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【ランニングフォーム談義②】わかってしまったかもしれない!「内転を使った走り方」への試行錯誤と現在地。

ランニングフォーム談義その②。

前回の内容を受け、早速「どんな試行錯誤をしてきたか」ということと、一旦たどり着いた「答え」、そして今現在走るときに意識してやっていること。そんなところをまとめていく。

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目次

試行錯誤

その①で書いたような経緯があり、現在、「内転を使った走り方」を体得すべく”試行錯誤”の真っ最中である。その血と汗と涙のトライ&エラーの経緯をシェアしようと思う。(血と汗と涙とかいって出てくる”試行錯誤”は3つしかない)

試行錯誤①:「ガニ股矯正(ガニ股→内股)」

これまで自分なりにいろいろと試行錯誤をしてきているのだが、まずやったのがこれ。

まずなにはともあれ、悪の元凶である「ガニ股」を矯正すべく、強制的に”カタチ”を変えてみることから試した。極端にいうと「ガニ股」を「内股」に変えてみたのだ。

あ、誤解される可能性があるのでいっていくと、「内股」というのは本当に内股までもっていっているのではなく(そんなことしたらガニ股同等ににいろんな箇所が痛み出す)、ガニ股人的な内股、つまり、普通の人からしたら「正常値(つま先が正面を向いている状態)」に戻すことまでを意味する。

矯正の話に戻すが、これまでの人生の中で染みついたガニ股という”カタチ”はなかなかのもので、とにかく圧倒的な違和感を感じる。しかも自分としては、めちゃくちゃ内股気味にして走っているつもりなのに、客観的にみるとそれでもまだ「ガニ股走り」といわれる始末。これは一筋縄ではいかないなと、フォーム改善への本気度をさらに高める。

で、試行錯誤その①のこのアプローチについては、

「見た目は変わったものの(ガニ股から内股に)、根本的な解決にはまったくならない」

というのが、一旦導き出した結論。

ランニング”フォーム”というくらいだから”カタチ”はもちろん大事なんだが、「カラダの作り」はそんなに単純じゃない。体の動きはすべて連動している、ということ。

「フォーム改善」に取り組む前提として、この動きは体のどこと連動しているのか、といったところまでを意識して、その根本から改善していかないと、本当の意味での解決には至らない。フォーム改善は一日にして成らず。

試行錯誤その②:「接地&蹴り出し」

「ガニ股強制矯正」があえなく撃沈したので(これうまいこと言ったな)、次にいかねば。

次に試したのは「接地」。ランニングフォーム改善市場における”頻出ワード”だ。ランニングフォーム改善市場のど真ん中ターゲットである僕も、漏れなく目を向けることとなった。

接地に関するいろいろについては話を端折るが、この「接地を意識する」について、いくつかあるであろうアプローチのうち、僕の現コーチ(Mr.ちゃんぷ。)のアドバイスによると、その一つは「母指球で蹴る」ということらしい。

…なんだが、これがイマイチ掴めない。

さらには、「接地自体は足裏外側から入ってもOK。ただその後の蹴り出しは母指球で蹴り出すことを意識して。」なんてアドバイスをいただく。

ただこれ、神の領域に近い”繊細な体のコントロール(もしくは感覚)”が要求される。だって、コンマ〇秒という「接地」の世界で、足裏で感じる重心を外側から内側へ持ってくるというのだ。

その一瞬のなかで上記のコントロールをして、さらにそれを実感(体得)できるまでになるには、トレーニング量が圧倒的に少なすぎる。

※アドバイスの断片のみを拾っているので、本来の伝えたいことと僕の解釈の仕方がずれているであろうことはガッテン承知の助。

母指球で蹴ろうとすると、そもそも意識は「蹴る」というタイミングに向くので、「接地」とは違うし…。わ、わからん…。

直立の状態で内側にギューっと膝を寄せていくと確かに母指球側に重心は移動するので、あ、これが母指球に重心が乗っている状態か、というのはわかる。で、その状態で「蹴る」というのも、うん、なんだかわかる。

動きを小間切れにすれば、わかる。でも「走る」という連動した動きのなかでは、どうもわからない。糸口つかめず。

一旦今回の「目的」に立ち返ると、そもそもの目的は、

「内転を使った走り方をすることで、痛みの出ないランニングフォームに改善する」

ことである。

その観点で結論をいうと、この②のアプローチ、つまり「接地を意識する、母指球で蹴る」では、どうも「内転を使えている」という実感がなく、試行錯誤その②もあえなく撃沈。

【追記:訂正】

上記「母指球で蹴る」について、その後、コーチとの話の中で僕が捉え方を誤解していたことが判明。これは「母指球で蹴る」ではなく、「母指球では蹴らない」ということでした。(正反対!笑 おい!俺の理解力っ!)。

コーチの教えは「母指球では蹴らない走り方」。具体的には、(僕の場合)外足部(小指側)での接地の傾向があるため、最終的には母指球側に重心を移動していき、母指球で終わらずに親指で地面を押すように…が理想的な接地とのこと。

母指球で終わってしまうのは、足の指がきちんと機能していない証拠であり、それはそれで改善が必要。 また「蹴る」というよりは「地面を押す」というイメージ。「蹴る」は、下腿の筋肉を過剰に使ってしまう傾向が出るため、蹴るのではなく「股関節から膝の伸展によって推進力を得る」 という表現になる。

