前回のレポ第1弾で、結果ぐらいは書いておこうかと思っていたのだが、うん、すっかり忘れていた。「やっぱりロングレースは旅だよな」なんてエモいことを書いておいて、実はDNFでした、では元も子もない。
レポ第2弾は、「結果」に加え、来年以降このレースにチャレンジする人のために「レースの振り返り」をしたい。(ちなみに僕の記憶容量はフロッピーディスク1枚分ぐらいしかないので、大半がすでにうろ覚えであることをご承知置き願いたい)
※レポ第一弾はこちら
【参戦レポート①:総括】やっぱりロングレースって「旅」だよな(2021年12月29〜30日/KYOTO GREAT ROUND)
さて、では京都一周の旅、振り返りスタート。
結果
まずは結果から。
どどん!
無事「完走」しました〜!いやっほい!
ガーミンのログはこちら。
距離:145.19km
時間:28時間32分
獲得標高:6,646m
公表距離は143kmだったけど、途中少しロストしたところもあり少し距離が延びた。…が、いずれにせよStravaさんからも「最長ランニングです!」とお褒めの言葉をいただいた通り、はいその通り、過去最長距離を更新しました。
こちらは相方が事前に立てた計画。目標は26時間切りだったが、それには及ばず。
こちらはフィニッシュ後の写真。まだまだ元気そう。(といいつつさすがに疲れていました。膝痛かったし。)
ちなみに今回も相方と一緒に走ったのだが、僕が相方を引っ張るという場面はほぼなく、逆に、淡々と進む相方に対して、後半眠気と戦いながら必死で僕が相方を追いかける展開が目立ったw
相方の成長には目を見張るものがある。道中けっこうな文句を垂れているのが常なのだが(その文句は山が無言で受け止めてくれるので僕は基本反応しないことにしている)、100km以降体がしんどくなってきてからも、少しでもフラットなところに入るとしっかり走るし、とにかく淡々と歩みを進める”強さ”がある。
今年UTMF(要は100マイル)に相方だけリベンジをするのだが、おそらく問題なく完走するだろう。(僕はサポート。神サポをする予定。)
これは次何かロングレースに出る時は、一度単独で参戦して”力の差”を証明しておかないと、僕の優位なものがマジでなくなってきてしまう。そろそろいろいろやばい。次は単独参戦じゃ!
いずれにしても、相方の成長もさることながら、僕自身もこの距離を走った割には(多少膝が痛み出した以外は)全体的には元気にフィニッシュに辿り着くことができた。それは収穫。
まぁ久々のロングレースではあったけど、これまで積み上げてきたものがあったので、「完走」は間違いなくできる自信はあったし、順当な結果かな。
達成感よりも安堵のほうが大きい。
スタートまで
スタート地点は琵琶湖のほとりにある「なぎさ公園」。そう、京都一周といいつつ、スタート&ゴールは滋賀県だ。
前日は京都市内に前泊し、朝はタクシーで仲間たちと乗り合いで会場まで向かった。京都市内から所要20〜30分程度。せっかくタクシーで行ったのに降車した場所が会場から遠くて1km以上歩く失態w
スタートは29日の8〜9時の間でウェーブスタートなので、ロングレースでよくある”早朝スタート”でないのが嬉しい。早朝スタートは起床が2時や3時になるので、たいてい睡眠不足になってレース中の眠気が倍増される。いつも通りの生活リズムでロングレースに望めるのは体に優しい。
会場に着いたらまずは必携品チェック。必携品チェックはかなり厳密で、「必携品」として記載されていたものをザックからすべて出して一つずつチェック。無事に通過。
ちなみに僕と相方でスタート時間が10分異なり、相方8:20、僕8:30。10分先に出る相方を初っ端から追いかけなければいけない。ということでとりあえず相方のスタートを見送る。さよなら〜。頑張って〜。
程なくして僕もスタート。ウェーブごとの人数は20〜30人ぐらい。
このレースは基本マーキングがなく、事前に主催者が提供するGPXデータ(コースデータ)をスマホや時計にダウンロードしての”セルフナビゲーションスタイル”だ。
