【備忘メモ】初めて「サポート」をしてみて感じたこと(UTMF/STY 2018)(2018年4月27日)

2020年10月11日

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今朝は4時前に目が覚めました。こんな時間に目が覚めた理由は単純で、金曜土曜の寝不足につき昨日は19時頃には寝てしまったからなんですが、4時に目が覚めてまず頭に浮かんだのは、

”昨日のこの時間はサポートでみんなを応援してたなー”

ということでした。(※厳密には昨日の4時は一通りのサポートを終えて、コンビニで腹を満たして車内で仮眠をしてましたが笑)

僕もランナーとしての参加者であれば、「昨日の今頃はあの場所を走っていた(歩いていた)なぁ」とかになるんですが、サポートはサポートなりにランナーとともに同じ時間を共有していたので、思い起こすとなんだかとても感慨深いです。

それと、今朝目が覚めたときに思ったことがもう一つ。

”UTMFの人はいまもまだ走っているんだ”

と。

これを思ったらなんだか一気に興奮してきてしまって、もう寝付けなくなりました。僕らが一晩かけて走破した92㎞の旅路にはまだ続きがあって(僕は車で走破だけどw)、その旅路を、たった今このときも、まだ自分と闘っている人がいるんだ、一歩一歩歩みを進めている人がいるんだ、と思ったらもう目が冴えてしまって。

改めて100マイルを進んでいるトレイルランナーの皆さまに敬意を表します。本当にすごい。トップランナーはとうにフィニッシュしていますが、参加している全ランナーに心の底からエールを送りたい。

頑張れ!マジで頑張れ!

富士五湖ウルトラのレポートがまだ途中ですが、今回はまだ熱が冷めやらないうちに、初めて「サポート」をしてみて感じたこと・思ったことを書いておきたいと思います。

※いつも長いですが、いつも以上に長いです(笑)

初めて「サポート」をしてみて感じたこと

今回僕は「サポート」としてSTYに参加しました。サポートをしたのは、もちろん相方(別称:亀さんランナー)。残念ながら僕はSTYの0次関門を突破できず、泣く泣くサポート役に回ったわけですが、これが思いがけずいろんなことを感じることができた「かけがえのない経験」になりました。

※ちなみに、STYの落選が理由で「ロングディスタンスの経験値を相方に先を越されまい!」と富士五湖ウルトラにエントリーしたのはここだけの話(笑)相方92㎞、自分118㎞なのでオレの勝ち‼

今回の内容には2つ切り口があります。

1つ目は、トレイルランニングにおける「サポート」の存在について
2つ目は、サポートだからこそ感じた相方の成長について

2つ目については、身内を褒めちぎることになるので、そんなもんてめーんちでやってくれ、という非難を覚悟でちょっとだけ書きます(笑)メインは1つ目です。

トレイルランニングにおける「サポート」の存在について

さて、ようやく本題。

トレイルランを始めて4年だか5年になりますが、これまで参加したレースで自分に「サポート」がついたことは一度もありません。サポートをつけるほどのロングレースの経験値がまだそこまでない、というのがその主な理由ですが、当然「サポート」という存在自体は知っていました。

UTMFの過去映像やBS番組「GREAT RACE」などでは、トップ選手がクローズアップされるので、当然トップ選手には「サポート」がついているわけです。エイドごとに度々「サポート」メンバーが画面に出てきては、F1のピットインの如くテキパキと”任務”をこなし、必要な”情報”を与え、且つ選手を”鼓舞”して送り出します。

選手からしたらそれはそれはありがたいとは思うのですが、いまいち実感がない。なんせサポート受けたことがないから(笑)これがトップ選手と一般選手の「埋められない差」か。つまり、サポートをつけられるのが「プロ(もしくはトップ選手)」であって、一般選手からみたらサポートをつけるなんてのは夢の話… みたいな感覚なんです。(実際はもちろん誰でもサポートはつけられるんだけど)

