房総半島横断、レポート第2弾です。今回はスタートからフィニッシュまで突っ走ります。
(レポート第1弾はこちら↓)
スタート→A1(12.5㎞)
今回のレポートでは、各区間ごとのペースを載せていく。来年このレースで上位10%目指す人の参考になればこれ幸い。(ただトレランはあまりタイムとか気にせずに走ってほしいというのがスーパー本音。あくまで参考までに。)
スタート地点に着くのもたもたしていたら、ほぼ最後尾集団からのスタート。大勢に影響なしとはいえ、一応去年よりはタイム短縮を目指しているのでこれはしくじり。相方からのここ最近の僕に対する呼称は「モタモタ」。ついに名前になってしまった。スタート地点で早々にはぐれた相方を途中でキャッチアップしたものの、その後のトイレエイド(小です)であっさり抜かれる。え…、やっぱり速くなってる。この後爆走するしかない。本領発揮はいまからここから。
A1エイドまではほぼひたすらロードなんだが、途中朝日が差し込んでくる。美しい、気持ちいい。朝日からパワーをもらい、ひたすら緩い登りを止まらずに進んでいく。お陰様でこんくらいの坂はちょろいぜ。
A1(12.5㎞)→A2(25㎞)
ここは途中貴重なトレイルがある区間。しかもほぼフラットなので気持ちよく走れる。去年は、ロードと林道だらけだというこのレースが実際どうなのか検証するために、5㎞毎に立ち止まっては路面の撮影なんかをしていたのだけど、今年はそんなくだらないことはやめて笑、真面目に走ると決めている。でもまったく撮らないのも寂しいので結局ちょくちょく撮影。
トレイル区間への入り口にボラで参加のKさん発見。ハイタッチを交わし、楽しい楽しいトレイルへ突入。
途中、以前に僕主催のランイベントに参加してくれた方(しかもこのレースのブログを検索していたら僕の去年の記事に当たったらしく事前にメッセージもくれていた)を見つけてお声掛け。人間違ってなくてよかった(笑)知り合いに会えるとやっぱり嬉しい楽しい。(で、この女性なんと初トレイルなのに総合5位入賞!すげー!)
ちなみにちょっと写真わかりづらいけど、このレースのくだり、メインは「木段」。この区間に限らず、後半に待っている鋸山のくだりも同様。木段は段差も幅も一定ではないのと、足の置き場を間違うと滑るわグネるわで、ほんと神経使う。難儀。このレースに気持ちのいいくだりはない。あるのは脚にダメージがきやすいロードのくだり(笑)
A2(25㎞)→A3(35㎞)
貴重なトレイル区間を終えると(あートレイルが終わってしまった…)、赤い橋が見えてきてその橋の終わりにA2エイド。このA2エイドにあるタルトがうまいのだ。びわと落花生の2種類の味があってどちらか1つしか選べないのだが落花生を選択。そして、食べたあとに去年も落花生を選んだことに気付く。こっそりびわ味も食べようかと思ったけど、「Only one!」とスタッフに制されている外国人ランナーをみて、なんとか悪事に手を染めるのを踏みとどまる。
ちなみに、少し前に「トレランはペースなんて気にするな」と書いたけど、この区間だけはぶっちゃけペースを意識した。A3までは一切トレイルなくひたすらロードと林道(しかも確かロードが大半)。この区間をペース上げてしっかり走れるか、が去年からのタイム更新のためには”鍵”のような気がしたから。ということで、ちょっと気合いを入れて出発。エイド滞在時間もおそらく数分。
途中いいペースで走っているランナーを見つけてしばらく併走。抜きつ抜かれつキロ5~5’30ぐらいのペースを維持。途中の上り坂でパスし、次のターゲットを前に見つけては、じわじわ追い上げ→しばらく併走→上り坂でパス、を何度か繰り返す。とにかく「歩かない歩かない」と念じる(ちょっと歩いたけど笑)。
A3(35㎞)→A4(49㎞)
今回一番エイド間の距離が長い区間。路面はロードだったり林道だったり、アップダウンもそれなりにあるのだが、ペース見ての通り、ひたすら走ってはいる(いや、嘘、途中ちょいちょい歩いている)。でもとにかくこのレースは走る。走れる人はずっと走れる。このコースのハイライトである石切り場は次の区間なので、ここはいうならば耐える区間。
少し話しは変わるが、この石切り場に到着するまでの間に、実は今年密かに「この人を目標に今回は頑張ろう」と思っていた人物、”Tさん”に追いつくことができた。この人も僕主催のランイベントに参加してくれた方なのだが、ランイベントのときも一人明らかに”走れるオーラ”を醸し出しているなと思ったら、去年の房総半島横断で総合40位台!僕は去年69位だったので目標にするには届くか届かないかの「絶妙な人物」として勝手にターゲティングしていた(笑)
Tさんとは、追いついてからしばらくはいろいろと話しをしながら、ほぼ終盤まで一緒に進んだ。別に一緒に走りましょうと言ったわけではなく、途中はお互いに前後入れ替わりながら自然と引っ張り合い、気付いたら前にいたり後ろにいたりという感じ。Tさんのおかげで頑張れたのは間違いない。楽しい時間だった。ありがとうございました。(最後は勝ちました!笑)
A4(49㎞)→A5(60㎞)
ここはお待ちかねの「石切り場」が待っている。仮面ライダーの特撮場所だ。去年走った時もなかなか壮観で一気に気分が入れ替わった記憶がある。
ここではTさんに加えてさらにもう一人抜きつ抜かれつの人が出てきて、この人がくだりがマジで速い。この頃にはさすがに疲労も溜まってきていて、くだりで飛ばす余裕は(僕には)なかったのだが、この人マジで速い。重力をうまくつかっていて、見ていて無駄がない。ただ登りはガッツリ歩く。僕は登りもタラタラ走るスタンスなので、しばらくは登りで追いつきくだりで抜かされるを繰り返していたが、いずれくだりで稼がれる距離のほうが圧倒的に長くなってきて、そして、彼は見えなくなった(笑)この方ゴール後にお会いできて、結果を聞いたら50代年代別2位!いやーすごい!
