去年もたくさんのレースレポートを書きましたが、ひとつ、あまりの惨敗っぷりにレース後立ち直れず、レポートを書けなかったレースがあります(嘘。面倒で書かなかっただけ笑)。
それが、「OMM」。
OMMとは
知らない人はまったくもってなんのこっちゃだと思うので、簡単にOMMについて説明しておきます。
ざっくりいうとこんなイベント。
- OMM = Original Mountain Marathon
- 発祥はイギリスで1968年から毎年開催。世界で最も古い2日間の山岳マラソンレース。
- 日本では2014年から毎年開催。
- レースでは定められたルートはなく、読図とルートファインディングを頼りにチェックポイントを通過しながらゴールを目指す。
- カテゴリーは大きく分けて「ストレート」と「スコア」の2種類。
- 「ストレート」:CP(コントロールポイント)を指定された順番に回り、その所要時間を競う。想定される移動距離や獲得標高によって、さらに「A」「B」「C」の3つに難易度に分かれる。いわゆる「オリエンテーリング」。
- 「スコア」:制限時間内で、より得点の高いCPを獲得するために自由にルートを選択しながら
進むレース。制限時間の長さにより、「Long」と「Medium」に2つに分かれる。いわゆる「ロゲイニング」。 - レースは2人1組のチームで行い、1日目の夜には必ず指定のキャンプ地で野営をする。
- 選手はテント、寝袋、食料といった装備を全てバックパックに背負い常に携行し行動する。
それぞれの難易度はさておき、一言でいうと「山の総合力」が試される競技で、トレイルランニングとはまったくもって別モノのアクティビティです。
ナビゲーション力、セルフエマージェンシー力、判断力、体力、野営スキルなど、全てのマウンテンスキルを駆使して臨む必要があり、どれか一つが欠けても完全制覇(「ストレート」ですべてのCPを回る)は難しい、ぶっちゃけ難易度高めの競技です。
…なんて書くと、ほんとに”超マニアックな人”しか参加できないような気がしてしまいますが、ご安心を。そんなことはありませぬ。
どのカテゴリーを選ぶかによって難易度はある程度コントロール可能だし(調子のって上位カテゴリーを選ぶとあえなく撃沈します←去年のチーム山猿)、なんなら「OMM LITE」というビギナー向けのカテゴリーもあったりします(宿泊は指定野営地近くのホテルOK、コンビニ利用OK、CP設置箇所が発見容易)。
※OMM LITEは4月開催。興味ある人はOMMのサイトをチェック!(1/12時点、今年の情報はまだHP上では出ていません)
こんな競技です。
どうです?めっちゃワクワクしません?笑
OMM参戦実績
OMM LITE in HAKUBA 2016
山猿家では過去2回このOMMに参戦しています。
初参戦は、2016年の「OMM LITE in 白馬」。
LITEとはいえ、そこはOMM。これまで経験したことのないような藪漕ぎだったり、2日目の雨天スタートだったりと、超ビギナーなりにOMMの洗礼を受けました(今思うと「受けた気でいた」が正しい)。
2016年当時はテントなんて持ってなかったので、野営ではなくホテル泊(笑)キレイさっぱりしたカラダで2日目に臨むという今から考えるとスーパー甘ちゃんな楽ちんレース…笑。
加えて先程もちょろっと書いたように、LITEの場合はCPの設置地点がトレイルやダート上なので発見しやすく、読図スキルはそんなになくてもなんとか楽しめちゃう。一応地図を見ながら走り回ってはいたので、「読図できちゃった感」も程よくゲットしながら、白馬の自然の中を2日間目いっぱい走り回りました。
楽しい記憶(笑)
OMM in OKUMIKAWA 2018(Straight B)
そんなOMMの”楽しい記憶”を胸に臨んだのが、OMM参戦第2弾「OMM in 奥三河」。
