【UTMF完走の鍵】トレイルランナー的「足のマメ」対策(その②)

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どうも、山猿です。(いまさら)

 

前回は、「マメの豆知識(肉刺豆知識!)」と、その原因である「摩擦に対する基礎知識」のインプット、そして、マメに敗れ去った者が最終的に行き着く”地獄温泉”について(=マメのリスクについて)、さらに、誰の役にも立たないであろう僕自身の豆粒ほどの「マメ経験談」を書いた。

それにしても「まめまめ」いってたら、だんだん”まめ”がおかしく聞こえてきた。やばい、これは○○○現象というやつだ。(正式名称忘れた)しかも、「まーめマーメ肉ー刺」って語感がなんだか「南ー無阿ー弥陀ー仏」と似てきた。やばい、UTMFのレース中に幻聴で出てきそうだ…

 

ということで、この辺り気になる方は下記からどうぞ。(ちゃんと真面目な記事なのでご安心を)

【UTMF完走の鍵】トレイルランナー的「足のマメ」対策(その①)

 

今回はいよいよ実際の「マメ対策」の話に入っていく。

”いよいよ”とかいって、まったく目新しいものは出てこないので、クレームは一切受け付けないことをあらかじめ明記しておく。

ただ、目新しさはないものの、かれこれ5,6年にはなる僕のトレラン経験を踏まえて「あ、このポイントはやっぱりめっちゃ重要だよな」という”実感値”を上乗せした上でのピックアップなので、トレランビギナーの方がいたら、存分に僕の経験値を自分の”仮”経験値としてパクッてしまっていただければこれ幸い。

 

 

「マメ対策」あれこれ

 

それでは「マメ対策」どんどんといきませう。

①足に合ったシューズを選ぶ

一発目から王道すぎて申し訳ないのだが、これは本当に大事。そんなん知ってるわという方は”未読スルー”で構わない。GO TO THE NEXT!

・・・

シューズは外見のデザインだけで選んではいけない。試し履きをした段階で、「あ、ここなんかちょっと当たる。違和感あり。」みたいになったら、そのコの外見がいくら好みでもバッサリとおさらばしよう。

シューズ選びのポイントは「大きすぎず、小さすぎず」。(特にトレランシューズにおいて)

シューズが大きすぎると、シューズ内でたびたび前後左右に”地滑り”が発生することになり、足裏の摩擦係数が上がる。よって、足裏にマメができる可能性が高まる。

逆にシューズが小さすぎると、足への圧迫が高まり、主につま先部分への摩擦係数が上がる。よって、つま先にマメができる可能性が高まる。

“フィット感”にはもちろん人それぞれ個人差があるものだが、トレイルランにおいては、足指部はゆとりがあり(シューズの中で足指を伸ばしても先端に当たらない程度)、一方で、靴紐を締めたときには、足が前後に滑らずに 且つ 左右にもぶれない状態であることが大事。

つまり、足の先端部を除いて足全体を包み込むようなフィット性があるシューズが望ましいといえる。

この点については、僕は今のところ「信頼のおけるシューズ」が見つけられていることと、さすがにもうサイズ選択をミスらなくなっているのでいまのところ大丈夫なのだが、ただけっこう”面食い”であることは自覚しており、「このカラーリングめっちゃカッケー!」とか、「この新しいモデルカッケー!」とか、新しく気になるコがでてきたりするとすぐ心が浮ついてしまう。一目惚れには要注意だ。

 

②ソックスにこだわる

お次はこれ。ソックス。

“シューズ選び”にこだわる人は多いと思うが、”ソックス選び”までしっかりと拘っている人はどれだけいるだろうか。…という僕も、昨年amazonで「5本指ソックス6足セット1,698円」という中国ブランドと思しき格安ソックスを購入しているので、そもそも「ソックスにこだわるべし」などと偉そうな記事を書くことはおこがましいのは百も承知。

