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【旅の記録③】飯豊連峰縦走 2泊3日ファストパッキング(DAY3:8月12日 切合小屋→弥平四郎 13㎞)

投稿が少しあいてしまいましたが、Day3です。

(アイキャッチ画像は2日目の写真です笑。3日目は晴れなかったので…)

 

今回の飯豊連峰縦走もついに最終日。

Day2の最後に書きましたが、2日目に宿泊した切合小屋では、山男たちのいびきとアブブヨのバカヤローに刺された痒みと深夜の土砂降りの雨音で、「寝付けない」「ようやく寝たと思ったのに目が覚めて時計を見ると1時間半とか2時間しか経ってなくて愕然とする」ということを繰り返し、ほとんど熟睡できないまま朝を迎えました。

縦走ともなると当然”連日”山を登り降りするので、後半になればなるほど疲弊していきます。なので、しっかり寝れないと後半になるほどきつい。。

今回の大きな学びの一つは「いかに快適な睡眠ができるか」ということですね。まぁ山という環境上、「快適な」というのはそもそもハードルが高いので一歩引いて「不便な環境の中でいかに寝れるか」という「寝るためのスキル」を身につける必要性を感じました。。

 

ということでまずは最終日のスケジュールから。

 

Day3 スケジュール

 

最終日の行程は短め。相方が翌日朝から東神田TRCの練習会に参加するので(よくやるわ)、この日の夕方には帰宅しなければなりません。従って、午前中には下山するスケジュールです。

<Day3> 12.4㎞/約4時間30分
切合小屋 → 三国小屋 → 三国岳 → 上ノ越 → 弥平四郎登山口 → 弥平四郎バス停(Finish!)

<ゴール後>
弥平四郎バス停 → (バス1h) → 野沢駅 → (タクシー5分) → ロータスイン温泉 → (タクシー5分) → 野沢駅

 

Day3 主な話題

前回までに倣い、まずはDay3のトピックを。

  • 宿の外の物干し場に干してた服がびしょ濡れ(干してたのは自分だけ…)
  • 本日も眺望なし!
  • でも最終日は眺望とかもうよし。早く温泉入りたい病。
  • 降りメインの最終日。連日の雨の影響でスピード出せず。
  • わたくし2ゴケの相方3ゴケ、合わせて5ゴケのゴケゴケ祭り。
  • ついでに相方の新品ストック「バイーーン!」事件
  • おぞましきアブブヨたちとの闘いパート2

こんな感じでしょうか。

もはやこれを見る限り、最終日は距離は短いながらも修行ですね^^;

 

旅もついに最終日。では、振り返りいきましょう。

 

Day3 振り返り

 

夜中

3日目は半日の行程で短いので、夜中からいきます(笑)

あまり寝れなかったのは先述した通りですが、とにかく夜中の雨がすごかった。この雨が朝まで降り続いたらやばいな…という恐怖と、あー外に干してた服終わった…という落胆を胸にこっそり仕舞い、再度の睡眠を試みる(服を回収しに行く気にはなれず)。

 

起床

夜中の雨音で目を覚ましたもののなんとか再度眠りにつく。もはや「睡眠」というよりは「仮眠」を終え、明け方4時に起床。雨はなんとか弱まり、ほぼ止んだ様子。案の定、水が滴り落ちる外に干した服たちを回収し、荷物のパッキングを始める。

シュラフ(寝袋)を持っていくと、パッキング時、通常はシュラフを一番下に入れるのが定石らしく、となると一度全部を出して一からパッキングをしないといけない。これがけっこう面倒くさいことに今回の旅で気付きました。(といってもそんな作業をするのは朝の一回だけなんですが)

※ちなみに干し物の話ですが、僕以外、外の物干しに夜通しで衣服を干している人はいませんでした。。まぁ当然ですよね。山の天気をなめたらあかん。ということで山ビギナー丸出しでした^^;

 

朝食

朝5:00。朝食。赤飯とみそ汁。特に面白いネタはなにもないのですが記録として(笑)

▼この「尾西」シリーズはパッケージがそのまま容器になるので、食べ終わった後もそれをそのまま丸めればすぐゴミに。クッカーを洗う必要もなく楽ちんです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

出発!切合小屋~三国小屋

切合小屋から三国小屋(三国岳)まではコースタイムで約95分。稜線上を進みつつも徐々に高度を落としていきます。

とりあえず天候は・・・「本日も曇天なり!」

 

 

 

 

 

 

3日目は終始眺望はなかったので景色の写真は特にありません(笑)

 

▼切合小屋から1㎞で「種蒔」というところを通過。三国岳までは2㎞だそうです。立ち止まらずぐんぐん進む。

 

 

 

 

 

 

 

▼飯豊連峰の下りは岩稜地帯もけっこうありました。

 

 

 

 

 

 

 

▼さらに進むと「七森」。1㎞ごとに標識があったんですね。

 

 

 

 

 

 

 

▼途中崖のような鎖場。上から見下ろした図。

 

 

 

 

