のろのろと亀さん更新を続けておりますが、今回でようやく完結します(笑)
前回までの記事はこちら▼
まずはお決まりの今回の全行程のおさらいから。これでおさらいしないと自分ですら忘れてる…^^;
2日目は15㎞地点(常念小屋)からのスタート。まずは常念岳をどかんと登り(高低図のちょうど真ん中の登り)、そのあとは少し標高を落としながら蝶槍、蝶ヶ岳とこれまた素晴らしい稜線を超えて、徳沢に下山。ここまでで10㎞ちょっと。下山後は上高地BTまでの平坦な林道を進んで、河童橋にゴール!トータル17、18㎞ぐらい。
初日より距離は少し長いですが、後半は下山+平坦な林道(林道というか遊歩道)なので時間もそう掛からないはず。
当初は、バスに乗り遅れたらアカンということで、ビビッて4時台に出発する計画でしたが、常念小屋の兄ちゃんが「(僕らの初日の行程を聞いて)二人の脚力ならぜんぜん余裕ですよ!」とのことだったので、しっかりと小屋の朝食を食べてから5:30頃にスタートしました。
朝焼けに心打たれる
小屋を出ると、すぐに目の前の景色に心を奪われました。
綺麗…
そして奇跡の一枚。(前にも載せたけどもう一回載せます笑)
スマホでこれが撮れたっていうのも驚きですが、俺けっこうセンスあるんちゃうん!?と超自画自賛(笑)「ストーリーを感じられる写真」っていうのは、画になるし深みが増すなぁーと、別にカメラマン目指してないけど実感。
僕が撮影に夢中になっていてなかなかスタートができないので、しびれを切らした相方から「はよ(早く)」と若干いらだちの色が…(恐) あまりにもいいのが撮れたのですぐ共有したかったのですが、感動を分かち合うタイミングを逸する^^;
カメラマンけっこう頑張ってるの評価してほしいものですね(ブツブツ)。
まずは常念岳
▼奇跡の一枚が撮れて満足したので、いざ登山スタート。常念岳山頂までは約1㎞。時刻は5:30。
▼早朝のキリっとした空気の中、あのてっぺんを目指します。見てのとおり雲一つなし。
▼山頂まではゴツゴツとした岩場。
▼登ってる途中でご来光タイム。今日も一日が始まる。
▼振り返ると朝日に照らされ紅く染められた山肌。うっとり。
■右を向くと、こちらでは穂高連峰が紅く染まっている。モルゲンロートってやつですね。うっとり…。さらに、いままさに登っている常念岳の影が!
▼徐々に日が昇ってきて、山肌の紅みが和らいでくる代わりに、影がくっきり浮き出してくる。この変化いつまでもじっと見たかった。
▼みたび太陽の登る側に目をやると、先ほどより高く登った太陽に照らされた雲海がきらきらと輝く。美しすぎてただただその場に立ちすくんで眺めてました。
あぁ、本当に来てよかったな、と心から思えた時間でした。
常念岳山頂到着(6:30)
CT70分のところ、実績60分。うっとりする時間が長くて全然巻けず(笑)
▼後ろには槍ヶ岳が見えますな。
▼常念岳山頂からの大パノラマ。初日に続き、2日目も「こんなに快晴でいいんですか!」っていうくらいの気持ち良すぎる快晴!神様仏様しし神様、ありがとうございます。写真が水平が出てなくて下手くそなのはご愛嬌。
次に目指すは蝶槍
常念岳山頂で10分ほど景色を堪能し、さぁ次に向けて出発。時刻は6:40。次の目的地は、蝶ヶ岳のひとつ手前「蝶槍」です。蝶槍までは、距離約3.1㎞、CT200分ほど。
▼この稜線をいきます。ああ、格好いい。
▼常念岳は登り同様、下りも岩稜地帯です。よくみると相方がいるのがわかると思いますが、岩のサイズ感がでかいです。なかなか険しい。
▼岩稜地帯を難儀しながら降りていった先、今度は唐突に樹林帯に突入します。稜線に変化があって楽しい楽しい。
▼霜。冬の訪れを感じる。
▼樹林帯を抜けると稜線上にいくつか山頂っぽいものが見えてくるのですが、蝶槍の手前に「2592ピーク」というのがあります(笑)完全なる偽ピーク!なんだよ、その名前は!(笑)
▼目指す「蝶槍」はまだ先!!蝶ヶ岳はもっと先!ちなみにちょこんと尖ってるのが「蝶槍」です。かわいい。
ひとまず蝶槍に到着(8:55)
偽ピークにもめげずに8:55蝶槍に到着。常念岳→蝶槍 CT200分のところ、実績130分(65%)。ここは5分ほどの滞在で、軽く補給をしてすぐに出発。
蝶ヶ岳はすぐそこ!
