現在、GWに2泊3日での縦走計画を立てています。
僕たち山猿夫婦にとっては初の縦走チャレンジですが、これを「ファストパッキングスタイル」で行います。とはいっても、さすがに標高の高い区間はまだまだ積雪があるようなので冬山装備をしっかりとした上でです(ということに、この時点で気付いた)。
ちなみに、テントを買うお金がなかったので今回は山小屋泊です^^;
なぜ縦走をしたくなったか(動機・キッカケ)
近年、「ファストパッキング」や「ウルトラライト(UL)」といった新しい登山スタイルが流行っていますが、トレイルランニングをきっかけに山と遊び出した僕にとっては、いわゆるガチンコの「登山」よりも、「ファストパッキング」や「UL」という”走るスタイル”のほうが親和性が高く、ごくごく自然に興味を持ちました。
また、プロトレイルランナーの石川弘樹さんが「東海自然歩道FKT(Fastest Known Time)」というチャレンジを昨年行ったことも影響しているかもしれません。
さらに、最近うちでは「日本百名山」というBS番組を連日見ているのですが、これの影響もあるでしょうか。「あぁ、登山もいいなぁ」と(笑)
そして個人的に「アウトドアアクティビティを遊び尽くしたい」という想いがあるので、トレラン以外にもやりたいことがたくさんあるんです。で、まずやろうと思ったのが「ファストパッキングスタイルでの縦走」というわけ。
今回の縦走の目的は3つ
目的は大きく分けて3つ!
とりたてて変わったことはありません(笑)
- 「山で泊まる」を楽しむ!(テン泊じゃないけど)
- 「山で食べる」を楽しむ!(自前は昼食だけだけど)
- 「ファストパッキングスタイル」に挑戦する!(トレラン経験を活かす)
すべてが初めての体験になるので、どれも当たり前すぎる目的ですが、どれも楽しみな目的なのです(笑)
山猿家の現在地(レベル感)
●「トレラン経験値は高め」
トレランの大会は個人的には20大会以上出場(妻も10本以上は出ているはず)。うち50㎞以上のロングトレイルも2本完走。ナイトランも一応経験済み。
●「登山経験値は低め(というかほぼなし)」
先日塔ノ岳で初・山頂カップラーメンを達成したのみ(笑) トレラン系ギアはたくさん持っているが、登山系ギア(登山シューズ、ストック、アイゼン等)は持っていない。
山自体には慣れているけど、登山経験はほぼなしという状態。特に「雪山」に関しては、トレランにおいても経験がないため、自分でいうのもなんですが、ここが最大の不安要素です。
なので、今回の縦走では万全の冬山準備と徹底した事前リサーチをした上で臨みます。先月も今月も雪山での滑落事故のニュースは耳にしているし、山は甘くない!を肝に命じます。
計画概要
【日程】:5月3日~5日(2泊3日)
【距離】:約70㎞
【宿泊】:山小屋泊(1日目:甲武信小屋、2日目:雲取山荘)
【行程】:
Day1 瑞牆山荘→金峰山→大弛峠→国師ヶ岳→甲武信ヶ岳(甲武信小屋)
Day2 甲武信小屋→雁坂峠→古礼山→唐松尾山→将監峠→三ツ岩→雲取山(雲取山荘)
Day3 雲取山荘→七ツ石山→六ツ石山→奥多摩
不安要素
普段は楽観的な僕ですが、今回は初めての挑戦かつ相手が自然ということで、さすがに不安要素があります。
一部を挙げると、
- 計画自体に無理がないか(コースタイムの7割で設定)
- 山小屋到着が遅くなってもご飯が食べられるのか
- 手持ちのギアでどこまで戦えるのか(特にシューズ)
- 雪山に対する準備・心構えは万全か
これら不安要素、どれも「NG」だということがわかりました。
というのは、甲武信小屋に今日予約の電話をした際にいろいろと話を聞いてみたところ、小屋の主人によると、
・本日時点で小屋付近は、積雪80㎝、吹き溜まりは1m
・国師ヶ岳から甲武信ヶ岳までの縦走ルートは踏み跡がほぼない
・夕食は17:30~なので16:30までには到着希望。消灯20:00。
・何年か前、GWの宿泊客で金峰山から13時間かかった人がいた。
なるほどなるほど。甘くみていました。GWのこの辺りはまさに冬山なんですね。この時点で気付けてよかったです。
つまり不安要素に対する回答としては、
- 計画自体に無理がないか(コースタイムの7割で設定)
→無理をしている可能性大(雪山を想定していない) - 山小屋到着が遅くなってもご飯が食べられるのか
→遅くなると食べられない(そう言われました) - 手持ちのギアでどこまで戦えるのか(特にシューズ)
→今のままでは戦えない - 雪山に対する準備・心構えは万全か
→甘い
この通り、すべて「ノーグッド」であります。
普通にチェーンスパイクかアイゼン必要じゃんか。
あと10日前後で雪も多少は解けて状況は変わると思いますが、解けた雪は当然雪解け水となるので、いずれにしても、雪山を前提にした計画、準備を練り直す必要がありそうです。
唯一の自慢事
不安要素だらけではありますが、唯一みなさまに自慢できる(自慢したい)ことがひとつあります!!
それは、今回の縦走でお供をしてくれるザック!!
PaaGoWorks 「RUSH28」&「RUSH1」
買っちゃいました!
RUSH28については、僕は今発売されている通常モデル、妻は6月発売予定の限定モデル「RUSH28 XP」(ホワイトカモ柄がかわいいのです)をそれぞれ購入。
XPは残念ながら今回は間に合いませんが、これらはファストパッキング用のモデルで、28Lなのに走ってもブレが少ない。使用が楽しみです。レビューはまた別に書きます。
あと10日でやるべきこと(結論)
- ”雪山”を想定した行程の見直し(標高の高い前半部分に余裕をもたせる、エスケープルートの検討)
- 冬山装備を整える(なにはともあれチェーンスパイクか軽アイゼン)
- 山岳保険に入る
おいおい、いまさらどんだけ低レベルな話をしてんだよ、というかトレラン4年もやってるのに山岳保険にも入ってないのかよ、と各方面からお叱りの言葉をいただきそうですが、ひとまず10日前の段階で気付けてよかったです。
過信は禁物、油断も禁物、山を甘くみないこと。
無事に踏破できるよう、しっかりと準備を整えていきます。
コメント
コメント一覧 (5件)
[…] ※準備編はこちら。エピローグ、準備編①、準備編② […]
[…] ※準備編はこちら。エピローグ、準備編①、準備編② ※旅の記録①はこちら。旅の記録①(瑞牆山荘→大弛小屋) […]
[…] ※準備編はこちら。 エピローグ、準備編①、準備編② […]
[…] ※準備編はこちら。エピローグ、準備編①、準備編② […]
[…] ※準備編はこちら。エピローグ、準備編①、準備編② ※旅の記録①はこちら。旅の記録①(瑞牆山荘→大弛小屋) […]