同じウェーブ内に昨年もこのレースに参加している知り合いがいたので、いきなり相方を追いかけることはせずに、まずは経験者に付いていきながら様子見ながら進む。まぁ先は長い。そのうち追いつくだろう。
さぁ、KYOTO GREAT ROUNDの始まりだ。
スタート〜第1エイド「横高山 下」(25.0km D+1,630m)
スタートから第1エイドまでは約25km。経験者についていったはずが、初っ端から何箇所か小さな集団ロストをかましつつw、5kmぐらいまでは同じウェーブの仲間たちと団子状態で進む。
ちなみにこのレースでは「IBUKI」というGPS端末が各選手に配布され、リアルタイムで現在地がスマホで追えるようになっていたので、ちょくちょく相方の居場所の確認を試みるが、ゼッケンナンバーでの検索ができずに発見するのに手間取る。
ようやく発見できたと思ったらまだけっこう先にいるではないか。これはやばいやばいと、5kmぐらいで集団に別れを告げ、一人少しペースを上げて相方の追いかけを開始。
そこから5kmほどを単独で走り、10km地点でようやく相方をキャッチ。なかなか速いじゃねーか。
合流したところで一声二言だけ声をかけるが、余計な会話は最小限に抑える。相方は表情ひとつ変えない。ロングレースに不必要なテンションのアップダウンは敵なのだ。
第1エイドまでには、京都と滋賀県大津市をまたがる比叡山を越える。標高は848m。今回のレースでは最高標高点になる。
レースの数日前から日本に大寒波が押し寄せ、全国的に雪が降った。京都も例外ではなく、今回のレースでは必携品に「軽アイゼン」が追加されたほど。案の定、比叡山に登る途中からトレイルには雪が出てきた。
幸いにもレース当日は晴れて比較的気温が上がったこともあり、凍結箇所はほぼなし。
トレイルにも雪は積もっていたがアイゼンをつける程ではなく(アイゼンは単なる”積雪”では意味がなく、”凍結”しているところで威力を発揮する)、結局軽アイゼンは最後まで使わなかった。
プライベートで過去2回京都一周をやった時にはまだなかった「HIEIZAN」のモニュメント?をパシャリ。以下、雪が残る比叡山前後の様子。第1エイドまでの道中はこんな感じだった。
比叡山を抜け、横高山付近にある第1エイド到着。
<第1エイド:横高山 下>
距離:25km
到着時刻:12:40
経過時間:4時間10分(計画比:約1時間巻き)
バナナ、饅頭、ゴマ団子、チョコ、コーラなどを補給。普通にうまい。自分でももちろん行動食を持っているのだが、エイドが充実しているとほぼ減っていかない(=荷物が軽くなっていかない)のが悩み。
ちなみに今回のエイドの提供物一覧はこちら。やっぱり赤字の”目玉”が楽しみだ。
第1エイドの滞在時間は5分ちょい。まだまだ先は長い。あと120kmもあるのだ。
この先まだ120kmあるなんてにわかに信じられないが、「長い」という感情は出てきた瞬間に打ち消して、無心状態に持っていく。ポイントはとにかく”淡々と”歩みを進めること。一歩一歩進むしかないのだ。さぁ行かん、いざ行かん。
第1エイド〜第2エイド「山幸橋」(41.5km D+2,509m)
第2エイドまでは約16km。
ここは鞍馬エリアなどを抜けていく。道中の細かな記憶はほぼないが、ここは特に問題なく進み、第2エイドに到着。
<第2エイド:山幸橋>
距離:41km
到着時刻:15:55
経過時間:7時間25分(計画比:約1時間10分巻き)
なかなかいいペースだ。
途中にはありがたいことに事前には聞いていなかった臨時エイドが登場。今回はこの臨時エイドが全部で3箇所ぐらいあり、選手の胃袋を見たし、そして励ましてくれた。
第2エイド〜第3エイド「嵐山」(63.5km D+3,332m)
第2エイドを過ぎて1時間もすると徐々に暗くなり始める。ここからは夜通し約12時間ぐらいのナイトパートに突入だ。さて、眠気はくるのか。寒さは大丈夫か。
ちなみに下の写真は18時過ぎぐらい。もう真っ暗。
一旦明かりのある神護寺界隈を通り、そのあとは真っ暗闇の川沿い(清滝)エリアに突入。