蝶槍から蝶ヶ岳までは、距離1.6㎞、CT50分です。あっという間です。
▼見ての通りなだらかーな稜線歩き。稜線を歩くのって本当に気持ちいい。
▼槍ヶ岳ーー!(右にちっこく僕もいます)
▼蝶ヶ岳少し手前の場所からの景色。THE 穂高連峰!ずーっと眺めてきたけど、改めてみると圧巻。涸沢カールの紅葉まで見えました!いつかは穂高連峰にも行かねば。
▼そのあともこんな感じの平坦な稜線をのんびりいきます。
▼のんびりというか、「もう稜線が終わっちゃう!」という寂しさもあり、一歩一歩、ひとつひとつの景色を目に焼き付けながら、ゆーっくり進んだというのが正解。
蝶ヶ岳ヒュッテ到着(9:35)
蝶ヶ岳はここから目と鼻の先なので、ほぼここが蝶ヶ岳ってことでいいでしょう。蝶槍→蝶ヶ岳 CT50分のところ、実績40分(8割)。めちゃくちゃフラットな稜線だっとことを考えると、どれだけゆっくり歩いていたのかがよくわかる(笑)
▼さすが蝶ヶ岳。トイレのアイコンも蝶モチーフ(笑)
蝶ヶ岳到着(10:00)
蝶ヶ岳ヒュッテでまったりと休憩をし、今回の山旅最後の山頂「蝶ヶ岳」へ出発!…出発とかいっても、ほんとに目の前なんですが^^;
▼蝶ヶ岳山頂から臨む蝶ヶ岳ヒュッテ。近い(笑)
▼これから下山が始まりますが、とりあえず常念山脈の稜線はここまで!大満足!
▼蝶ヶ岳からのパノラマもこれまたすごかった。地平線の丸さ、山脈の荒々しさ、空の青さ。なんだか「地球」というものを感じた。
下山開始(10:10)
後ろ髪を引かれる想いでしたが、稜線歩きはここまで。下山開始です。徳沢までは距離4.8㎞、CT180分。さらに、徳沢から上高地BT(バスターミナル)までは、距離6.2㎞、CT120分です。帰りのバスは15:30発。久しぶりに余裕の最終日(笑)
徳沢到着(12:25)
下山時の写真は特にありませんが、なかなか長かった…。CT180分のところ、実績135分(75%)。下りにしては、あんまり巻けませんでしたね。長い下りは途中から飽きる^^; 唯一の救いは、アブもブヨもいなかったこと!!夏休みにいった「飯豊連峰縦走」のときの下山は、アブブヨの襲撃に遭い悲惨だったので…。
▼徳沢はキャンプ場になっていて、色とりどりのテントがたくさん。人もたくさん。ここは涸沢カールなど穂高連峰を目指す人たちと、常念山脈に向かう人たちとの分岐点でもあります。
▼「下山」という意味合いではここ徳沢がゴールになります。ほぼ今回の山旅も終わったような感覚になりますが、ここから上高地BTまでがけっこう長い(笑)気持ちのいい道なのでいいんですが、とにかく長い。
▼歩いていたら日が暮れてしまうので走りました。結局最後は走る!これぞ僕らの山旅(笑)上高地でゆっくり温泉にも入りたかったのと、体力も有り余っていたので。100人はパスしましたかね(笑)
▼途中、猿。特段感想はありませんが、とりあえず「猿」。
上高地到着!ゴール!(13:25)
徳沢から約1時間で上高地に到着!CT120分のところ、実績60分(50%)。ジョグペースですが、めっちゃ走りました(笑)
お風呂で汗を流した後は、記念撮影やらソフトクリームやらを楽しみました。癒される。
▼バスターミナルはこの混雑ぶり。僕らは事前にチケットを予約していたので、この長蛇の列には並ぶ必要はありませんでしたが…。
まとめ
以上で2日間の山旅は終了です。あー長かった(笑)
細々と時系列で振り返りましたが、これはあくまで僕自身の備忘録のためと、これから実際に常念山脈を縦走したいという人のための少しでも参考になればいいな、ということで書きました。
それ以外の方はとにかくこれ(↓)だけ見てくれれば、十分です。(最後の最後に言うなって感じですが笑)
なんというか、「言葉は不要」かなと。
というか僕の稚拙な言葉では、この2日間で見たもの・感じたことを、うまく表現できません。そんなチープなものではないのです(笑)
山の楽しみ方って本当にいろいろありますね。トレランにはトレランの良さがあって、登山には登山の良さがあります。両方やってみて、両方気付きました。そして、そのどちらも最高に楽しいです。
トレランも登山もまだまだ知らない世界がたくさんあります。トレランは100マイルの世界を知らないし、海外の大会にも出てみたい。登山はまだテン拍(テント拍)すらしたことありません。登山はまじで超ビギナー^^;
可能性が広がりすぎててどこから手をつけたらいいかわかりませんが、本当にワクワクして楽しい。「山」に出会えてよかった。これからも、気持ちの向くままに大自然に身を委ねていこうと思います。
話が逸れましたが、とにかく、僕の人生初アルプスは、雄大な大自然に圧倒され続けた、心に残る最高の山旅となりました。
以上!次はFTR100㎞!
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