結論からいうと、山猿家には読図能力はほぼ備わっていなかったことが浮き彫りになりました(笑)2016年のOMM LITEはやはり幻だったようで、猿が山中で遭難しかける、という野生にとってあるまじき失態を奥三河の山中で繰り広げる結果となりました。
LITEから脱皮して、去年は調子に乗って”本戦”に挑んだわけですが(エントリーしたのは「ストレートB」です)、まったく歯が立ちませんでした。
次のCPまでの直線距離が”たった”500mのところに、迷いに迷って2時間半かかったり、360度同じ景色の針葉樹林帯で現在地がわからなくなってリアルに遭難しかけたり(ちなみにこの時は相方ともはぐれていた)、2016年に勝手に”受けた”と思っていた「洗礼」がいかに勘違いであったかを思い知らされた2日間となりました。
THE・撃沈。
あ、でもひとつ言い訳をしておくと笑、去年の奥三河は、OMM JAPAN史上、最も難易度が高かった!という評判がレース終了後大半を占めておりまして、それ故に苦しんだというのも事実っちゃ事実です(他責)。
ということで、2回目の参戦は、初参加の楽しい記憶から一転、「苦い記憶」に…(笑)
※苦い記憶ではありますが、楽しかったのは間違いないので写真には悲壮感はありません(笑)
OMM本場のイギリスでは、イギリス自体が天気が悪いことが多くあまり晴れることがないことで有名ですが、レースも悪天候であればあるほど主催者はニヒヒと喜ぶことで知られています。
OMM JAPANにおいてもそれは同様のようですが、去年の奥三河は2日間ともめちゃくちゃ好天で、それがせめてもの救いだったのは言うまでもありません。あれで悪天候だったらマジで途中泣いてましたね、きっと。
OMM 2019 開催地は「長野県 霧ヶ峰・車山高原」!
前段が長くなりましたが、今朝ほど開催地決定のニュースが山猿タイムラインに流れてきました!
開催地は…
長野県「霧ヶ峰・車山高原」‼
やった!近い!笑
早速霧ヶ峰と検索したら、検索トップは三菱電機のルームエアコンでしたが笑、それはさておき、Wiki先生によると、
八ヶ岳中信高原国定公園中部にあり、長野県茅野市、諏訪市、
諏訪郡下諏訪町、小県郡長和町にまたがる火山。
で、この山体を構成する山々の最高峰が車山(標高1925m)のようですな。
場所はこのあたり。
拡大。
さらに拡大。
とにかく去年のOMMの撃沈っぷりが半端なくてさすがに悔くてこのままでは到底終われないので、今年も参加確定です。ただカテゴリーは、身の丈に合わせて「ストレートC」か「スコアLong」にしようかな(笑)
1月のタイミングで、今年11月のレースのことに想いを馳せるのもなんだか気が引けますが(気が引けるというか今年のOMMに出るときにはまた1年が終わりかけているのかという恐怖w)、今から超絶楽しみです。
ちなみにOMMはOMMブランドで商品展開もしていて、OMMを想定して開発されたモノたちはどれも機能性抜群。僕もついに先日こちらを購入。初OMM。機能性もさることながら、デザインもかっこいい。めっちゃいいです、コレ。
最後に。
実は「読図」のキーワードに惹かれて、こんな雑誌を買ったのはここだけの秘密(笑)今年は「山の総合スキル」を上げるのだ!
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[…] OMM(オリジナルマウンテンマラソン)2019 開催地決定!【雑記】「OMM JAPAN 2019」 参戦レポートの前に、まずはOMMの『楽しさ』を語っておく。【OMMレポート①】「OMM JAPAN 2019 霧ヶ峰・車山」前日事件~受付事件【OMMレポート②】”事件ベース”で振り返る「OMM JAPAN 2019 霧ヶ峰・車山」【OMMレポート③】”事件ベース”で振り返る「OMM JAPAN 2019 霧ヶ峰・車山」 […]