小屋】6:05発
大弛小屋と同じく、4:00起床は変わらず。ただ将監小屋では前夜に「明日は4:00起床なので4:00に電気をつけます。5:00には朝食になります。」とテキパキ説明を受けました。
うん、このほうがありがたいです。
大弛小屋では各宿泊客で起床時間が異なり、小屋としての決まりも特になし。そのため暗がりの中むくむくと起き出したはいいものの真っ暗で何も見えないので、ヘッドライトの明かりを頼りに、他の方に迷惑の掛からないように(まだ寝てる方もいたので…)大きな音を出さないように出発の準備を進めてました。これがけっこうストレスで^^;
で、なんで出発がこんなに遅くなったかというと…
「朝食」と「トイレ待ち」です!
朝食はなにも問題はないとして、トイレ待ち!4時に起きて一発済ませたんですが、朝食をしっかり食べたらやっぱりそのまま出発するのは不安なのでもう一発!(汚くてすみません笑)
ところが、小屋組・テント組含めて全部で100名弱ぐらいはいたので、マラソン大会の会場トイレさながら、トイレ待ちの行列が発生。マラソン会場と少し違うのは、待っている時間がめちゃくちゃ寒いこと!そりゃ寒いわ!
ファストパッキングで「距離を稼ぐ日」の朝は「何時に出発できるか」はけっこう重要(だと思う)。規模の大きい小屋では、「いかにトイレ待ちをかわして用を済ませるか」は大きなポイントとなりそうです(笑)
【禿岩】7:50着(105/CT135) 8:00発
「はげいわ」と読みます。
結論からいうと、ここから見た景色が今回の旅で「No.1」でした。まさに「絶景」。
さぁ、ご覧にいれましょう。
どや!!
「来てよかった」「登ってよかった」とすべてが報われる思いがしました。
もっと水平線ばっちりに撮りたかったなぁ。それにしても名前とのギャップがたまりません(笑) はげ、やるじゃん。
【北天のタル】8:30着(30/CT45) 8:30発
事前情報どおりトレイルにもう雪はなく、いつもの慣れたトレイルに戻りました。やっぱり歩きやすい(そりゃそうか)。雪は雪で楽しかったけど、なんだか安心。スタスタとどんどん進みます。
【三条ダルミ】9:50着(80/CT140) 9:55発
雲取山へのアプローチ手前、三条ダルミまではコースタイムで140分。
「長いなー」と思っていましたが、朝飯いっぱい食べた、最終日である、下り基調である、と好条件が重なり笑、ほぼ歩きにも関わらず80分で到着。人間って単純。
いい感じのペースでこの調子なら雲取山頂での山飯も今日はできそうだ♪
【雲取山】10:25着(30/CT40) 11:20発 ★日本百名山
雲取山頂へのアプローチ途中、相方がこんなヤツを発見。なんだこいつは。明らかに危険な色をしている。さすがに触れませんでしたが、なにものなのか気になる。
得体の知れないこいつにも驚きましたが、相方がこういうのを発見したということにも驚き。しかも急騰の登りで。
普段は走ることに集中しすぎているのか、山の自然を楽しむ様子は一切ない相方(笑) 個人的には、変な生き物を発見できた好奇心を満たす喜びとともに、なんともうれしい驚きでした。
そして、
山頂到着!この旅で「日本百名山」3座目!
雲取山は、以前にもトレランのトレーニングで登頂してますが、その時はちょうど山頂の標識が工事中だったんですよね。しかも曇りで景色も悪く…。
今回はその新しくなった標識が初お目見え。しかも2つもある!天気も晴れ!
その標識がこれと、
これ。
ほほーぅ、なかなか立派じゃないですか。
雲取山では、ここまでで時間もだいぶ稼げたのでいざ山飯ターイム。今回はこれまでのラーメンではなく、ペンネパスタに挑戦。(青いスティックは食後のコーヒー)
このペンネパスタ、おいしかったんですが、食べるまでにちょっと時間が掛かりすぎました^^; お湯を茹でる時間+ペンネを煮る時間=約20分、ぐらいですかね。煮る時間7分って書いてあったけど、標高が高いとやっぱりちょっと変わる?
ファストパッキングではなくて、もっと余裕のある山行計画のときにはいいかもしれません。
結局、雲取山頂で1時間弱も過ごしてしまいました^^;
【雲取山荘】11:40着(20/CT20) 11:45発
雲取山頂からくだること20分。雲取山荘です。でかい。
「ここでウェディング挙げられるらしいよ」という話をしたところ、「えー素敵!でもゲストにめっちゃ迷惑。親族とかはもはや来れん。」とバッサリ。
はい、先に進みましょう。
ちなみにここでは、無料で水分補給できます。
【大ダワ】11:55着(10/CT20) 11:55発
大ダワまでのほんの10分の間に素敵な出会いが。
かなりの至近距離。親子で3匹。相当お腹が空いていたのか、人が立ち止まっても、写真を撮っても、我関せずむしゃむしゃ。かわいいですねー。
まるで僕らの縦走初チャレンジを終盤でお祝いしてくれているのかのような…
(わたくしポジティブシンキングが得意です)
【芋ノ木ドッケ】12:30着(35/CT60) 12:30発
微妙にコースを間違え「芋ノ木ドッケ」というお茶目な名前のポイントへ。
それ以上もそれ以下もございません(笑)
あ、「ドッケ」とは「尖った峰」という意味だそうです。
【白岩小屋】12:50着(20/CT30) 12:50発
白岩小屋手前の「白岩山」にてまたしてもシカ!