ここは日中に来ると、それはそれは綺麗な清流が勢いよく流れ、マイナスイオンたっぷりの気持ちのいい場所なのだが、夜だとただただ怖い。怖いというか水の中に落ちないように必死。とりあえずブレブレだけど1枚だけ。
予定よりだいぶ巻いて、19時半には第3エイドに到着。うん、順調順調。
<第3エイド:嵐山>
距離:63km
到着時刻:19:30
経過時間:9時間30分(計画比:約1時間20分巻き)
エイドのレギュラー陣。ゴマ団子は手がベトベトしなくていいね。
「美味しい汁」はこちら。めちゃくちゃ沁みた。
第3エイド〜第4エイド「亀岡」(80.0km D+4,153m)
第3エイドから第4エイドの亀岡までは約17km。沓掛山(くつかけやま)などを超えていく。
ナイトパートは暗いし寒いし眠いしで案の定写真を撮る余裕はなくなるものだが、写真を見返したところやはり一枚もなかった。むしろ他でここまで写真をこまめに撮っていることに対してお褒めの言葉をいただきたいものだ(勝手にやってるだけだろバカヤローとか言わないで)
今回ナイトパートではそこまで大きな睡魔には襲われなかったが、ここの区間は記憶がほぼない。おそらく睡魔云々関係なく、単純に僕の記憶力の問題だと思われる。残念。
とりあえずさすがに体が冷えて、しょっちゅうトイレに行っていた記憶はある。(今回夜中に限らず、病気かと思うほど頻尿状態だった。普段コーヒーの飲み過ぎだろうか。)
23時半前に亀岡エイドに到着したのだが、エイドの少し手前で、第1エイド付近で早々に追い抜かれた友人をキャッチ。睡魔がやばそうでフラフラしている。僕たちとの会話で少し眠気が飛んだのか数百メートルだけ併走したが、気づいたらまた距離が離れていた。
まぁ・・・そうなんだよな。一度深い睡魔がきちゃうともうしばらくはどうにもならんのですよ。
こうなったらどこかで仮眠するか、誰かを捕まえて会話をするか、ただひたすら睡魔に耐えて朝の光を待つしかない。(ちなみにこの友人は、この後の第4エイドで仮眠のはずが”爆睡”してしまい、DNFと相成ったw)
さようなら、友よ。
<第4エイド:亀岡>
距離:80km
到着時刻:23:20
経過時間:14時間50分(計画比:40分巻き)
まだ計画比では貯金を保ってはいたが、少しずつ遅れているようだ。でもまぁ計画とはいっても、今回あくまで参考値なので特に気にせず。
亀岡ではドロップバックを受け取れる。本音としてはガッツリ休みたいのだが、停滞しすぎると寒さでメンタルが萎えるのと、体が本気で動かなくなるので、まずはやるべきことをせっせと進める。
行動食の入れ替えやポールの準備(亀岡以降ポールの使用がOKとなる)、そして充電関係(ここから最低2時間IBUKI端末の充電をすることがルール)。
”充電関係”でいうと、スマホは当然ながら、結局Garmin(Fenix Pro 6)も2日目の後半に一度充電が必要となった。
ちなみにバッテリーを食うことが明らかだったので、時計のナビゲーション機能は今回使っていない。スマホ、IBUKI、時計と充電するものがたくさんあったので、モバイルバッテリーは10000mAhを携行。実際は容量の5〜6割ほどしか使わなかったが、”何かの時の備え”として僕は大きめの容量のものを持つようにしている。
後半はロードが多くなるので、念の為シューズの替えもドロップに入れていたが、最終的にはシューズはそのままいくことに(今回はSENS RIDE 4のGORETEXですベて走った)。相方は気分転換も兼ねてウェアもすべて着替えたようだ。
一通り”再出発”の準備を終え、次は腹ごしらえ。亀岡エイドでの目玉はカレー!いうまでもなく、めちゃうま!
気持ち的にはこの亀岡で「半分」という感じ。…なのだが、実際は「半分を過ぎている」というのがちょっと嬉しいポイント。残すはあと63km!もうとっくに半分は過ぎている!
そんなささやかな幸せを自分で見つけながら自らを励ましていく。いかにメンタルコントロールをするかがロングレース攻略の一つの秘訣であることは間違いない。
さぁ、後半戦開始!