※でもコスパ考えると普段の練習用にはもってこいなので一応宣伝しておく。素材は薄い。

 

ちなみに僕自身、「ソックス」についてはまだまだ迷走中で、いまだ「コレ!」というソックスには出会えていない。

ただとりあえずひとつ言えることは、皮膚と直接接している物体は「ソックス」であるので、間違いなく「マメ対策」においては重要な要素であること。そして、そのソックスの「性能(要するに”生地”)」が摩擦係数に直結するという点について異論の余地はない。

つまり、マメ対策を本気で考えるなら「ソックスには拘ったほうがよい」というのが、僕の結論。

では、どんなことに拘るか。2点挙げる(というか、拘れるポイントはこの2点しかない)

 

②-1:形状

まずは形状。結論からいうとこれは、「5本指ソックス」をやはりオススメする。

指には厄介なことに「爪」というものが生えている。爪がなかったらなかったで大変なのだが、”マメ界隈”では残念ながらこいつは”敵”と認識せざるを得ない。

皮膚という”やわらかい物質”と、爪という”固い物質”が近接しており、場合によってそれらが擦れ合い続けるのだから、圧倒的に負け戦である皮膚側にマメができるのは想像に難くない。

なので、単純明快。”鎧”をまとえばいい。

爪から皮膚を守るために、「5本指ソックス」を履こう。そうすることで、指同士(厳密には爪と皮膚)の干渉を防ぎ、マメができるのを予防するのだ。僕もトレラン初心者時代は普通のソックスも履いていたが、ロングトレイルを主戦場にするようになってからは、100%5本指ソックスを選択している。

 

ちなみに「形状」という意味で、5本指以外にもう一つ大事なポイントがある。トレラン用のソックスは「足首まで覆うもの」を選ぶということも忘れてはならない。

僕は小さい頃になぜか根付いた”ハイソックス嫌い”があり、基本的に短い靴下(くるぶし下)を好む。(他人のハイソックスは気にならない。あくまで、自分が履くことに対して。)幼ながらになにか自分の「美的感覚」と合わなかったのかもしれない笑。

そんな「美的感覚」もあり、多くのトレイルランナーが着用しているふくらはぎ用のコンプレッションゲイターには、”機能”として有効なのはわかっているのだがいまだに手を出せていない。

 

そんな背景もあり、ハイソックスはもちろんのこと、本当は”中途半端な長さ”のソックスも嫌いなのだが、ことトレランにおいては、くるぶしより短い靴下を履いてしまうと、見事にくるぶし下部に”マメ野郎”ができやがったので(昔試した)、くるぶしより”ちょっと上まで”の長さのソックスを着用している。「くるぶし上3㎝」がギリギリ許容範囲だ。

 

②-2:素材

2点目は素材。

まず基本インプットとして、「靴の中が水分(湿気)を含むと摩擦係数が上がる」ということを頭に入れておきたい。加えて、靴内が水分を含む→湿気で皮膚がふやけるので、皮膚はさらにダメージを受けやすくなる、ということもインプットしておこう。

いくら素材が進化しているとはいっても、基本「布地」であることに変わりはなく、靴の中が水分を含んでくると靴下はどう頑張っても濡れるもの。

…なんだが、だからこそ「いかに乾いた状態を保てる素材か」という観点で選ぶことが大事になってくる。(”ずっと雨”というコンディションのときは、靴下の素材云々ではなくまったく別の対策が必要)

なので、「保温性」が求められる冬場のトレランなどを除き、基本的には「通気性があるか」「速乾性があるか」をポイントに選ぶ。

速乾性がある素材とは何か?という点は、今回は詳しくは言及しないが、最近でいうと、和紙糸素材を活用したR×LのWILD PAPERシリーズなどはそういったアプローチをしているソックスかもしれない。(僕も以前別メーカーのものを試したが、まだあの”紙っぽい”素材感に馴染めておらずレギュラー化はしていない)