左に標識。右にシカ。
ここですよー。
ということでツーショット。
シカの色って木々に溶け込んでますねー。これってやっぱり外敵から身を守るため?
白岩山を過ぎると「白岩小屋」。
ボロすぎでしょー(笑) これ夜とか通過したくないやつ。
【地蔵峠】14:00着(70/CT85) 14:00発
もうこのあたりになると一旦のゴール地点「三峯神社」も間近。自然と足取りも軽くなります。軽快軽快。
ちなみに地蔵峠手前にはこんなものがありました。岩にスマホ向けたらちゃんと「顔認識」しましたよ(笑)
で、この岩に顔埋まっちゃった方々誰かと言いますと、、、「秩父宮」だそうです。「岩に顔埋まっちゃった方」もとい「岩にお顔をお埋めになられた…」も違うか笑。
ナルトを思い出しました(笑)
【三峯神社】14:40着(40/CT70) 15:30発
最後はもうゴールしたも同然の気持ちよい参道。
人!店!下界!嬉しい(笑)
三峯神社からは駅まで送迎バスがでています。
この時点では、ここからバスで三峰口駅もしくは西部秩父駅まで行く気満々だったので、参拝(GWで並びすぎてて断念)やら、おみくじ(大吉)やら、記念撮影(ゴールのガッツポーズ)やらを楽しんでいたのですが…
トイレに寄った茶店のおばちゃんが、
「あんたたち、このあとバスで降りるの?バスが全然来ないのよ!昨日なんて16:30のバスが遅れて、来たのは19:30よ!」
と、いろいろとGW中の状況を教えてくれました(ナイスおばちゃん)。
そうだ、そういえばGWだった。
ということで、さすがにいつ来るかもわからないバスをひたすら待つのもつらいので、急遽「大輪バス停」まで自力で下ることに。
【大輪バス停】16:20着(50/CT90)
ところが、この下りがけっこうガチンコ!3.7㎞で約600mを激下り!
しかも大輪からのバスも本数が多くないのでタイムリミットあり!それを逃すと次のバスは約1時間後!
今回の縦走、ここまでほぼ歩き通してきたのに、最後の最後でラン!(笑)
名付けて「激走!三峯神社!」(わかる人にはわかるかと笑)
僕も走っているのでブレてます(笑)
途中、いい感じの景色とかもちょくちょくあったのですが…
一瞬で撮影してすぐ出発。相方は見向きもせず!(笑)
途中すれ違った参拝客に「どこから登ってきたんですか?」と聞いたときに「赤い橋」という情報を入手。きっとそれがこの下りの終結地点に違いない。
ということで見えてきた「赤い橋」!
バス発車時刻4分前にバス停到着!滑り込みセーフ(笑)
【三峯口駅】
最後はバスですが笑、感動のゴール!
こうして無事に「奥秩父主脈縦走」は終わりを告げました。
やったぜ。
あとはお待ちかねの温泉。温泉については下記「トピックス」で。
トピックス
《西部秩父駅前温泉「祭の湯」》
4月下旬にオープンしたばかりの「祭の湯」。
意気揚々と到着したのはいいのですが…
なんと入場待ちの行列が… しかも「60分待ち」て。ちーん。
「ここは遊園地か」と途方に暮れ一瞬諦めかけましたが、いかんせん3日間お風呂に入っていないので、これは待ってでも入るしかないよね、という結論に達し並ぶことに。
実際は40分ぐらいで入れましたが、それでもリサーチ不足でした。今後も週末の特定の時間帯に限っては、しばらくこんな状態が続くかもしれませんね。
皆さん、お気をつけて!
フードコート↓
お土産も豊富↓
僕らが帰ろうとした20:30前にもまだ入場待ちの列が!!
まぁいろいろあったけど、風呂上りのビールとご飯。
ビールがきんきんで最高に染みた!
これ、今みてもヨダレでる(笑)
まとめ
初めて山に3日間もいましたが、かけがえのない体験になりました。そしてこの時期であれば、お風呂に3日間入らなくてもなんとかなるということもわかりました(笑)
もともとトレランをやっていたとはいえ、登山も楽しいかも!という気づきもあり、とにかく至福の時間でした。天候に恵まれたのもよかったなー。ありがとう奥秩父。
今回の縦走にあたりいろいろと調べながら計画を立てましたが、それでも雪山の状況などは実際に体験してみないとわからないものでした。直前になって雪山にビビり笑、実際に行程を変更したのも出発の2日前です。
この3日間を通して、この装備の場合、どのような状況であれば、どの程度のペースで進めるのか、などもよくわかりました。次回に活かせそうです。
今回、山ビギナーだからこその無知による失敗や気づきがたくさんありました。この奮闘記が来年以降この時期に奥秩父を縦走される方のお役に立てばいいなーと。
あー楽しかった!
まとめ薄っぺらいけど、とりあえず一旦よし!笑
以上!山猿の「はじめてのファストパッキング in奥秩父縦走」これにて終了!
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