試行錯誤その③:「XXX」

次、「試行錯誤その③」なんだが、あえて「XXX」としたのには理由がある。それは、試行錯誤①②がそれぞれ目に見える”カタチ”からのアプローチに対して、③でのポイントは、”カタチ”ではなく「意識」から入ったから。

ランニングフォームの話なので、結局は”カタチ”に行き着くんだが、試行錯誤③では「意識」を変えたことで、ようやく成果に繋がりそうな気付きを得ている(気がする)。

ちなみにタイトルにある「現在地」とは、まさにココのこと。

試行錯誤その③なう。

「意識する始点」を変えてみた

結論からいうと、「内転を使う」という動きに対する「意識の始点」を変えてみた。具体的にいうと、「意識する始点」を”接地”ではなく”引き上げ”のタイミングに変えてみたのだ。

なので、「XXX」は「意識を『引き上げ』に変える」が正解。

ガニ股を内股に変えたのも、接地を意識したのも、「内転を使った走り方」をするというところが最終ゴールなのだが、いまいち掴めなかったのはすでに書いたとおり。

が、③をし始めてからはいまのところ成果が出ている。つまり、フルマラソンを走ってもトレイルで長距離を走っても、右膝と右脚外側(腸脛、特に付け根付近)に「痛みが出ていない」のだ!

先日の高知龍馬ではPBを1分更新する走りをしたにも関わらず(更新タイムが”1分”というところが限界近くで戦っていたことがわかるw)痛みは出なかったし、最近はUTMFのトレーニングとしてトレイルを30㎞以上走ることもざらだが、同じように痛みがまったく出ていない。

「意識の始点」を変えることでそんなに変わる?というところをイメージできる話をひとつ。

試行錯誤②はわかりやすいが、この②のアプローチにおける「意識の始点(タイミング)」は、「接地の瞬間」である。

ちょっとイメージしてもらいたいのだけど、「接地」を意識の始点とした場合、その動きの中で「内転を使う」とはつまりどのタイミング…?内転使うタイミング…ある?

で、この「意識の始点」を、脚の「引き上げ」のときに持ってくると…

内転を使うタイミング…

あー、あるかも?…あ!あるある!確かに引き上げるときには内転使ってる!(と僕はなった)

厳密には「引き上げ方」が大事で、それが下手くそ(=ガニ股状態で引き上げるetc)だと内転を使えないのだけど、まずは「意識の始点」を「引き上げ」に持ってきたことで、「内転を使った走り方」をするための糸口がこれでつかめた。

「意識の始点」を変えるきっかけ

ちなみに、「意識の始点」を変えるきっかけは、ちゃんぷコーチにトレーニングの最中に何気なく言われた「脚がまだ流れている」「脚を引きつけるのが遅れないように」というアドバイスを受けたこと。

「脚を流さないようにする」もしくは 「引きつけるのが遅れないようにする」ためには、脚を「引き上げる」タイミングを意識しないと改善のアプローチすらできないのは明らか。この課題に対して「接地」はまったく関係ない。

「内転を使った走り」を体得するためにいまやっていること

というわけで、試行錯誤の結果、「内転を使った走り方」をするためには、「足を引き上げるタイミングで内転を意識する」という結論に至っているのが現在地。

では、これを体得するにあたり次に重要なのが、先程ちらっと書いたが、「引き上げ方」である。ここに対していま現在独自に行っているアプローチを公開。

内腿が触れ合うようにして引き上げる

僕がいま現在、走るときにただひたすら意識しているのがこれ。ただ引き上げるのではなく、「内腿が触れ合うようにして引き上げてくる」ということ。

もう一度イメージしてほしい。というか実際にその場でちょっと試してほしいんだが、内腿が触れ合うように足を引き上げると、あ、内転使ってるかも、って感じがしないだろうか。

ガニ股の人はわかると思うが、ガニ股の状態で(それが極端なガニ股でなくても)、足を運んでくると太ももに脂肪がたんまり付いている人以外、太ももの内側は特に触れ合わない。それを意識的に触れ合わせるように足を引き上げる。

それをランニング時にひたすら繰り返す。僕が今やっているのはこれ。高知龍馬フルでもその後のベジタブルマラソンハーフでもこれ。トレイルにおいては、登りや下りなどいろいろな状況があるが基本的にはどのパートでもこれを意識。

疲れてくるとだんだん太ももの内側を触れ合わせるのが辛くなってくるのだが、そこも頑張って、これ。こんな状況のときが一番「おー、いまガッツリ内転使ってる(内転使わないと太もも全然触れ合わない)」と感じるときだったりする。

この走り方をしているときに、自分で自分の足の運び方を下をみて観察してみたら、なんだかいい感じに膝とつま先が真正面を向いている。客観的にみていないからなんとも言えないが、たぶん真正面からみたら前よりマシなフォームになっている気がする。

まとめ

最後超雑にまとめます(笑)

こんな経緯と試行錯誤を経て、僕はいま、毎ランニングにおいて、絶賛「内腿スリスリ中」です。数ヶ月後、内腿の毛が摩擦でなくなって「ツルツル」になっていたら、僕のフォームが一歩ステップアップしたことを意味します。

今後の進捗(内腿の毛の擦り減り具合)に乞うご期待。

※この考察はあくまで個人の試行錯誤およびその見解であり、まったくもって効果を保証するものではございませんw

※僕の今回の記事内容とは関係ないですが、過去に読んだフォーム関連の書籍

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