それに加えて、基本僕は「自分が走ること」に対して興味があるので、「誰かを応援する」というのは現状僕の頭のなかにありません。おこがましいかもしれないですが、どちらかというと、いずれは「自分にサポートをつけてロングレースに臨む」ということはあるかもしれないなとは思っていました^^;

それがひょんなことから今回「サポート」をすることに…

でも今回の経験でいくつか見えてきたことがありました。それを書きたいと思います(早く書け)。

ここからはけっこう「ありきたり」な内容かもしれませんが、でもきっと、とても大切なこと。これからもいろいろな大会に出ると思いますが、そこで関わるすべての人に「リスペクト」を持って参加することができそうです。

選手は一人ではない(心の底から)

今回感じたことの究極はこれに尽きます。なので「心の底から」と付けました。

選手側がどう感じているかはわかりませんが、サポート側は、選手以上に選手のことを気にかけています。テクノロジーのお陰で、トレランのレースでも選手のトラッキング(追跡)ができるようになっていますが(あくまでエイド通過時間を基にした予測値の算出だけど)、まずはこれをドキドキヒヤヒヤしながら定期的にチェックするわけです。

お陰でバッテリーの減りが早いこと早いこと(笑)サポーターは車載チャージャーかモバイルバッテリー必須です。

例えばの比較ですが、ロードを走るフルマラソンやウルトラマラソンと違って、山道を92㎞ともなると、本当に「何が起こるかわからない」のがトレランの世界。且つ、山道故に、「どこにでもエイドを設営できるわけではない」のもトレランレースの特徴。富士五湖ウルトラでは118㎞の間に29か所エイドがありましたが(めっちゃ助かったw)、STYでは92㎞で5か所です。

つまり何が言いたいかというと、ロングトレイルにおいて、エイド(=サポート)の果たす意味はとてつもなく大きいということ。

何をどれだけ補給するか
次に向けて何を補充するか

とまずは「栄養」の補給と「装備」の確認をし、

この後はガッツリ登るぞ
先は長いからまだ抑えていこう
前の選手との差は〇〇だぞ(これはトップ選手に限る)
※一般ランナーの場合は、前後にいる仲間の位置を知らせることで「仲間も頑張ってる!」と気持ちを鼓舞できる

「情報」を与え、

体の調子はどうか
気持ちはまだ折れていないか
お前は一人じゃないぞ
仲間も頑張ってるぞ

「気持ち」を補充する。(これが一番大事かも)

正直僕に関していうと、今回ここまでの気概を持ってサポートに臨めたかというとまったくそんなことはありませんでした(笑)サポートの重要性をまだよくわかっていなかった。

なんせ前回のブログの中で、

「まぁサポートといっても、「サポートが可能な2か所のエイドに車で移動して、事前に頼まれたものを渡す係」でしかないんですが。」

なんてナメたことを書いてますからね(笑)

謹んでお詫び申し上げます。

今回僕が幸運だったのは、他の選手のサポートをしていたトレラン仲間が、サポートエリアを快く共有してくれて、そこでその方のサポートの準備や姿勢をみていろいろと学ばせてもらえたこと。その方とは相方も面識があるので結局サポートも手伝ってもらいました。

そもそも「サポートエリアを確保する」とか「地面にシートを敷く」なんて概念自体が僕の中には一切なくて、この方と会えていなかったら、相方を立たせたままにするか地べたに座らせるか、という悲惨なことになっていました(笑)

本当に感謝です。

いずれにしてもここで言いたいのは(学んだのは)、

サポートはサポートなりに、懸命にそして常に選手のことを考えている

ということでした。「選手は一人じゃない!」ということ。

トレランのサポートには「緊迫感」がある

先述の通り、一つのエイドに掛かる重要性はとてもとても大きい。でも、この「緊迫感」こそがトレイルランニングにおけるサポートの醍醐味であるような気がしました。少し詳しく書いていきます。

あ、まず「緊迫感」という意味では、トップ選手のエイド滞在はまさにF1のピットインさながら!