WILDPAPER5は東京マラソンEXPOでも実物を見たが、ちょっと気になっている。

 

究極的には、「クッション性」と「通気性」を兼ね備えたソックスを見つけられれば最高なのだが、そうは問屋が卸さない。繊維業界における、さらなるテクノロジーの進化を期待するしかない。

ちなみに、通気性という点では、ソックスに加えて、靴そのものの「通気性」も重要。ソックスの通気性がいくら良くても、靴がゴアテックスではシューズ内に湿気がこもる。逆に「メッシュ素材」であれば通気性は抜群だが、外からの水分の侵入は防げない。

どこを落としどころにするかは、「ターゲットレース」や「どんな目的で履くか」に拠るが、マメを予防するという観点でいうと、原則は、とにかく「靴内部の湿気を逃がす」ことが大事なポイント。

 

あ、それと、靴下の素材でもう一つ大事なことがあった。

トレランにおいては当然いろいろなサーフェイス(路面状況)があるのだが、とかく”落ち葉ゾーン”においては、ゲイターをつけていないと細かな枯れ枝やら枯れ葉やら、はたまた移動する物体に種子を引っ付けて繁殖領域を広げる植物の種なんかが靴内部に侵入してくる。

ソックスの素材によっては、こいつらをご丁寧に素材が絡め取り離さない。毎回エイドで取り除くのも一苦労だし、種子関係に至っては、レースが終わって自宅で洗濯してもまだ引っ付いているものなんかもいる。彼らも子孫を残すのに必死だ。

脱線したが、極力「(極端にいうと)毛糸」のような素材のものは除外することをオススメする。

 

③皮膚保護クリームを「必ず」使う

形状、素材、とここまでは「ソックス側」の話だったが、今度は「皮膚自体」を守ろうという話。

具体的には、プロテクトJ1やGURNEY GOO(ガーニー・グー)といったスポーツ専用皮膚保護クリーム、身近な商品でいえばワセリンを塗る、などの対策をすること。

ここで大事なのは、「必ず使う」ということ。

見出しにも、単に「活用する」と書こうと思ったが、自分への戒めも込めて「必ず」をいれておいた。決して忘れるべからず。まず家での準備段階で”入れ忘れる”ことが多い品なので、そこから気をつけよう

「必ず使う」ことに加え、さらに大事なのは「正確に使う」ということ。用法用量を守って正しくお使いください、というあれだ(なんか違う)。

つまり、前日夜、朝、レース中と「重ね塗り」をするということ(ここは完全にUTMF前提の話)。

正直僕自身、「レース中」に塗り直すということはしたことがないのだが、念には念を押して、UTMFではレース中にも塗ってみようと思っている。なんせ今までの最長距離だし。

 

ちなみに、これ「どこに塗るか」という話なんだが、今回は「マメ」の話なので足裏はもちろんだが、忘れてはいけないのが「股間」。笑ってはいけない。超大事だ。

「股ズレ」が悪化したときのヤバさは経験した者にしかわからない。

擦れた箇所が触れ合わないように、おそるおそる走るそのブサイクさもさることながら、股ズレが発生したあとに「あと70㎞」みたいなことになったときの絶望感といったら想像を絶する。

さらに、マメ記事その①で書いた「地獄温泉」のレベルがひとつまた上がる。もはや浸かりたくない。

それほどに「股ズレ」は恐怖である。実は上州武尊120kでは股ズレが発生していた。いろいろ事情があり、半分以上パワーウォークとなったのでDNFは免れたが、走って摩擦係数が上がりあれが悪化していたら、股ズレにより志半ばで戦線離脱を余儀なくされたであろう。

「股ズレ」もまた、足のマメ以上の破壊力がある。UTMFまで残り約1ヶ月しかないが、ソックスに加えて、「インナーパンツ」についても模索してみようと思っている。

 