▼石切り場にはTさんと一緒に到着。一人で撮影していると「一枚撮りましょうか?」と。お言葉に甘えて記念撮影。レース感一切なし(笑)
▼Tさんを勝手に激写。
ちなみにこの日少しだけ雨が降ったのだけど、雨が上がった後に虹が掛かったらしい。その時僕はもうゴールしていたのだが、この石切り場にも綺麗に虹が掛かったようだ。今年のオールスポーツの写真は虹バックの石切り場の写真がいっぱい載っている(相方には最高の1枚があった)。
A5(60㎞)→Fin(68㎞)
石切り場を終えたところでA5エイド。ここがラストのエイドだ。ここから「残り8㎞」という距離なのが非常にうれしい。最後のエイドからフィニッシュまで「あと15㎞です!」とかだとさすがに心が折れるのだが、残り8㎞なら頑張れる。
しかもこのエイドにはなんとエネモチが!
これはご褒美である。エネモチはおいしいのだ。十分にエネルギーチャージしたところで、Tさんと同じタイミングでA5エイド出発。ここまでの時間は7時間ちょっと。鋸山を越えるとはいえ敵は低山。残りは8㎞。去年の記録は8時間41分。よし、これは大幅な更新が見込める。
そこから鋸山山頂までは想像の範疇とはいえ、まぁまぁ長い。適度なアップダウンを繰り返しながらようやく鋸山到着。標高329.5m。千葉県で12番目の高さだそうな。うん、景色は…まぁまぁだな(笑)
鋸山山頂を抜けて残りも数キロ、あとは下りを残すのみ!というところでこれまた嬉しい出会いが。ボラの誘導の方が「あ!あれ?もしかしてDOPANさんですか⁉」と声を掛けてくれる(※DOPANはTwitter名)。で、写真を撮られ(①)、綺麗なお姉さんだったのでちゃっかり「一緒に撮りましょうよ」と記念撮影させてもらい笑(②)、そのあとになんとチョコパイと魚肉ソーセージ(!)をもらい(③)、なんだか嬉しい時間にスーパーパワーアップしたところでくだり開始!(チョコパイはすぐ食べたけど、魚肉ソーセージはレース後に食べてたんぱく質補給しました)
①撮影されたやつ
②ちゃっかり記念撮影
③チョコパイと魚肉ソーセージ
スーパーパワーアップした僕はいつしかTさんを引き離し笑、そのまま下山後のロードでも爆走。鋸山の下山途中で少し雨に降られたがすぐに止む。時計を見ると去年よりもタイムも縮まっている。けっこう真面目に走ったからなのか、東京湾が目の前に広がったときには、ちょっと泣きそうになったのはここだけの秘密(笑)
最後の最後、フィニッシュ手前1㎞ぐらいのところでは、またしてもボラで参加していた知り合いのKさんを発見し、「お帰りなさーい」とお出迎え。ハイタッチを交わした直後の階段でつんのめりそうになったけど笑、なんとか持ちこたえ、ラストスパート。
フィニッシュ
去年からゴール地点が少し変わり、去年より300mぐらい先にフィニッシュゲートが設置されていた。自分でもなかなかの快走。フィニッシュゲート手前でまたしてもTwitterのフォロワーさんが声を掛けてくれる。いやー最後の最後までなんだかいろんな出会いがあって嬉しい嬉しい。
そしてフィニッシュ!
※こちらの写真購入してますが、まだ届いてないので急ぎ借用すみませぬ。届いたら差し替えます。
フィニッシュ後は豚汁。ずっと走れるコースだったからこそあまり感じなかったものの、この日は房総半島はなかなかの冷え込み。ゴール後は一気に体が冷えるので、豚汁が身に染み渡る。うまくないわけがない。(魚肉ソーセージもありがたくいただいた)
・・・
およそ2時間半後。相方も無事横断完了。去年より1時間以上のタイム短縮。めでたいめでたい。
これ、「ウオォーー!」か「ガオォーー!」か何か吠えてる。
以上、房総半島横断の旅、完結。
まとめ
今回のレース、タイム短縮はもちろん成長を感じることができて嬉しかったんですが、それ以上に感じたのは(嬉しかったのは)、レース中にいろいろな人と交流ができたこと。
この交流により今回のレースがものすごく充実したものになったのは間違いなく、そしておかげで、より色濃く記憶に刻まれました。ロードレースでも”レース前後”ではこういう交流はありますが、”レース中”にこういった交流が余裕を持ってもてるのは、トレランならでは!
これが1分1秒をもとめないトレランのいいところですね。
これにて今年のレースはすべて終了。
実は今日の夜中から来年のUTMFに向けて早速試走に行くので(しかも70㎞!)、まだ走り納めとはいかないのですが…笑。
ということでまとめバサッと終わります!笑
来年は出るかなー。どうするかなー。
とりあえず次の照準はUTMFです!
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