1人のランナーに複数人の(多い場合は5人以上で!)サポートがつき、選手がエイドに入ってきた瞬間に、事前に準備されたエリアで全自動のお着替えマシンの如く(そんなものがあるのかわかりませんが)、

(サポートが)ザックをおろし、(サポートが)ゴミをザックから出し、(サポートが)水分やジェルを補充し、(サポートが)シューズを脱がせ/履かせ、

とまさに全自動(笑)

ちょっと大袈裟かもしれませんが、実際の場面も大差ないと思います(今回はトップ選手のエイドはあまり見れませんでしたが、とりあえず奥宮選手には5人ぐらいサポートがついていました)。※これが全自動ばりにできるのはもちろん事前の入念な打合せがあってのこと。

話を戻して、

「緊迫感」については、トップ選手と一般選手で程度の差こそあれど、山をフィールドとするスポーツである以上、一般選手であっても、エイドでの行動(補給/補充)は命に関わる重要なポイントになります。文字通り「命取り」になる可能性がある。

だからこそサポート側としての「緊迫感」(ここでは「緊張感」といったほうが適切かもしれません)が必要なんです。

一つ今回の実体験を。

今回実はA4精進湖のサポートで、水分を補充したボトルを2本とも相方が置き忘れたままスタートする(!)という事態がありました。その直前にボトルに補充をしてくれた ちゃんぷ。さんが「ボトル忘れていかないようにね!」と念押しをしたにも関わらず…。

気付いたのがエイドを出た直後だったので、すぐにダッシュで追いかけてなんとか渡すことができましたが、今思うと、これが今回僕のサポートとしての最大の功績だったように思います。(いや、これはほんとにマジで最大の功績だな…)山で水を切らすということはリアルに「死」を意味しますからね。

この後書きますが、今回相方は92㎞通してめちゃくちゃ元気で、A4精進湖でも心身ともにハツラツしていて何も問題がなかったのですが、逆に「興奮」してこういうことが起こるんだな、と。「疲労困憊」で頭が回らずになにかを忘れる…ということはありそうですが。これは思わぬ落とし穴でした。

サポートには、選手を鼓舞する「熱さ」と同時に「冷静さ」も必要です。

…と、とあるフレーズが頭に思い浮かんでしまったため書いておきます。

サポートに必要な心構えは、

「冷静と情熱の間」

…です。(微妙に言いたいことともズレている気がするけどまぁいいか…)

ハイ、次いきます。

サポートだからこそ感じた相方の成長について

今回サポートを通して、相方の凄まじい成長を改めて感じることになりました。

身内を褒めるのは少々気が引けますが笑、今回は終始本当にナイスランだったと思います。今年は結婚記念日を祝っていないので(お互いに合意の上です)、ここで日頃の健闘を称えることにしますw

真面目な話、一部を除きけっこうなスピードコースであるSTY。スピードのない相方にとっては相性の悪いコースだったはず。正直なところ、制限時間内に帰ってこれれば御の字、と思っていました。でも結果は、20時間制限のところを「18時間半」で笑顔のフィニッシュ。しかも、まだまだ余力を残している感がある…。一日経ったいまも筋肉痛もなく、リカバリーランとはいえ走ろうとしている…。恐るべし。

これはこのままいくと僕にとっても「脅威」となり得る可能性がある。

敬意を表して「亀テポドン」と命名しよう。

東神田TRC(現:ちゃんぷ練)の方々は多少知っている人もいると思いますが、自称「亀さんランナー」の相方は、リアルに「亀さんランナー」でした。本当に遅い。一向に速く走れない。おそらく東神田の練習でも、去年はどんな練習でもドンケツを走っていたのではないかと思います。

