▶︎毎週更新中のInstagramアカウントはこの帯をクリック!

【全身全霊】UTMF2023 〜6日前の気持ち〜

※昨晩アルコール飲みながら書いたので若干エモめなのとw、日時が”昨日時点”です。

冷静沈着、温厚温和、仏の心を持つ男、として有名な?ワタクシ山猿ですが(…え?)、珍しく、ただいま心がメラメラと燃えております。

UTMFまであと6日。あっという間にやってきました。

先月にも↓にて気持ちを一旦書きましたが、直前に迫った今の気持ちも残しておこうと思います。

あわせて読みたい
【やばいよやばいよー】UTMFまであと40日!マラソンとウルトラトレイルの違いを整理して強制的にマイン... 「サブ3挑戦 大阪の陣」が有終の美で幕を閉じてから、早2週間。お次の一大イベントが刻一刻と迫ってきています。 そう!UTMF!(正式には「FUJI」だけど面倒なので当面...

とかいって、言いたいことが綺麗にまとまっているわけではないので、いま感じているメラメラした気持ちなんかを思いついたままに言葉にして、とりあえず書きました。

ちなみにサムネに使った写真(↓)は、先日試走に行った際にコース上に芽吹いていた何かの新芽。これがレース当日どれだけ成長しているのかを確認するのも楽しみの一つだったりします(明るいうちに通れればいいんだけどw)

目次

自然と対峙することの喜び

今日は一日あいにくの雨でしたが、僕にとってはグッドニュースでした。なぜなら、先週買ったワークマンのレインウェアを試せる絶好のギアテスト日和だから。

で、1時間半ぐらい雨に打たれながら淡々と公園やら街やら川沿いやらを走っていたら、途中から何だかテンション上がってきちゃったんですよね。

トレランや山が好きな人の性(さが)なのかなんなのか、「自然と対峙する」(今日でいうと「雨と対峙する」)と、ときにめちゃくちゃテンション上がってくるときがあります。テンションが上がるというより、集中力が高まってくるというか。

雨に打たれていることが、嬉しくなるんです。(わかる人にはわかると思います)

僕はまだまだ甘ちゃんの部類だと認識しているのですが、たぶんこれ、過酷な状況に置かれれば置かれるほど、逆に「生きていること」を実感しているんだと思います。

100マイルという長丁場では「ずっと天候良好!」なほうが稀。山なので、場合によっては目まぐるしく天候が変わります(2019年のUTMFチャレンジは雪に降られて途中でレース中断)。

ていうか、天気が良かったとしても、夜は普通に寒くて、寒暖差はなかなかのもの。夜通し動き続けるだけでももちろんハードなんですが、加えての天候変化、寒暖差への対応となると、それだけでけっこう過酷だったりします。

でも、こんな過酷なシチュエーションが「生きていること」を実感させるんです。人間とはなんて皮肉な生き物なんだ。

僕に関していうと、しばらくナイトトレイルもしていないし、ガッツリ雨の中でのトレイルもほぼしてないしで、その辺(過酷な状況)に対しての耐性がほぼなくなっているのが不安だったのですが、今日のシャワーランで少しだけ思い出しました。

街中のシャワーランと山中の100マイルとで、過酷レベルは雲泥の差ではあるけれど、この感覚をこのタイミングで少しでも思い出せてよかった。これで仮にレースで雨が降ってきたとしても、楽しめそうです。

100マイルは、まさに「自然と対峙」しながら自分の限界に挑戦していく競技なので、いかに「自然と対峙することを楽しめるか」は重要なポイントなわけです。自然に文句言ったって仕方ない(どうにもならない)ので、受け入れるしかないんですw だったら、楽しむしかないよね。

「楽しむ」が昇華されると、だんだん「喜び」に変わっていくのですがw、今回もそんな「喜び」を感じながら楽しめたらいいなーと思っています。

すべてを感謝(=力)に変えて

なんかきれいゴトを書くようで小っ恥ずかしいのですが、レースが近づくにつれ、「感謝の念」が強くなってきています。

もう?って思うかもですが、「もう」なんです。

先日、コース終盤の山中湖きららから杓子山まで試走に行ったときには、大会委員長の鏑木さんやチーム立花の皆さんがコース整備をしてくれていました。

SNSでUTMF関連の投稿をすると、それに反応(応援)をくれる人たちがいます。

昨日は、今回僕のサポートを買って出てくれた方と打ち合わせをしました。希望してくれたとはいえ、レース前後含め、丸々2日ぐらいを僕のサポートに捧げてくれます。

別に意識しているわけでもないけど、UTMFまでに積み重なっていく日々の中で、こんな「人の想い」(自己中心的にいうと「僕への想い」)が積もり積もって、重なってきて、すでにぶっちゃけ、何かの拍子に泣きそうです。

