【魅惑の縦走レース】4つの分水嶺と4つの百名山を3日間で踏破する「分水嶺トレイル(Bコース120㎞)」エントリー完了

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エントリーしたのはもうけっこう前だけど、実はこっそり「分水嶺トレイル」なるものにエントリーしている。

これ、個人的にはUTMFに匹敵するレベルで一大イベントな気がしているんだけど、UTMFみたいに「レース半年前から準備始めてました」みたいな感じでもなくて(本当はちゃんと準備しないといけないんだけど)、あれよあれよと月日は流れ、気付いたら3週間後に迫ってた(笑)

やばいやばい。明日のスパトレイル終わったら一気に分水嶺に意識を振り向けよう。

このレースは、タイトルにも書いた通り「4つの分水嶺と4つの百名山を3日間で踏破」というレースなんだけど、もう少し具体的にいうと、

  • 距離120㎞
  • 累積標高12000m
  • 制限時間64時間30分
  • 夜中0時スタート
  • ラスト20㎞は読図区間
  • 衣食住全持ち(途中小屋での食事はOK)
  • ほぼ100%トレイル

というなかなかにえぐいやつ。

まずもって、距離に対する累積標高が普通のトレランレースとは比べ物にならない。(参考までに、UTMFは距離167㎞で累積標高約8000m)

山猿独自指標である「つら度(累積標高÷距離)」でみてみると、分水嶺トレイルはなんと「100」笑。UTMFは「47.9」。

その分制限時間は長いけど、テント・食料・水などの「衣食住」は全持ちなので、ザックの重量はたぶん7~10kgぐらい?(いかに軽量化できるかがこのレースのひとつのポイント)

ここまで読んでわかったかもしれないが、主催者も参加者もこのレースを「トレランレース」とは位置づけていない。これは完全に「山岳縦走レース」なのだ。トレランとはまったくの別物。

だから、トレイルランナー界隈にもあまり知られていない。BSの番組「グレートレース」なんかが好きな人には知られているかもしれない。

(分水嶺トレイルは、グレートレースでも人気コンテンツである「TJAR(トランスジャパンアルプスレース)」を目指す人の練習レースとしての位置づけもある)

また、山岳縦走レースともなると、山に接する者の掟である「自分の身は自分で守る」という点もトレランレース以上に強く意識されていて、「救命講習の受講」が参加条件になっていたりする。

ファーストエイドキットを持っているだけでは、エントリーすらできない。

そもそも「分水嶺」とは?

僕がこのレースを知った時にまず思ったのがこれ。「分水嶺」ってそもそもなに?

山猿一家がまた性懲りもなく「ドM」なレースにエントリーしたのね、なんてことは正直皆さんにとってはどうでもいい話なので笑、今回は「分水嶺」という言葉をお土産として持ち帰ってもらえたらこれ幸い。

分水嶺=分水界となっている山稜

ひとまずググってみたところ、最も簡潔な説明が検索トップに表示。

「分水界になっている山稜(さんりょう)。分水山脈。」

わ、わからん…。分水界とかまた似たようなやつ出てきた…

前述の通り、分水嶺トレイルでは「4つの百名山と4つの分水嶺」を踏破していくのだが、HPを見ると「4つの分水嶺(多摩川・荒川・富士川・千曲川)」ってな感じで書いてある。(ちなみに4つの百名山は「雲取・甲武信・金峰・瑞牆」)

これをみるに、どうやら「川」に関係していることは間違いなさそうだけど…

調べていくと、すごーくわかりやすい例があったので、そちらでまずはざっくりイメージを掴んでほしい。4ステップなので簡単簡単。

  1. とある「日本の中心ラインにある山」で雨が降ったとする(中央ライン=日本地図に背骨を通すイメージ)
  2. その際、雨は高いところ(上流)から低いところ(下流)に流れていく
  3. それぞれの流れ(つまり「川」)はざっくり分けると「太平洋側に流れるもの」と「日本海側に流れるもの」に分かれる
  4. この「流れる方向」を分ける境界線を「分水嶺(分水界)」という