僕は当然ながら、相方が東神田に入るもっと前から相方の「凄まじい亀さんっぷり」を知っているので、今年に入ってからの「突然変異」には正直驚きを隠せません。「異変」です。本当に何がこの成長の原因なのかよくわかりません。これまで散々一緒にランニングしてきましたが、何度イライラしたことか(笑)(←これ怒られるやつ)

今回のSTYでは、スタート、A2「麓」50㎞、A4「精進湖」72㎞、フィニッシュ92㎞と4回接点がありましたが、こっちがびっくりするぐらいとにかく元気元気。気持ちも問題なければ、消化系もノートラブル。

極めつけはフィニッシュ河口湖。「LiveTrail」という今回のトラッキングシステムでは次のポイントの「予想タイム」が出るのですが、これの精度がかなり高かったんですよね。A2、A4は予想到着タイムとほぼ同じ時刻にINしてきて、「この精度ほんとすごいっすね」という会話をサポートでご一緒した方としたぐらい。

で、フィニッシュ河口湖の予想タイムは「6:54」だったので、それに向けて待っていた… というより、正直ラストは疲れて予想タイムよりも遅く帰ってくるだろうと思って、気持ちいい朝の空気を吸いながらのんびりと待っていました。

そんなこんなで余裕かまして待っていたら、なんと「6:30」に帰ってきた‼

最後の最後で「LiveTrail」に大幅な誤差発生‼(笑)

危うくフィニッシュを逃すところでした^^;

ラストはロードとはいえ、河口湖畔をけっこうな距離走らされます。ここもしっかり走ったんだなーと。足取りもしっかりしていました。

昨年8月から月間200㎞を続けているので、その努力の賜物だとは思いますが、最近はスピードも出せるようになってきた。もともとロングディスタンス向きな感じはありましたが、スピードもついてきたとなると、これはなかなかの脅威であります^^;

いまのところ2年連続で56.7㎞地点の関門アウトでDNFしているスパトレイルですが、今年は3年越しでようやくフィニッシュゲートをくぐることができそうな予感。今からなんだか嬉しい(笑)

実際のサポートエリアの様子

最後に実際のサポートエリアの写真を記念に(笑)

▼こんな感じで事前に並べておきました。

▼見てほしいのは相方のシューズ!上の写真で事前に並べておいたシューズです。要はシューズをこのエイドで履き替えたんですが、シューズにチップを付け替える作業をサポート側でやりました。これ僕一人だったら気が効かずにやってませんでしたが笑、一緒にいた方が付け替え始めたのをみて、僕も真似て付け替えました(笑)サポートには”機転”も必要です。

▼A2「麓」のサポートエリアの様子。

▼この屋根のあるエリアが選手のエイドエリア。すべての選手がサポートをつけているわけではないので、サポートエリアとは切り分けられています。

▼中の様子。柵の手前にいる人たちがサポートの人たち。白いベンチは普通に選手が座るエリアです。ここで選手がくるのを待って、選手を見つけたら名前を呼んでサポートエリアまで導きます。

▼セバスチャン発見!こちらはサポートエリアでサポートを受けている様子。

▼これには映っていませんが、セバスチャンのサポート役は奥様。手慣れた流れでサポートしていました。

「サポート」という存在は、もちろん”言葉としては”知っていましたが、実際に経験をしたことによって、より「リアル」なものとして僕の体の中に刻み込まれました。

そして、本当はもっと書きたかったのですが、今回サポートという立場でしたが、初めて参加したUTMF/STY。国内最高峰のトレイルランニングイベント。本当に最高のイベントでした。絶対に出て、そして完走したい。(相方がSTY完走してしまったので、飛び級でUTMFですかね笑)

「サポート」、そして「UTMF/STY」。僕のこれからのトレラン人生において、「重要なキー」になりそうな気がしています。

そろそろUTMFもフィニッシュに向けて佳境ですね。フィニッシュ制限は13時!まだ走っている人がいます。マジで泣けてくる。心の底から頑張れ!!

以上、今回は「サポートとして」参加したSTYレポートでした。

終わり!