尚、ガーニーグーの取説なんかには「12時間毎」に塗ればOKと書いてあるのだが、もう本当に3時間置きには足裏に股間に塗りたくってやろうかと思っている。

 

▼持っていないのであれば「絶対に」購入しておくべし。

 

 

マメ対策、あと3つ。大事なポイントは上記3つなので、あとはさらっと。

 

④よくマメができる箇所を事前に絆創膏などで保護する

いくら皮膚保護クリームを塗ろうとも、足の形状などの問題でマメができる人はできる。そんな人は、過去にマメができた箇所、よくマメができる箇所に”事前に”絆創膏やテーピングを貼っておく。とにかくあの手この手で皮膚を保護すべし。

それと、もし事前に貼り忘れていてレース中に少しでも痛みの兆候が出てきたら、面倒くさがらずに、すぐに患部に絆創膏を貼ること。「後回しにせずに」すぐに摩擦係数を減らす対処を打つことが大事。

 

とにかく後回しにせずに。

 

大事なのでサイズ大きめ。

「あ、なんか痛いかも」と感じた箇所はすでに皮膚が赤くなり始めている。その段階はギリギリセーフ。まだ戦える。まだ大丈夫と思わずすぐに絆創膏で保護すべし。水ぶくれができていたら皮が剥けるのは時間の問題。赤子を扱うかのごとく負荷をコントロールせざるを得ない。満足な走りはできなくなるだろう。皮が剥けていたらジ・エンド。気持ちが持つまで、頑張れ。

 

⑤(番外編)ストックを使う

UTMFではストックが使えないので、この項目は番外編。

「ストック使用可」のレースや普段のトレイルランのときにできるものだが、「ストックを使う」ということもひとつ対策にはなり得る。

つまり、ストックをうまく使うことで、一歩一歩の荷重を足裏だけで受け止めるのではなく、ストックにも「分散」するいうこと。結果、足裏にかかる「圧力」が軽減されるので、「摩擦係数」は下がる。

摩擦力は「圧力」にも比例するので、この「圧力の軽減」は、ダメージがチリツモとなっていくロングディスタンスレースでは特に効果を発揮しそう(UTMF、ほんとにストック使いたい)。

 

⑥走り方に気を遣う

具体的にいうと、もし山のくだりでつま先がシューズの先端に当たっていたら(本来はそうならないような”シューズ選び”がまず大事)、無理に攻めずに”足指を丸めて”くだる。とにかくつま先が当たらないように気を遣いながらくだる。

トップ選手でなければ、くだりをそんなに攻めることもないだろうから、足指を丸めて多少走りづらくても、そこはマメをつくらないための代償としては軽いものだ。

長いレースだからこそ、身体に対する細かな気遣いやメンテナンスが結果を大きく左右する。

 

 

まとめ

 

だいぶ長くなってしまったが、そろそろまとめ。

すぐ上に書いた一文が、この「マメ記事」を書いているなかで結局一番大事かも、と思ったので再掲。

 

長いレースだからこそ、身体に対する細かな気遣いやメンテナンスが結果を大きく左右する。

 

完全に頭が「UTMF」になっているので、「UTMFにおけるマメ対策」みたいなまとめになるが、「長い距離をいかにダメージ少なく走り切るか(動き切るか)」のポイントは、コレ↑な気がしている。

結局のところ、「カラダが元気であれば、ココロも元気」ということ。

「どんなことがあっても前向きに!」という楽観的なメンタルは大事だが(これ得意)、いくらメンタルをあげたくても、怪我して痛かったら上がるもんも上がらない。健康な身体あってこその楽しい人生(話飛躍しすぎ)なので、やっぱりこの順序が僕は正解だと思っている。

 

「元気な身体を維持するためにも”マメ対策”はとても大事」

 

って結論でよろしいでしょうか。

 

ここまで書いておいて、UTMFでマメ作ってDNFしました、なんてことになりませんように。(あーこわい)

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