今日もシャワーランでだんだんと集中力が増していく中で(神経が研ぎ澄まされていく中で)、途中なんだか切ないメロディーの曲と歌詞が流れてきて(確かあいみょん)、ちょっと泣きそうになったわw

レースが近づくにつれて、感受性が豊か?敏感?になっているようです。

歳をとるにつれて涙もろくなるのはそれだけ人生経験を積んでいるからであって誰しもそうだと思うけど、UTMFに、そして僕に関わってくれている人たちのことに想いを馳せると、時折、込み上げてくるものがあります。

とりあえずレース前から泣かないようにしようw

いずれにしても、自分が勝手にクレイジーなレースに挑戦するだけなのに、こんなにもいろんな人の協力があって、支えがあって、応援があって、僕は100マイルに挑戦するんです。こんな幸せなことあるんか。

ちなみにこの気持ち、レースに向けてはそうなんですが、レースが始まって、そしてフィニッシュが近づくにつれて、そしてレース終了後はなおさら、さらに高まっていくのを知ってます。

その辺りを感じた経験は、まさに2019年、レース中断となったUTMF。このレースはフィニッシュを迎えることはできなかったけど、そんな「感謝の高まり」を感じたレースでした。

以下postにその辺りのことは書いてありますが、今回は2019年よりも、もっと大きな幸せを感じ取れる気がしています。なぜなら2019年よりさらにいろいろなことが、積み重なってきているから。

あわせて読みたい
【UTMF2019 参戦記①】「雨と濃霧と泥沼と」- 天候に翻弄された”幸せな”27時間の旅 【「UTMF」という夢の舞台】 いろいろと振り返る前に、UTMFを終え、僕が今一番強く感じていることから書きたいと思う。 満を持して臨んだ初の100マイルレース「UTMF2019...

すべてを感謝(=力)に変えて、全身全霊で100マイルを走り切りたいです。

美ヶ原トレイルでの初DNFの教訓

話変わりますが、去年参戦した美ヶ原トレイル80kmで、人生初のDNF(Did Not Finish)をしました。

時が経つにつれて悔しくて情けなくてリベンジを誓っていたのですが、先日突如「レース終了」のお知らせ。

リベンジの機会を失ったことは悲しいけれど、レースレポートを振り返ってみたらけっこう大切なことを書いていたので、UTMF前にもう一度自分自身に言い聞かせるべく、ここにも記しておきます。

ちょっと長いけど、以下抜粋。

もしかしたらいけたのかもしれないけど、ぶっちゃけ当日は暑さにやられて(腹痛も相まって)最後はさすがに疲弊していて、DNFしたときもちょっとほっとしてしまった甘い自分がいた。そこが悔しい。自分に負けた感がある。

時間が経つにつれて情けなさと悔しさが込み上げる。

ロングレースにチャレンジする意味って「限界まで挑戦すること」だよなと、今さらながらに感じている。レースなのに限界までチャレンジしなかったら、それはもうレースでなくプライベートで時間に追われずに同じコースを勝手に楽しめばいい話。

せっかくレースなんだから、やっぱり限界までチャレンジしなきゃ、だよな。

なので教訓。

今後のレースにおいては、余程の事情(身体的な怪我や関門アウト)を除き、DNFはしないと誓います。


今回のケースでいえば、「次の関門はほぼ間に合わないかもしれないけど、目の前の関門をクリアできたのなら前に進む」ということ。(普通みんなそうか)

今回は不測の事態で強制シャットダウンな感じはあったものの、「今から次のエイドに向かっても確実に間に合いません。」と言われ、自分の中でも「あ、確かに無理かもな」という諦めが少しでもよぎったことが非常に情けないし、悔しい。

元々「競争」だったり「絶対に一番!」みたいなのを好むタイプではないのだが、大人になるにつれてだんだんと、自分に「悪い意味で」甘くなっていくこと、つまり挑戦しなくなること、だけは避けなければ。(人生を楽しく生きるために「いい意味で」自分を甘やかすのとはちょっと質が異なる)