第4エイド〜第5エイド「淀川河川敷」(108km D+5,131m)
亀岡エイドを出てしばらくはロード区間。せっせとエイドワークをしたものの残念ながら体は冷え切ったので、ここのロードは頑張って走って体温を上げる。とはいってもペースはそんなに上がらないので体はなかなか暖まらず。とりあえず「一定のリズムを刻む」ことだけを心掛け淡々と。
第5エイドの淀川河川敷までは28kmもあったのだが、途中になんと臨時BBQエイドが出現。
何キロ地点だったかは忘れたが、写真の時刻をみるとAM2:00だったのでおそらく100km地点ぐらいだろうか。
厚切りハムにウインナーに餅に焼肉。最高か。しかも「いくらでも食べていい」とのことだったので遠慮なくたんまりいただいた。
そしてBBQ鍋(というか蓋)の隣にある黄色いやつ。これホットレモネード。最高においしくて沁みた。
今年はエイドのレベルが昨年の第一回に比べて格段に上がったらしい。本当にどこのエイドも美味しくて温かくて感謝感謝でした。ありがとうございました。
臨時エイドを過ぎて目指すはポンポン山。標高679m。中盤の山場だ。
ポンポン山の記憶はとにかく「寒かった」ということ。稜線では風が吹き抜け、体を冷やし顔面は硬直した(あとからマーシャルの人に聞いた話では、ポンポン山は常に風が抜けるところらしい)。ここを通過する時がもし雨だったら…などと考えると恐ろしい。
ポンポン山、可愛らしい名前だが、全然可愛くない。
ちなみにこの写真、コース上からは一瞬分岐したところにあり、こんな写真を撮っているのはたぶん僕ぐらいしかいないのではないか。何が言いたいかというと、まだまだ余裕があったということ(ニヤリ)。
ポンポン山を過ぎると淀川エイドまでは下り基調になるが、距離は10km以上。長い下りはそれはそれで辛い。
相方とも「長い長い、辛い辛い、まだかまだか」と言っていたら、前方から突如現れたのはどでかい魔法瓶を2つ肩から掛けた「いいのわたる」さん。
「いいのわたるの勝手にエイドでーす。ホットミルクティーかホットカルピスいかがですかー?」と笑。
実はいいのさんは第1エイドでも選手を励ましてくれていたのだが、まさかこんな夜中の山奥でまた現れるとは。何やら淀川エイドから逆走して、選手に温かい飲み物を振る舞ってくれていた様子。ほんとありがたやです。元気になりました。
「いいのわたるの勝手にエイド」で活力を少し戻しつつ、とはいえそこからもまだまだ長かったのだが、第5エイドには6時前に到着。
<第5エイド:淀川河川敷>
距離:108km
到着時刻:5:45
経過時間:21時間15分(計画比:50分ビハインド)
このエイドでついに計画比でビハインドとなる。…が特に気にせず。
それにしてももう6時になるのにまだこんなに真っ暗。年末の京都の早朝の河川敷とか、普通に寒い。エイドの人はきっともっと寒い。
ここのエイド(居酒屋淀川)では熱燗を一杯・・・ではなく、おかゆをゲット(ぜんざいではなかったが、そもそもこのエイドでぜんざいが出ること自体を覚えていないのでなんでも嬉しい)
ちなみにここからは今後KGR名物?となるであろうロード区間。
次のエイドまでの20kmがすベてロードだ。100km超えてからのロードランは足にくる。しかも、20kmのうち最初の10kmは淀川の河川敷。
丸々一日動き続けて且つ一夜を超えたタイミングで迎える「単調なロード」は、睡魔を誘うにはもってこいの設定。案の定僕はこの後、淀川の藻屑と化すことになる。
第5エイド〜第6エイド「折戸公園」(128km D+5,342m)
第5エイド出発直後は元気百倍だったが、それも束の間数キロ進んだぐらいからは睡魔に襲われ始める。
一応、”秘密兵器メイタン”を投入はするものの(カフェイン200mg配合)効いてくるまでに時間が掛かり、なかなか眠気がスッキリ冷めない。
この写真のように、相方はほぼ歩かずに淡々と走っている。一切待ってはくれないので、眠気からハッと我に返って追いかけ追いついてはまた歩いて引き離され・・・ということを度々繰り返しながらなんとか淀川10kmを進んだ。
永遠とも思える淀川沿いも伏見桃山城が見えてくると終盤だ。淀川を離れ伏見の街の中に入っていくのだが、ここでまたしても臨時エイド(朝ごはんエイド)が登場。
味噌汁にご飯を入れおじやにしたものを胃の中に流し込む。うまい。語彙力皆無だが、とにかくうまい。沁み渡る。
最終エイドの折戸公園まではここからさらに10kmほど。頑張れそう。
計画にはだいぶ遅れてはいたものの、淀川以降は眠気もなんとか克服し(とはいえスッキリ目覚めるとまではいかないが)、着実にロードを走り切り、9:15に最終エイド到着。
エイド手前の街中で一瞬ロスト仕掛けたが、たまたまマーシャルの人がすぐ後ろにいて、なんか違和感を感じて後ろを振り返った時に「こっちですよー」とジェスチャーをしてくれて大きな痛手には至らず。
<第6エイド:折戸公園>
距離:128km
到着時刻:9:15
経過時間:24時間45分(計画比:1時間35分ビハインド)
あとはゴールを目指すのみ!距離は15km!ここからまた山に入るけど、この状態ならいける!