※豆知識として、上流から下流へはたくさんの「本流」や「支流」があり、その本流と支流をまとめて「水域」といい、さらにその水域全体を「流域」という。

上記4ステップでわからなかった人のために、超雑な図解でも説明しておこう。こちらは2ステップだ。

  1. 「▲」を山もしくは尾根(山稜・稜線)と見立てる
  2. この「▲」の頂点が分水嶺

なんだか圧倒的にこっちのほうがわかりやすいな笑。さすが図解。

まぁつまりそういうことである。

ちなみにその①

先程の説明で、わかりやすいように日本地図をものすごく”引き”で見た例として、「太平洋側に流れるもの」と「日本海側に流れるもの」としたけど、 川の流れが分かれる「境界線(分水界)」は当然もっとたくさんある。

地図をもっと”寄り”でみていくと、流れが分かれる境界線(分水界)はなにも「太平洋側↔日本海側」だけではない。

どこかの分水界は西と東に分かれる境界線かもしれないし、どこかの分水界は北と南に分かれる境界線かもしれないのだ。

あくまでイメージしやすいように、日本に背骨を通した形で説明したまでなので、悪しからず。

ちなみに、この例として挙げた「太平洋と日本海とに分かれる分水嶺(つまり、日本の背骨)」のことを「中央分水嶺」という。

ちなみにその②

「嶺」とは「山の頂」を示す言葉でもあるので、当然、「▲」の頂点は、「山頂」や「尾根(稜線)」などが多くなる。

「分水界」自体は至るところにあるんだけど、こと”山岳地帯”においてはその境界が「尾根(山稜・稜線)」になることが多いので、「分水”嶺”」と呼んでいるのだそうだ。

ここで疑問。「頂?尾根?…川じゃなくて??」

前述の通り、4つの分水嶺として出てきたワードは「〇〇山 山頂」でも「〇〇稜線」でもなく、「多摩川・荒川・富士川・千曲川」…

めっちゃ川やん…

これ、僕の弱い頭では混乱しまくって「なんだかよくわからん!ウキーーッ!」となっていたのだが、いろいろ巡って下記の結論に辿り着いた。

要はたぶん、

分水嶺トレイルのコース上に「多摩川・荒川・富士川・千曲川」という4つの川にそれぞれ分かれて流れていく分水界がある

ということ。(だと思う)

そしてさらに調べてみたら、どうやら「分水嶺の碑」なるものが立っている場所があるるらしい。

つまり、その碑がある場所に落ちた水滴が、まさに「大河の一滴」よろしく、最終的にそれぞれの川に流れ込んでいく「起点」となる場所があるのだ。

(ここをレースで通過するのかはしらないけど)

いずれにしろ、「4つの分水嶺(多摩川・荒川・富士川・千曲川)を踏破する」とは、

「4つの川を超えていく」ということではなくて、「4つの川に分かれる分水嶺というポイントを通る」

ということなのかと。

うん、これなら納得!

…と思いたいんだけど、まだなんだかしっくりこなかったのでもう少し調べてみた。

実際に地図で川の位置関係を確認してみた

ということで、わかったようなわからないような、いまいち腑に落ちない気持ち悪い感じなので、分水嶺トレイルに関連する「4つの川」の位置関係を確認してみた。

多摩川

荒川

富士川

千曲川

あれ、これ信濃川じゃん、って思った方。実は信濃川が長野県に突入すると千曲川になるのだ。
ひとつ上の信濃川の赤線の続きが上記地図の千曲川へと繋がっている

うんうん、なるほどね。

このそれぞれの川の上流のどこかに「分水嶺」という境界線があって、そこを起点にこれらの川に分かれていくというわけか。

本当は4つの地図と分水嶺トレイルのコースを重ね合わせてみたほうが断然わかりやすいと思うんだけど、そこはいいものが見つからなかったので割愛。

むしろコースどこ通るのかまだちゃんと把握してないという問題児っぷり。

でも、これでようやく腑に落ちた。

いろいろ書いたけど、最終的に言いたいのは「山猿一家は超ドMだけど超ロマンに溢れるレースにエントリーした」という報告(というか発見)である。

では、スパトレイルに行ってくる。

アディオス。

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