今回のこと(DNFしたことではなく、甘い心が見え隠れしたこと)は忘れずにいたいと思います。

100マイルレース、165km30時間以上、大半の時間が苦しいに決まってます。

でも、どんなにしんどくても、少しでも可能性がある限り、絶対に諦めない。教訓を活かそう。

後悔しないように全力を尽くします。

あわせて読みたい
【参戦レポート】”灼熱”の第12回美ヶ原トレイルラン(2022年7月2日) "灼熱の"美ヶ原トレイルから早2週間。 どんなレースに出て、どんなコンディションであろうと、たいていは「灼熱の」とか「極寒の」とか「爆風の」とか、なにかしらの"大...

レース計画

ここまではお涙頂戴のエモエモ文章でしたがw、たぶんもうレース当日までバタバタしてブログなんて書いてる余裕はなくなりそうなので、ここからはちょっと切り替えて、現実的な話題も残しておきます。

ということで、レース計画を立ててみました。

計画を立ててみたものの、未知の領域なので正直よくわかりませんw

とりあえず一つ参考指標となるのは去年の相方の記録で、160km(前半の天子山地カット)32時間フィニッシュ。

でもそれを踏まえても、今年天子山地があるとなるとどうなるか、とか、そもそも累積標高を7,000mと置いたけど、公表は6,500mだし(ブリーフィングでは7,500mぐらいかもって言ってたw)、とか、諸々不確定要素もあってやっぱりよくわからないのでw、まぁガイドが何もないよりはマシかなという感じで、とりあえずは3パターンを想定。

PLAN① 31時間完走プラン
PLAN② 33時間40分完走プラン
PLAN③ 36時間30分完走プラン

一応、PLAN①を目指してスタートはしてみるけど、どうなることやら。まぁ無理せず「完走」を目指します。

「補給プラン」に関しては、これまでの経験値がそれなりにあるので、計算上はこれで大丈夫なはず。

TOTAL必要補給量:約8,500〜9,000kcal
補給手持ち:約4.200kcal
エイド補給:約2,800〜3,000kcal(スタート時1,500kcalを体内に蓄えていることを前提)

4,200kcal分の補給食を明日買いにいきますが、行動食については大半はジェルで揃える予定なので、これが高くつくんですわw(エイドの補給については、カップラーメンとかお菓子とかなのでコスパよく準備できます)

あとは途中途中サポートの方に「あれが欲しいこれが欲しい」とわがまま言いながら乗り切る予定ですw

全身全霊

タイトルの言葉に戻って、今回のpostを締めます。

僕は比較的走ってるときにいろんな言葉が浮かんでくるのですが、今日雨の中、6日後に迫ったUTMFのことなんかを考えながら走っていたら、ふと、この「全身全霊」という言葉が降りてきました。

別に珍しい言葉でもないけれど、UTMFに挑戦するにあたっての今の僕の気持ちをまるっと包んでくれて、心にストンと落ち着きました。

なので、今回の僕のスタンスはこれです。

「全身全霊」

「自然に対峙することの喜び」、そして「すべてを感謝に」など、今感じていることを言葉にしてみたけど、それらを全部力に変えて、「全身全霊」で100マイルを楽しみたい!そんな気持ち。

なんだか、”元気玉”を打つ前の悟空の気持ちになってきましたw

別に地球滅亡の危機から救うわけではないけれど、森羅万象から”元気”を少しずつ分けてもらう。全身全霊といいながら、実はそのパワーの源は自分だけの力じゃない…。むしろ、自分の力なんてほんのちょこっとだけ。

ちょっとスピリチュアルな感じで怪しいですがw、まぁ素敵じゃないか。

100マイルなんて過酷なレース、最後はどう考えても気持ちなのでw、こういうの、必要なんです。

とりあえず、スピリチュアルだろうがなんだろうが、このマインドセットがこのタイミングでできたのでw、絶対完走できる気がしてきました。

気が向いたら、もしくは思い出したら、ちょっとだけ僕に想いを馳せていただき、パワーをください。

応援よろしくお頼み申す。

頑張るぞ。

(綺麗な富士山が見れますように)

よろしければシェアお願い致します!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメント一覧 (3件)

【UTMFを終えて思うこと】「100マイル」なんて走らなくたって生きていけるけれど、僕には「100マイル」が必要だ。(UTMF2023参戦レポ①) | 山猿日誌 へ返信する コメントをキャンセル

目次