 

 

 

▼下から見上げたの図。

 

 

 

 

 

 

 

僕の写真はほぼないので相方の写真でも。

▼ヨッ

 

 

 

 

 

 

 

▼コラ

 

 

 

 

 

 

 

▼セ

 

 

 

 

 

 

 

▼ハイ!よくできました。

 

 

 

 

 

 

 

▼けっこうな急峻な岩稜地帯を進んでいくと(とはいっても登り返しもまだまだあります)、この度お決まりのうっすら浮かび上がる小屋のシルエットを認識。三国小屋です。三国小屋直前は急登でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

▼三国小屋到着。切合小屋から約2.2㎞、CT95分のところを65分(65%)程で到着。このペースなら余裕でゴール地点のバス停に到着できるねーと話していたんですが…

 

 

 

 

 

 

▼小屋の前にはご丁寧に名札付きの花たちが。全然わかりません(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

三国小屋~上ノ越

三国小屋から上ノ越までは約4㎞。CTでは130分程。

▼連日の雨で道は軽い川状態。濡れた石に足を取られないように慎重に進みます。

 

 

 

 

 

 

 

▼途中、蛙の卵らしき白い泡をいくつも発見。

 

 

 

 

 

 

▼そしてキイチゴを発見。これ食べれるんですよね?

 

 

 

 

 

▼快調に進んでいくと上ノ越の少し手前の分岐に到着。ここまでもCTに対しては70%程度で来れていたので、「まだ時間もあるし」とのことで、獅子沼に立ち寄ることに。獅子沼まではほんの数十メートルです。

 

 

 

 

 

 

▼はい!獅子沼ー!・・・滞在時間2分(笑) こういうものの愛で方がまだわからない^^;

 

 

 

 

 

 

 

▼一応変なのが群生していたのでパシャリ。これ虫とかが花のところにきたらパクッと食べちゃう危ないやつ?指で触ってみようかと思ったけどビビッて出来ず。

 

 

 

 

 

 

▼先程の分岐地点まで戻り(こんな標識も立ってました)、上ノ越を目指します。

 

 

 

 

 

 

 

上ノ越~弥平四郎登山口

この区間たかだか2㎞程なんですが、とにかく難儀しました。CT60分に対してまさかの100%!60分かかりました。。下り区間だったんですが、連日の雨の影響で登山道の状況が変わり難易度が上がってました。

濡れた石はツルツル、水を多く含んだ腐葉土の斜面はズルズル、そしてこの辺りから木の根っこが露出していてこいつもツルツル…

 

▼こんな感じの木の根が露出した下り斜面がしばらく続きました。

 

 

 

 

 

 

 

で、写真はありませんが、この区間で案の定、コケまくります(笑)

僕は2回、相方は3回、計5回。うち相方の1回は激しくコケて斜面を滑り落ちていったのですが(滑落でなはく進行方向にズズズ~っと)、その際に地面についたストックが「バイーン!」と大きくしなり…

嗚呼…

今回の旅で卸したばかりのストックは、デビュー戦で試練を迎え、現在も緩やかな「弧」を描いたまま自宅に保管されております。まだ使えますが、ショックでしょうね。ご愁傷様ですm(__)m

 

ちなみにこの区間はキノコの宝庫でもありました。

 

▼謎のキノコ① 食べれなそう。

 

 

 

 

 

 

▼謎のキノコ②。食べれそう。

 

 

 

 

 

 

▼謎のキノコ③。…ってこれマイタケ?なんだか雨に濡れて表面がヌメヌメしてて気持ち悪いですが、倒木に生えてました。以前TVでマイタケが倒木に生えてるのを見た気がするんだよな~。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▼謎のキノコ④。食べれなそう。…と思っていたのですが!旅から帰ってきた後にインスタのフォロワーさんがこのキノコの投稿をしていたのですが、なんと食べれるそうな!バターソテーにすると美味しいらしい(笑) それにこいつ根本に卵の殻みたいのが付いてますが、この殻を破ってニョキニョキと生えてきます。不思議な生態。とにかくスモールサイズからビッグサイズまでたくさん生えてました。いずれ食べてみよう。

 

 

 

 

 

 

 

▼途中、クワガタも葉っぱの下で雨宿り?我ながら、けっこうなペースで移動してるのによくこういうの見つけると思います(笑)

 

 

 

 

 

 

▼そんなこんなで悪戦苦闘しながら、ようやく弥平四郎登山口に到着。長かった…。

 

 

 

 

 

 

弥平四郎登山口~弥平四郎バス停

この登山口に着いたのが10:05。少し休憩を取ったので10:15に出発。バスの時間は11:00なので残された時間は45分。バス停までは林道を約4.2㎞です。今回の旅は「走らない!」と決めていたのですが、11時のバスを逃すと大変なので、走る以外の選択肢はなし(笑) さぁ、間に合うのか⁉

そして、ここからが地獄の始まり…

 

▼飯豊連峰の絵図を見て「いやーよく歩いてきたなー」と感慨にふける間もなく、ラン開始。

 

 

 

 

 

 

▼いざ、スタート。

 

 

 

 

 

 

▼力を振り絞って走り続ける。僕らの旅はいつもこうなります。最後は走る!