完走を確信した瞬間。
第6エイド〜フィニッシュ「なぎさ公園」(143km D+6,646m)
最終エイドからフィニッシュまでの区間は、また山岳区間。高塚山(485m)、牛尾山(551m)、音羽山(593m)を超えていく。もう一踏ん張り。
まずは高塚山を通過。最終エイドから400アップぐらいはするので普通に登り応えあり。つまり、キツい。
高塚山からは150mぐらい一度下らされてから、再度250mアップぐらいをしていく。つまり、キツい。特に牛尾山までの直登のような登りはなかなか痺れた。
牛尾山から音羽山までは標高がほぼ変わらないので(ゆるく50mアップぐらい)、牛尾山までがほんとの勝負所。ここまでくれば気持ち的にはもうフィニッシュ。
フィニッシュ(改めて)
長い長い旅の終着点はスタート地点と同じ「なぎさ公園」。”帰ってきた感”が嬉しい。ラウンドコースならではの感覚だが、良き。
フィニッシュの距離と時刻を改めて。
<フィニッシュ:なぎさ公園>
距離:145.19km
到着時刻:13:02
経過時間:28時間32分(計画比:2時間20分ビハインド)
まとめ
長くなったが、2021年最後の大チャレンジ、自己最長記録への挑戦「KYOTO GREAT ROUND」は、無事に「完走」という結果をもって終えることができた。
まずは主催者、スタッフ、ボランティア、関係者の方々すべてに感謝したい。年末大チャレンジにふさわしい素晴らしいレースとなりました。ありがとうございました。
今回は正直「挑戦」といいつつ、できるかできないかというギリギリの戦いではなかった。間違いなく自己最長距離への「挑戦」ではあったものの、コツコツ積み上げてきた自信があったので「完走はできて当然」という感覚だった。
なので、あくまで「現在地の確認」という意味合いのほうが強かったかもしれない。
目指しているのは、レースでいうならば、100マイルであり、TJARであり、トルデジアンであり、もっと広い意味でいうならば、長い距離(主に山行)を今後もずっと楽しんでいくための「通過点」でしかない。
コロナでレースがなくなって以降、暇さえあればたくさんの山に登ってきた。
その成長度合いを一度「ロングレース」という中で、試してみたかったのだ。特にレースで結果を出すために山に登っているわけではない僕だが、とはいえあれだけ山に登っていると、どれだけ強くなっているのか。
それが気になっていた。
なので今回のレースの意味合いとしては、どのくらいの余裕度をもって完走できるか、ロングレース特有の環境変化や自分の体のコンディションの変化など、いろいろな”変化”に対して、今の自分がどれだけ対応できるのか、ということの確認をしたかったのだ。
これに関しては、うまくいったこともあったし、逆にもちろん課題も見つかったが、トータルとしては「成長」を実感することができた。
いずれにしてもこれらは「挑戦」しなければ見えてこないものだった。現在地の確認もできたし、新たな課題や不足している部分もいろいろ見つかった。
挑戦してよかった。挑戦は偉大だ。
そんなことを感じたKYOTO GREAT ROUND 2021でした。
レースレポ、これにて終了。
あ、ちなみに今回は幻覚は見ませんでしたw
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