 

 

 

 

 

 

…と、勢いよく走り始めたのも束の間、ここから、あのおぞましい「ヤツら」の餌食になることに…

まずは動画をご覧ください。

 

何度見てもおぞましい。。

動画だといまいちわからないと思いますが、この回りに100匹ぐらいのアブとブヨが飛び回ってます。動画撮ってる僕自身も当然同じ状況。この状態が林道の4㎞ひたすら続きました。

虫除けスプレーも何度も何度もかけましたが、一切の効果なし。途中あまりに包囲され過ぎて、自分で竜巻でも起こしたいと考えたんでしょうか。僕はクルクルと回り始めます(笑)。…が、当然竜巻など起こせるわけもなく、逆に一点に立ち止まっていることのリスクに気付き、再びラン開始。

立ち止まってはもちろんダメだし、かといって、動き続けても追ってくる。

なんなんだ、こいつらは。

で、最後何をしたかというと、

ダッシュで逃げました!(笑)

はじめはキロ4分~4分半ぐらいで走り始めたんですが(7~8Kgのザック背負ってるのでけっこうつらい)、それで若干振り切れてようやく半分ぐらいでしょうか。でもまだブンブン聞こえるし、振った腕にバチバチあたるし、肩には付いてるし…(げっそり)。

まだまだ包囲網は解けていません。

そうなってくるともう恐くて恐くて笑、とにかくこいつらから逃げたい一心で、ギアを3段階ぐらいアップ。

もう本気のダッシュ。全速力で逃走しました。キロ3分は余裕で切ってたと思います(笑)

闘争に負け、逃走。

するとさすがのヤツらも諦めたのか、林道が終わる直前のところで、ようやく包囲網を振り切り、なんとか脱出。。

初めて虫を恐いと思った恐怖体験でした。

 

ちなみに上記の動画では相方も襲われてますが、この後途中からは、なぜか僕のほうにだけ包囲網の大半が移り、相方は特に本気ダッシュをせずともこの「恐怖の林道」を抜けてきました。。どないやっちゅーねんっ!!

 

▼登山道入り口。真夏のここは恐怖への入り口です。

 

 

 

 

 

 

▼ということで、無事に?弥平四郎バス停に到着。これは学校ですが、この学校前にバスが来ます。ちなみに水道があって体も洗えたのですが、ここにも数匹アブブヨが…。もうやめてくれ…。ほんとに泣きそうになった。

 

 

 

 

 

 

あ、そうそう、登山道入り口に着いた時点では、バスの時刻に「間に合うかな。大丈夫かな。」という不安もありましたが、お陰様で「逃走スーパーダッシュ」が発動されたことにより、10:40にはバス停に到着しました(笑)。ザックを背負ってのビルドアップはいいトレーニングになりました^^;

 

▼11:00。地域のコミュニティーバスが時間通り到着。500円/人で野沢駅まで送ってくれます。乗車時間は一時間ほど。一応、3日間に及ぶ飯豊連峰縦走の感動のゴール直後だったんですが、アブブヨの恐怖体験とラストの逃走ダッシュによる疲労感から、達成感とかは一旦どこかへいってしまってました(笑) とにかくこの場から逃げたい一心でバスに乗車。

 

 

 

 

 

 

旅の終着地点

バスに揺られること約一時間。運転が荒いので軽く酔いつつ、無事に野沢駅に到着。あー疲れた(笑)

 

 

 

 

 

 

この後は野沢駅からタクシー5分ほどのところにある、ロータスインという温泉・宿泊施設で汗を流し、帰路につきました。

▼この写真は温泉後なので晴れ晴れと達成感に満ちた表情をしてます(笑)

 

 

 

 

 

 

旅というのは毎回いろいろなことが起こりますね。だからこそ楽しいんですが。

今回もなかなか濃密な3日間となりました。

 

思い出ベスト3!

第1位 2日目に見た稜線の絶景!

 

 

 

 

 

 

 

第2位 初日に見た絶景と夕日!

 

 

 

 

 

 

 

 

第3位 アブとブヨ!!!(写真なし!笑)

 

いろいろあったけど、また行きたいですね、飯豊連峰。

ほんとにいい山々でした。

 

以上、真夏の飯豊連峰縦走、旅レポ完了!

 

 

※関連記事はこちら

【準備編】飯豊連峰縦走 2泊3日ファストパッキング(2017.8.10~13)

【総括】飯豊連峰縦走 2泊3日ファストパッキング(2017.8.10~13)

【旅の記録①】飯豊連峰縦走 2泊3日ファストパッキング(DAY1:8月10日 大石ダム→朳差小屋 14㎞)

【旅の記録②】飯豊連峰縦走 2泊3日ファストパッキング(DAY2:8月11日 朳差小屋→切合小屋 22㎞)

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